出典記者撮影

株式会社東京スター銀行が「渋谷らくご」とのコラボレーションにより、渋谷支店ファイナンシャル・ラウンジにおいて「出張寄席プログラム」を開催したので取材しました。

会議室のような部屋に高座が設けられ、落語と浪曲が披露されました。初の試みということもあり、同行に口座を持つ約30名が対象となり開催されました。

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同支店の原田支店長は、「地域に密着した取り組みの一つであり、当行店舗で落語講演を開催するのは初めての試みになる」と語りました。

落語家 瀧川鯉八(二ツ目)

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最初に登場したのは瀧川鯉八さん。古典ではなく新作の「やぶのなか」という落語を披露しました。
現代調の語り口調で、今でも実際にありそうな親しみやすい内容でした。

浪曲師 玉川太福/ 玉川みね子

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次に登場したのは、浪曲師の玉川太福・ 玉川みね子さん。浪曲そのものを生で聞くのは記者も初めてなのですが、来場者もほぼ同様で、みなさん興味津々。
浪「曲」とはいっても、三味線に合わせて歌っているばかりではなく、講談た落語のような語りと、歌を組み合わせたような感じです。

来場者が聞きなれないものだというのは演者さんもわかっていたようで、最初にいわゆる小噺を浪曲調で演じて「こんなものですよ」とわかりやすく解説してくれていたのが印象的だった。

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演目は「大浦兼武」という明治の実在の人物を扱ったもので、”情けは人の為ならず”ということわざを語った浪曲です。
この、情けは人の為ならずという言葉は、大きな勘違いをしている方も多く、「情けを掛けるのはその人のためにならない」という意味で使っている人が多いといいます。しかし、本来の意味は「情けは人の為ならず、巡り巡って己のため」というもので、現代語に訳すと、「情けを掛けることは相手のためのみならず、回りまわって自分に返ってくるものだから、人には親切にしなさい」という意味です。
このことわざの本来の意味をわかりやすく人情たっぷりに語った浪曲でした。

落語家 隅田川馬石(真打)

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最後は隅田川馬石さんで、「妾馬」(めかうま)という古典でした。この落語は記者もよく知っていたので、すぐにわかりました。八五郎出世という題名の場合もありますが、妹が大名の側室に上がり、兄である八五郎が殿様のところに挨拶に行きすったもんだがある涙あり笑いありの人情出世話です。

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長屋に住む大工の八五郎と、武士社会との身分の差、言葉の違いから混乱しながらも、男子出生で歓喜する殿様や恐縮しまくる藩の重鎮たちとのやり取りや、妹想いの兄の心情がストレートに伝わってくる有名な古典落語です。

今回コラボレーションした「渋谷らくご」とは、キュレーターサンキュータツオ氏のもと、渋谷の新設劇場「ユーロライブ」にて定期落語会を開催。新進気鋭の落語家、浪曲師による「初心者でも楽しめる」新しい落語のスタイルを提供しています。

銀行が地域のためにと試行したコラボレーションでしたが、今後の開催はまだ未定のようで、できれば一般公開はもちろん、定期的な開催で楽しい日本の話芸を広く堪能できる機会を提供していただきたいものです。

取材記者 古川智規(フリーランスライター)
 写真はすべて記者撮影

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