大切な人を亡くした時、その深い悲しみから、せめて残されたものを身につけていたいという気持ちは痛いほど分かります。

しかし、遺骨をダイヤモンドにすると聞くと、大変恐縮ながら思わず疑問がわき出てしまいます。

ダイヤモンドと遺骨の関係

ダイヤモンドは、ご存知の通り炭素(元素記号でC)で出来ています。

では骨は、どうでしょうか?

Ⅳ 骨の成分
骨の内容は 有機物(膠様質)と無機物(石灰質)からできています。
1)有機物
骨に弾力性を与えて骨折しにくくしています。 幼児の骨は有機物に富み、弾力性があって骨折をおこしにくいのですが 老人では有機物が少なくなってきて弾力性に乏しいので、骨折しやすくなります。
2)無機物
無機成分は骨の59~60%を占めています。 リン酸カルシウム(85%)、炭酸カルシウム(10%)、リン酸マグネシウム(1.5%) が主で、骨に硬さを与えています。

出典 http://www.kzknan.info

そこで、骨が燃えた時には何がどの程度残っているのかが問題となります。

maidf710さん
人間の骨は、有機成分と無機成分から成ります。
有機成分は骨の約40%を占めています。骨中心部で赤血球・白血球・血小板などを生成する造血細胞が主で、これら有機細胞は、大体500℃以上で燃焼してしまいます。
骨の59~60%を占めている無機成分は、リン酸カルシウム85%、炭酸カルシウム10%、リン酸マグネシウム1.5%が主で、火葬後に残る白色の骨は、殆どリン酸カルシウムが占めています。
リン酸カルシウムの融点は、1670℃で、この温度以下では燃焼しません。
現在、日本の火葬場で主たる燃料は、LPガス・都市ガス・灯油・A重油です。これらの完全燃焼炎温度は約2.000℃になります。完全燃焼炎が直接 骨に当っていると、骨は燃焼し、灰化・微粉末化してしまいますが、炉室底部の骨灰皿には火炎が強く当らないように調節されており、骨灰皿表面の温度は、700~1.000℃になりますので、硬質で太い部分は、原型に近い形で残ります。
骨の関節と関節の間の細い部分は、中空(パイプ状)で、内部は造血細胞で満たされています。骨が火炎に曝されると造血細胞は沸騰し、中空(パイプ状)部分は破裂してしまいますので、殆ど残りません。火葬後「お骨」として残るのは、造血細胞の少ない硬質で太い部分や厚い部分です。
バーナー火炎の微調節が出来ない旧式の火葬炉や、浄土真宗の強い地方でお骨をあまり持ち帰らない風習の地域の火葬場では、強い火炎を長時間噴射して、お骨があまり残らないような焼き上げ方をしている所も有ります。火葬炉の性能や宗教観念に因って、お骨を残さないように焼き上げている地域も存在するとゆう事です。
電機技士:火葬場の廃止・調査、建設の業務に従事中

出典 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

少し古いデータでしたので、実際に関東の葬儀社と火葬場に問い合わせてみました。
数社の回答の内容をまとめると、

<旧式の火葬場(重油式)>
温度:1000℃以上
残る物:人骨、人口骨、(たまに)入れ歯の金具(装飾品の金属は溶けるとのこと)

<新式の火葬場(ガス式)>
温度:700~1000℃
残る物:人骨、人口骨、金属

引用させて頂いた「YAHOO!知恵袋」さんの回答を裏付ける結果となりました。

ちょっとだけ化学にお付き合いください

骨以外の有機物(筋肉や脂肪など)が燃えて無くなるのは、実感としてお分かりになると思います。

では、無機物を考えてみましょう。

リン酸カルシウム  分子式は Ca3(PO4)2 
炭酸カルシウム   分子式は CaCO2  
リン酸マグネシウム 分子式は Mg3(PO4)2

これらのうち、炭酸カルシウムにのみ、ダイヤの元である炭素(C)が含まれています。

さて、その炭酸カルシウムは580℃付近から熱分解が始まるようです。

火葬の温度は700℃以上でしたね。

そして、炭素は燃焼すると酸素と結びつき、二酸化炭素になります。
(懐かしの化学反応式で表すと、C+O2→CO2 となります)

ということで、遺骨の主成分はどうやらリン酸カルシウム(炭素なし)のようですが、
もし遺骨に炭素が付着していた場合、考えられるのは2通りです。

・燃え残った、炭酸カルシウム由来の炭素
・燃え残った、棺や一緒に入れた遺品由来の炭素

どちらの確率が高そうでしょうか?

炭素があるとしても

さて、遺骨に付着した炭素を集めてダイヤモンドを作るとします。

しかし、遺骨がほぼリン酸カルシウム(炭素なし)であるとしたら、
炭素以外の、ほとんどの部分はどうなるのでしょうか?

無駄になります。

「遺骨から炭素のみを取り出して高温高圧で」作るとありますが、
遺骨300gから、もし1カラット(0.2g)のダイヤが出来るとしたら、

300-0.2=299.8 (g) 99.9%以上がダイヤには使われないのです。

日本では刑法190条で遺骨の遺棄は罪になると明記されています。
そのため、「遺骨でダイヤモンド」の生産地は海外なのでしょう。

「薬品で取り除く」ということが何を意味するのか、もうお分かりですね。

「残っている、処分されている」のではないというのは、物は言いようだと思います。

お墓の問題で遺骨を残せないというのであれば、散骨という方法もあります。

愛する人を亡くした時は、

沢山泣いて、

泣き疲れたら、

笑顔でいよう。


あなたが愛した人は、

あなたの幸せを望んでいるから。



高価なお墓を建てるよりも、

そのお金で自分が楽しいことをしよう。


遺品に心を留めるよりも、

あなたを大切にしている人へ心を向けよう。



大丈夫。

あなたの愛した人は、

いつもあなたの側にいるから。

出典 http://ameblo.jp

故人は、大切な大金を費やしてダイヤにすることを望んでいるでしょうか?

もしも遺骨を身につけたいのであれば、「カロートペンダント」という、遺骨を入れるアクセサリーもあります。
遺骨は少量で大丈夫ですし、ダイヤを作るよりも非常にふところにも優しいです。

出典Google「カロートペンダント 画像」で検索

末筆ながら、故人のご冥福を心よりお祈り申しあげます。



こちらもおすすめ

この記事を書いたユーザー

溜島匠子 このユーザーの他の記事を見る

公式ライター。好奇心旺盛で、調べるのとインタビューが大好きです。取りあげてほしい面白い商品やサービスなどありましたら、気軽にお知らせ頂けたら嬉しいです。
宛先はtameshima55☆gmail.com(☆→@)です。

得意ジャンル
  • マネー
  • グルメ
  • 料理
  • 暮らし
  • 恋愛
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス