以前顔見知りのご近所さん夫妻(英国人)と一緒にお茶をしていた時のことである。

顔見知りとはいっても筆者が住んでいた村はなかなかの過疎地域。ご夫婦の年齢は恐らく2人合わせて150+あたりだろうか。

とにかく仲良く茶会を楽しんでいたところ、ご主人の方が唐突に「お嬢さん、料理はできるのかな?」と尋ねて来た。

「えぇ、まぁ、自炊歴も長いですので。」と答えたところ今度は「じゃあ何が作れるんだい?」である。


私「えーっと、雑食なので和洋中華その他なんでも一通り作りますよ。まぁ、たまに英国料理も・・・。」 

ご主人「へぇ、そうかい!じゃあ英国料理は何が作れるんだい?」


主婦の皆様におかれましては大変よくお分かり頂けるだろうが、具体的に何が作れるかと訊かれても、正直返答に困るもの。

作れるものなんぞあげていったらキリがないし、そもそも普段作っている料理の8割方はその日のテンションと冷蔵庫事情で出来た、名も無き創作料理だ。

私「まぁ、レシピがあれば何でも作れると思いますよ。一番最近はキャセロールを作りましたね。」

ご主人「そうかそうか。実は私も妻も料理は得意で、うちは毎日日替わりで作ってるんだ。」

私「そうなんですか。どんな感じの料理を作るんですか?」

ご主人「私はシェパーズパイが作れるし、妻はマカロニチーズが作れる。





レパートリー少なっ・・・・





日替わりで作るということはもしや

月:シェパーズパイ 火:マカロニチーズ 水:シェパーズ 木:マカロニ
金:シェパーズ 土:マカロニ 日:シェパーズ


みたいな感じなのだろうか。

天下の英国とは言え、いくらなんでもそれはないだろうと思ったが、思い返せば私のハウスメイトの夜の献立は毎週決まって


月:ラザニア 火:ピザ 水:フィッシュ&チップス 木:ミートスパゲティ
金:ソーセージ 土:ローストチキン 日:フィッシュ&チップス


であった(昼は毎日サンドイッチ)。筆者的にはあまり食欲のそそられないラインナップなのだが、恐ろしいことに彼女の食卓には毎週全く同じローテーションでこれが上がっていたので、まぁ、献立が2種類しかないというのもこの国ならば意外とあり得るのかもしれない。



ちなみにこの話を同じ村在住の日本人にしてみたところ、

「ほら、この辺の人みんな農家だから、手作りの定義が私達と違うんじゃない?多分その人達、肉と小麦から自家製なのよ。

との有り難いお言葉を賜った。

まぁ、そうだとしたらちょっと面白い。

出典筆者撮影

筆者のハウスメイトが作った『温野菜サラダ』

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スコットランドとドイツの間を行ったり来たりしている旅人。フリーライター兼翻訳家。趣味は写真、料理、お絵描きと睡眠。好きな食べ物はラーメンと広島風お好み焼き。
ブログ: http://ameblo.jp/emblema/

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