木村拓哉さんを裏切り者呼ばわりする記事が……

心理学的性格分析を生業としている私としては、この記事は悲しい内容です。
木村拓哉さんの心情をなにも理解していないからです。
その理由を解説して、木村拓哉さんの裏切り者としての冤罪を立証したいと思います。

「あんなの本当のSMAPじゃない」「SMAPの葬式みたい」

『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の緊急生放送を受けてインターネット上での反応は、かんばしくありませんでした。

 しかし、あの映像を見て、なぜこんなノーテンキな報道ができるのだろうか。実際、ネットはマスコミと対照的な声であふれている。「あんなの本当のSMAPじゃない」「SMAPの葬式みたい」「4人の表情が死んでる」「ジャニーズ事務所、恐ろしい」……。

 正直、本サイトにとってもあの生放送の中身は意外だった。実は、放送前はてっきり“がっちり握手”“涙、涙の大団円”という茶番劇でも見せられるのだろうと思い込んでいたのだ。

出典 http://lite-ra.com

確かに各方面で賛否両論のとおり、ニュース番組における謝罪記者会見の報道ではなくバラエティ番組における生放送の謝罪とは異様でした。

しかし、この引用文にあるとおり「がっちり握手」「涙、涙の大団円」というのは「茶番劇」と表わされているように、それもまた異様なのです。

そのほうがまとまりがよいという意味で、そう放送されるべきという意味なのでしょうか。

 だが、映し出されたのは茶番劇どころか、放送事故寸前の異様な光景だった。なぜか木村拓哉がセンターで仕切り、他のメンバー4人が一人一人謝罪させられていく。表情は神妙というよりうつろで、口から出てくるのは「申し訳ありませんでした」「これからもよろしくお願いします」という言葉だけ、誰一人「SMAPは解散しない」「ずっと一緒にやっていく」とは言わない。

 とくに異様だったのは、リーダーの中居正広だった。通常なら仕切り役のはずなのに左端にいて、最初にグループとしての第一声を発するのでもなく、最後に全体をまとめることもしない。ため息をつき、絞り出すように謝罪の言葉を口にするのがやっとだった。

出典 http://lite-ra.com

茶番劇ではなかったことを異様として、その理由を「他のメンバー4名が尋常ではなかったからだ」とします。

ちょっと待ってください。
SMAPを続けてほしいというファンに向けて、SMAPを解散の危機に陥れたのは中居正広さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの4名です。
彼らがファンに向けて謝罪するとき、笑顔で茶番劇をすることこそありえません。

木村拓哉さんの口からは謝罪の言葉がなく

 そして、この中居と好対照だったのは木村だ。第一声から締めくくりまで、この生放送を取り仕切り、他のメンバーと違って一切謝罪の言葉を口にしなかった。これはつまり、今回の生放送が、SMAPとしてファンに対し謝罪するものでなく、4人に事務所や関係者へ謝罪をさせるための儀式だったということだろう。

 草彅剛が「木村くんがジャニーさんに謝る機会を設けてくれて、僕たちはいまここに立てています」と言わされていたが、キムタクは明らかにジャニーズ側の人間として4人を支配していたのだ。

出典 http://lite-ra.com

木村拓哉さんが謝罪の言葉を一言も語らなかったということは、同じSMAPのメンバーとして問題があると思います。
仲間のメンバーが原因で世の中を騒がせたとして、他のグループの嵐やV6、TOKIOのメンバーならまだしも、同じメンバーで仕事をともにしている木村拓哉さんもSMAPのメンバーとして、世の中を騒がせたのは同罪です。その認識がなかったとは言わないまでも、生放送で謝罪をするという特別な場でただひとり謝罪がないということは確かに違和感があります。

そもそもジャニーズ事務所の管理責任はないのか

違和感のもうひとつの側面として、以下のような誤解があります。

この記事では以下のような指摘があります。

今回のことは、だれがなんといおうがジャニーズという会社の中の社内問題に過ぎない。半沢直樹の中で大和田常務に土下座させるシーンがあるが

あれは社内会議だからまだいいわけで、あれをマスコミ呼んでテレビの前でやったら間違いなく「この会社馬鹿だろ」って言われて炎上です。また、社員がマンションの強度偽装したり、スキーバスが大事故起こしても社員や運転手に謝罪させたりしませんよね。
つまり、一般の常識では

