「ファストファッション」と聞いて何を思い浮かべるだろう?

そう、「安価な洋服」だ。
最近ではそこそこのクオリティで、しかもトレンドを踏まえた商品構成を売りとし、おかげで気軽にファッションを楽しめるようになった。

ブランドものがモノを言った筆者が若い頃とは変わり、今ではファッション系の専門学生がよく買うブランドランキング上位を独占するほどの市民権を得ている。

正直、この多様性の時代に了見の狭いことは言いたくないが、ファッション系のプロを志すのであればハイエンドのものを頑張って買って仕様や生地などじっくり見て欲しいものである。

話は少し逸れたが、それほどの市民権を得たファストファッション、実は想像を絶する犠牲の上に成り立っている。


無理な増築を繰り返された工場・ラナプラザの崩壊では1,000人を超える犠牲者を出し、
中国の工場では染色場で40度もの高温の中で作業をさせ、夏場には失神する人もいるという。

また、インドの綿農家では農薬の影響で平均寿命35歳の地域もある。

さらに貧しい中子供を育てるために子供を施設に預け、年に数回しか会えない母親もいる。最近では難民の児童労働で上がった商品が店頭で販売されたなど問題は尽きない。

私たちの血で作ったものを誰にも着て欲しくありません

出典ドキュメンタリー映画『ザ・トゥルーコスト』内工場労働者、一児の母シーマの言葉より

全世界200カ国あるうち数カ国しかない先進国の、さらにファッションを楽しむ一部の人たちのためになぜ発展途上国の人々の命が削られなければならないのか。

しかも恐ろしいことに繊維産業は石油産業の次に地球環境を汚しているという。

そういったファッション業界の闇を映したドキュメンタリーが好調だ。

『ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜』

出典 YouTube

「みんな着る服に愛着を持つべきなんだ。そして足るを知り、その服を着続ければいいのさ」

出典アンドリュー・モーガン監督

11月14日(土)より渋谷アップリンクにて公開し、その後全国各地で自主上映会が開催されるなどネット社会ならではの拡がりを見せている。
渋谷アップリンクでは異例のロングランにつき、2月以後の上映も決まっている。
※ファストファッション関係者は名刺提示で半額に。



野菜を買うとき、農家の顔が見えるパッケージがあるが、あれがあると不思議と安心する。

次に洋服を買うときは一度立ち止まってほしい。

どんな人がデザインをして
どんな人がパターンを引いて
どんな人が縫製をして
どれだけの賃金を得ているのだろう?
その人は果たして幸せだろうか

坂本龍一曰く、『消費は投票』。
あなたが何気なく買ったその一着(一票)、血にまみれているかもしれません。



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