Licensed by gettyimages ®

映画「キングコング」をご存知の方も多いでしょう。その体格でもわかるように一見狂暴そうに見えるゴリラですが、実はとても優しく思いやりのある動物だということがわかる出来事が、実は30年前にある動物園で起こっていたのです。

ゴリラに命を救われたといっても過言ではない男性が、30年前の出来事を振り返り「今でもあのゴリラに感謝の気持ちを忘れたことはない」とメディアに語りました。

1986年8月30日にそれは起こった

出典 https://www.youtube.com

フランスとイギリスの間に位置するチャンネル諸島のジャージー島のジャージー動物園でそれは起こりました。当時5歳だったレヴァン・メリットさんは家族と共にこの動物園を訪れていました。

5歳のやんちゃ盛りだったレヴァンさんはゴリラを間近で見ようとし、思わず柵によじ登り足を滑らせて落下。6メートル下のコンクリートに激しく体を打ち付けられ意識を失ってしまったのです。

自分の子供達を離れた場所に連れて行くジャンボ

出典 https://www.youtube.com

異常事態に気付いた体長2メートル、体重114キロ超えいう巨大なゴリラのジャンボは、自分の子供達を離れた場所に連れて行き、レバンさんが意識を失って倒れている場所に近付きました。6メートル下の様子を見守っている大勢の見物客の前で、ジャンボはレバンさんをじっと見つめ、背中を撫で始めたのです。

思いもよらぬ光景に見物客は「おお」と歓声

出典 https://www.youtube.com

巨大なゴリラが自分の子供を守るため、レバンさんを襲っても不思議ではないような状況で、ジャンボはなんとレバンさんを見守るように背中をさすり始め、不安そうに周りを見回しました。

上から様子を見ていた見物客は救助を待ちながら、予期せぬゴリラの行動に「おお」と声を上げる人も。レバンさんの家族は目の前で起こっていることが信じられない気持ちで、ひたすら救助の人を待っていたそうです。

意識を取り戻したレバンさんは、泣き出しました。上からは「そのままじっとしているんだ!」とゴリラに襲われないかとヒヤヒヤしながら見守る見物客。やがて救急隊員のスタッフが崖からジャンプしレバンさんの救助へ。頭に怪我を負ったものの一命を取り留めたレバンさん。

「ジャンボがいなければ、私の人生は全く違うものになっていたでしょう」

出典 http://www.dailymail.co.uk

今は2児の父となったレバンさん。30年前のあの出来事を振り返り「今でもジャンボに感謝の気持ちを忘れたことはない」と語ります。ジャンボが優しく接してくれなければ、レバンさんの命はなかったかも知れないのです。

それ以来、レバンさんはジャージー動物園に足を運ぶようになりました。レバンさんを助けたジャンボは事故から6年後に他界。動物園に設置されたジャンボの銅像のテープカットを行うなど積極的にイベントにも参加。

自分を救ってくれた救急隊員のメンバーにもその後再会したそうです。当時はまだ珍しかったビデオカメラである見物客が撮影していたその映像は、当時世界中で報道されました。

今でも人々の心で生き続けるジャンボ

出典 http://www.dailymail.co.uk

思わぬ事故から九死に一生を得たレバンさん。もうすぐ3人目も生まれるそうで、今自分が存在するのはジャンボのおかげだと語っています。レバンさんの父は今でも当時の映像を見ることに抵抗があるようですが、レバンさんは3人目が生まれたら家族でジャージー動物園を訪れるのを楽しみにしているということです。

6メートル下に落下し、怪我だけで済んだことも奇跡なら、ゴリラに襲われなかったことも奇跡。全ての偶然が重なり救われたレバンさんの命。その命の尊さをレバンさんは自身の子供たちにこれから伝えていくことでしょう。物語のような実話を自分のパパが語ってくれるというのは子供たちにとっても魅力的ですよね。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス