セクシーランジェリーとしての一面や、見せるオシャレとしても注目されているガーターベルト。本来はストッキングや靴下がずり落ちないようにとめておくためのアイテムです。

 単に「ガーター」といったときに、多くの人はウエストにブラジャーのホックのような留め具がついており、左右の先に留め具のついたベルトでストッキングを留めるぶら下げるタイプの「ガーターベルト」を思い浮かべませんか。しかしガーターにはこのぶら下げタイプのガーターベルトだけではなく、筒状のバンドで押さえるタイプの「ガーターバンド」もあります。ガーターバンドを目にする機会はガーターベルトよりは少ないかと思いますが、その歴史はガーターバンドのほうがずっと古く、ガーターバンドは12世紀にヨーロッパで最初は男性用のものとして誕生しました。


 ◼︎ガーターバンドのお話
 このガーターバンドに関して、ちょっとした逸話があります。14世紀、イギリスのエドワード三世の治世のこと。舞踏会の場で1人の貴婦人がダンスを踊っている最中に彼女のガーターバンドが外れ、床に落としてしまいました。当時のガーターバンドというものは下着の一部と考えられていたため、彼女は舞踏会に出席していた紳士淑女から嘲笑をかうことに。
 この彼女を救ったのは、エドワード三世国王自らでした。さりげなくガーターバンドを拾い上げ、彼女を嘲笑した人々をたしなめる言葉を発します。その言葉とは、「Honi soit qui mal y pense(悪意を抱く者に災いあれ)」。
エドワード三世はその後、この出来事をきっかけとした勲章を創ります。その勲章こそが、現代も英国騎士にとって最高の名誉とされる「ガーター勲章」です。

 ◼︎結婚式のイベントにも
 日本でガーターバンドを目にする機会としては、ロココやヴィクトリアンスタイルを取り入れた「ロリータ」や「ゴスロリ」、また鋲を打った革ジャンや、裂けたデザインのTシャツなどが特徴の「パンク」で見せるオシャレとして取り入れられていることがあります。そして、女性が花嫁としてウェディングドレスを着用する際に、ストッキングを留めるアイテムとして使用することも多いです。この結婚式に着用するガーターバンドは、青色を取り入れたデザインのものである場合が多いです。それには理由があり、サムシングフォーというおまじないからきています。
 サムシングフォーとは、花嫁が結婚式当日に「サムシングオールド(なにか古いもの)」「サムシングニュー(なにか新しいもの)」「サムシングボロウ(なにか借りたもの)」「サムシングブルー(なにか青いもの)」の4つを身につけて結婚式に出席すると、かならず幸せになるという言い伝え。
 サムシングブルーは花嫁の純潔や清らかさを表すことから、あまり人目につかないよう身につけるのがいいとされ、アンダーウェアとしてのガーターバンドに取り入れるのが一般的です。
 欧米ではこのウェディングドレス着用の際に使用するバンド状のガーターバンドを使って、ファースト・バイトやブーケ・トスに加えて「ガーター・トス」というウェディングイベントが広く行われています。ガーター・トスは、花婿が花嫁の着用している左足のガーターバンドを外し、未婚の男性たちに向かって後ろ向きに投げるというイベント。ちなみに花嫁の元に残る、右足に着用していたガーターバンドは、2人のベイビーが生まれたときにヘアバンドとして使用すると幸福になれると言われています。


◼︎ガーターベルトの発明者
 ガーターベルトを発明したのは、パリのエッフェル塔の設計者であるギュスターヴ・エッフェルなのです。パリのエッフェル塔は、現在ではパリを代表する建築物として有名です。フランス革命100周年を記念して、1889年のパリ万博のシンボルとして建築されました。今でこそパリの象徴としておなじみですが、その当時の建築物としてはあまりに奇抜な外見のため、多くの批判も受けました。
エッフェル塔をはじめとして、多くの建築に関わったギュスターヴ・エッフェル氏は、中世に比べて随分活動的になった当時の女性達がバンド状のガーターバンドでは靴下がずり落ちてしまい困っている姿を見て、建築家としてウエストで支えベルトでぶら下げるガーターベルトを思いつきます。


 見せるオシャレとしてもいいガーターベルト。ファッションに活用してみてはいかがですか?

*下着のオンラインフィッテイングならFITTY(フィッティ)*

この記事を書いたユーザー

たなゆみ このユーザーの他の記事を見る
得意ジャンル
  • スポーツ
  • インターネット
  • 美容、健康
  • ファッション

権利侵害申告はこちら