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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
社会人は仕事上のつき合いなどでお酒を飲む機会も多いものです。しかし、体が耐えられないほどアルコールを摂るのはとても危険です!急性アルコール中毒やアルコール性肝障害になるリスクもあります。

アルコールはどれくらい飲んだら危険なのでしょうか?また、アルコール性肝障害の予兆はどのようにあらわれるのでしょうか?

今回はアルコール性肝障害について、医師に詳しい話を聞きました。

アルコール性肝障害になる飲酒

アルコール性肝障害の原因はもちろんアルコールです。どれくらいの量のアルコールならOKで、どれくらいの量を飲むと肝臓に悪いかは個人によって異なりますが、一般的には1日ビール2缶、日本酒1合以上を毎日飲み続けると肝臓には良くないと考えられています。

肝炎などの肝臓に持病がある場合は、これ以下の量でも肝臓に影響があるので注意が必要です。

肝障害の程度による症状

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肝臓は沈黙の臓器といわれています。肝臓の再生能力は非常に高く、かなりのダメージを受けなければ症状として表れないからです。しかし、ある一線を越えてしまうと肝障害の症状がみられるようになります。

【肝障害の程度が軽い場合】
・だるい
・元気がない
・食欲がない
・眠れない
程度が軽い場合には、はっきりしない症状が見られます。

【 肝障害の程度が重い場合】
一線を越えてアルコールを止めても肝機能が正常に戻らなくなると、以下のような症状があらわれます。
・黄疸(おうだん)
・腹水
・むくみ
・手が震える
・思考力の低下
・顔や胸に蜘蛛の巣のような赤い血管の集まりができる
・手のひらが赤くなる

このような症状が出てしまうとアルコールを止めてもなかなか元には戻りません。

アルコール性肝障害の検査と治療法

【検査】
アルコール性肝障害を最も早く見つけることができるのは血液検査です。健康診断などの血液検査でAST、ALT、γGTPという項目の値が高くなります。このような異常を認めた時には、病院で精密検査を受ける必要があります。

アルコール以外の原因がないことを確認するためには、一度アルコールを完全に止め、肝機能を再度検査します。肝機能が正常になれば、アルコールが原因であることがわかりますので、肝機能が異常値を示さない程度の飲酒は可能ということになります。

【治療法と改善法】
治療法と改善法はアルコールを止めるしかありません。
アルコールを完全に止めることができなければ、少なくとも週に2~3日はアルコールを飲まない「休肝日」を作って下さい。アルコールが原因であれば肝機能は徐々に良くなるはずです。休肝日を設けても、飲酒日に深酒を続ければ肝機能は良くなりませんので、アルコールの量にも注意して下さい。

アルコール性肝障害の予防法

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予防法もアルコールの量を減らすしかありません。
アルコールの種類や飲み方は、慢性のアルコール性肝障害にはあまり関係がありません。特にB型・C型慢性肝炎を持っている場合は、アルコールを飲み続けると肝臓がんになる確率が上がりますので、まずは禁酒した方がいいでしょう。

肝臓は再生能力が高い臓器なので、ある程度のアルコールでは何の症状も起こしません。

しかし、一度症状が起きてしまうと飲酒を止めても肝臓の機能は元には戻りません!
禁酒することによって黄疸、腹水などは良くなりますが、肝臓に何らかの負荷がかかると、また症状が表れます。こうなると、普段から肝臓への負担を減らすため、いろんなことに気を付ける必要が出てきます。

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【医師からのアドバイス】

健康診断などで肝機能の異常が指摘されたら、症状が出る前に病院で精密検査を受けましょう。また、禁酒によって肝機能を正常に保つよう努力しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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