幼少期、誰もが読む絵本。
絵本というとワクワクしたり可愛い絵にほっこりしたり・・・といったイメージですが、子供心にトラウマレベルで印象に残る実写絵本があることをご存知でしょうか。

絵本の題名は『なおみ』
作者はかの有名な詩人であり絵本作家でもある谷川俊太郎氏

1982年に「こどものとも」から発行されており、大人も子供も絵本の常識をくつがえされること間違いないこの「なおみ」を今回ご紹介致します。

出典photo by もいさん

「なおみ」という名の日本人形との日常が、主人公の少女「わたし」の目線で淡々と描かれています。

出典photo by もいさん

「なおみ」は「わたし」が生まれる前からいる存在で、常に「わたし」のそばにいる存在です。

出典photo by もいさん

「なおみ」は「わたし」と同じくらいの大きさで、椅子とテーブルとケーキも全て人間仕様。

不気味なはずなのに、写真の美しさと「わたし」の語り言葉で、「なおみ」が生きた人形に見えてくる不思議な空気が流れています。

出典「なおみ」という名の日本人形と、主人公の少女「わたし」の風景が淡々と描かれて

物語は二人の日常から「なおみ」の変化を示します。
「わたし」が「なおみ」の病気に気づくのです。

出典photo by もいさん

そして「なおみ」は死にます。
棺なのか、化粧箱なのかわからない箱に横たわった「なおみ」の姿。


出典photo by もいさん

「なおみ」を失った「わたし」は、常に一緒に居た「なおみ」がいなくなった虚無感を持ちながらも、「なおみ」がいなくても日常が進んでいくことに気づきます。

そして、「わたし」はいつしか大人になり、「なおみ」と再会するのです。

結末は・・・

物語の最後はどことなく優しい空気が流れます。
ここまでの淡々とした不思議な雰囲気を壊さずに、静かに締めくくります。

子供にはもしかしたら難しい物語かもしれませんが、大人にはわかるはずです。
特に、自分が親という存在になった人には、「あぁ、そうなったのか」と、心に響くものがあるはずです。

絵本のレビューでもそれぞれの印象や解釈が書かれていて、とても興味深いです。

大人になって読むと、ああこういうことをいっていたのかと。全然怖い話ではなく切なくて、子供のころは、まったく理解していませんでしたが、ずっと気になっていました。

出典 http://www.amazon.co.jp

加藤子(かとうじ)久美子さんがこの絵本のために、主人公の女の子と同じ背丈のお人形を製作。
ある女の人生と人形の放つオーラに所持するのが恐くなるほど。是非一読を。

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谷川俊太郎さんの優しい語り口とは裏腹に写真が怖いです。
1度読んだら絶対に忘れることはできないほどインパクトがあります。
他のどの絵本にも似ていない個性際立つ1冊です。

出典 http://www.amazon.co.jp


『なおみ』は子供時代は不思議な写真と物語に衝撃を受け、
大人になると改めて違う解釈を得られる、とても奥の深い絵本です。

大人も子供も引き込まれる『なおみ』。
絵本だとあなどらず、ぜひ読んでみてください・・・!



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小学生と幼稚園児の母。オシャレ、プチプラ物、シュール、猫が大好物です。

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