「ヤダヤダ!」「あれ買って!」「これほしい!」
子育て中のママ、子供がこのようなワガママを言ってきたとき、どうしていますか?
その場が収まるなら、と、子供の言うことをつい聞いてしまうママも多いと思いますが、そうやって子供の要求ばかりのんでいては、ワガママを加速させてしまうことになりかねません。

かと言って、まだ小さい子どもに「我慢して!」「いい加減にしなさい!」と怒鳴って言い聞かせても効果的とは言えません。たとえその場は強制的に言うことをきかせることができたとしても、また同じようなことを繰り返します。怒鳴る、否定する、では、根本的な解決には繋がらないのです。

こういう時こそ、心理学のちょっとしたテクニックを使ってみましょう。
今日はコミュニケーションライターの黄本恵子が、「子供のワガママを加速させない魔法の言い回し」について、お伝えしたいと思います。

出典shutterstock

■ワガママを言い出す前に、未然に防ぐ「レッテル効果」

心理学に、「レッテル効果」というものがあります。”レッテル”とは商品などに貼る”札”のことです。人は、誰かが貼ったレッテル、あるいは自分で貼ったレッテルに従って、無意識に行動する、というものです。

レッテル効果をうまく使って無意識に見る人を誘導している例が、トイレの張り紙です。
「いつもトイレを清潔にお使いいただき、ありがとうございます」コンビニのトイレなどで、このような張り紙がしてあるのを目にしている方も多いと思います。「トイレは清潔にお使いください」とは書かれていません。「いつも清潔にお使いいただき、ありがとうございます」なのです。

このように張り紙をすることで、トイレを使う人たちの頭に、「トイレは清潔に使うものである」という前提が、見る人に無意識レベルで植え付けられます。そして、見る人は、指示された、命令された、と感じることなく、自主的に「トイレは美しく使おう」と、思えるというわけです。
「トイレは清潔にお使いください」または、「トイレを汚さないで下さい」という書き方は、見る人によっては、指示や命令、強制されているようで、反発心や嫌な気持ちを抱いてしまうもの。指示や命令、強制に反発心をもったり、嫌な気持ちになるのは、子供にしても同じです。

子供のワガママを加速させないためには、レッテル効果を使って話すと効果的です。子供がまだ言葉を理解できない月齢の場合は、よりシンプルな言葉で話すのを心がけましょう。
「○○ちゃんは、(好き嫌いなくなんでも)たくさん食べてえらいよね」
「△△くん、(いつも妹や弟の)お世話してくれてありがとうね。ママ助かるわ」
「○○ちゃんはいつもお外で良い子にしてくれる(から、一緒に出かけるとき助かるわ。)ありがとう」このように事前にやってほしいと思うことを、もうすでにできている、なっているという前提で話すのです。

「好き嫌いはやめなさい」「お兄ちゃんなんだから、妹や弟の面倒を見なさい」「お外でワガママ言っちゃダメよ」このように伝えるよりも、子供の心を前向きに、自分のやってほしい方向に導くことができます。

■普段からプラスのレッテルをたくさん貼ってあげよう

子育てをしていると、ついつい子供の悪いところ、できないところに焦点が当たってしまいがちです。
「この子は本当に好き嫌いが多いから」「○○ちゃんはいつもお外でワガママ言うのよね」「○○はヤンチャで、全然言うことを聞いてくれなくて困ってしまう」
このように、日常生活で、誰かに口に出して子供の悪いところを言っていませんか?

これは、子供にそのレッテルを貼っているということです。そうすると、子供はあなたの貼ったそのマイナスのレッテル通りの行動を無意識にもっとするようになる、というわけです。子供の悪いところやできないところが目についても、それを強調して口に出すのはなるべく控えていきたいですね。

どうせなら、できたことや良いところに焦点を当てて、プラスのレッテルをたくさん貼っていってあげましょう。そのほうが子供にも、口に出して言うママにも良い効果を生みます。

【著者略歴】
※黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。現在、1児の母。日々ヤンチャぶりが増す息子に振り回されながら、執筆業に励んでいる。愛飲家で、ビールが大好き。

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