皆さまにご迷惑、ご心配おかけしました

ってテレビの前で謝罪するのは経営者の仕事です。管理責任、経営責任だからです。
SMAPとかマネージャーが独立したいって思ったのは、ジャニーズの経営陣に責任はないのか。いや、どう考えてもあるでしょ。しかも公共の電波を使い、自分たちは出ずにメンバーに謝罪させているのは、社会通念上、おかしいでしょ。

出典 http://blogos.com

それはちょっとちがうんです。
SMAPはジャニーズ事務所に雇用されていません。
ジャニーズ事務所に管理責任があるか経営責任があるかという点では範囲が限定されるということです。

芸能人(俳優、タレント、歌手、声優)などは、個人事業者であっても労働基準法における労働者には該当せず、労働時間規制など、労働法制上の多くの保護は受けられない。

出典 https://ja.wikipedia.org

その意味では、引用文にあるような「一般常識では」「社員に謝罪させたりしません」「テレビの前で謝罪するのは経営者の仕事です」というのはSMAPの場合、当たらないのです。

言うなれば、SMAPひとりひとりが経営者なのです。SMAPのメンバー自身が謝罪することは、記者会見等であればまったく違和感がありません。
さらにいえば犯罪や公序良俗に反することをしたわけではなく所属事務所とのトラブルであって交渉や契約上の問題で世の中を騒がせたというものであり、お騒がせしたということへの謝罪であって本来、なにかを犯したことによる責任問題ではございません。

SMAP自身のファンへの心配をかけたことについての謝罪であって、併せてお騒がせした関係者への謝罪なのです。

中居正広さんは木村拓哉さんへの感謝の言葉を拒否

さらに今日のサンケイスポーツの記事で、新たなニュースが報道されました。

 分裂、解散危機騒動に揺れ、18日放送のフジテレビ系「SMAP×SMAP」(月曜後10・0)でグループ存続を宣言したSMAPに19日、新事実が発覚した。番組で草なぎ剛(41)が語った「(社長の)ジャニー(喜多川)さんに謝る機会を木村(拓哉)くんが作ってくれた」との言葉は中居正広(43)が言うはずだったが、断っていたという。残留を決断していた木村拓哉(43)と中居ら独立に動いた4人で、楽屋が1対4に分かれていたことも分かった。

出典 http://www.sanspo.com

この点につきましては、中居正広さんがメンバーの5名でジャニーズ事務所との契約を解除することについて、危険な挑戦であることを納得していないということだと思います。

さまざまなメディアで書かれていますが、中居正広さんと木村拓哉さんは仲が悪いといわれます。

中居正広さんはMCの仕事をたくさん抱え、安定した人気を誇っています。
人柄で評判がいい木村拓哉さんとちがい、中居正広さんは遅刻したのに謝罪しないことについて「ザ!世界仰天ニュース」の放送中に笑福亭鶴瓶さんから叱られるなど、年齢不相応の振舞いが問題視される人物です。
中居正広さんはジャニーズ事務所に頼らなくともやっていけるという公算があったと思われます。

しかし、木村拓哉さんはそう考えなかったのでしょう。
この点をどちらが正解と取るかは、まさにメリーさんの怒りの度合いによると考えられるのです。
なぜなら、ジャニーズ事務所とこじれた芸能人は芸能界で生き残れるかどうかはかなり厳しいと言わざるを得ないからです。

つまり、中居正広さんとしては、木村拓哉さんのいうとおりになることは、たとえそれが正しいとしても屈辱であったということです。
言い方を変えれば「ジャニーさんには従えても、木村拓哉さんには従いたくない」ということでしょうか。

心理学的性格分析をすると

心理学的性格分析をすると今回のトラブルは起こるべくして起こったトラブルと考えられます。

中居正広さんはこんな性格です。

プライド志向(P)の人は、社会的評価が高い人を尊敬し、自分も少しでも評価されるように知識や常識、権力を駆使します。少数よりも多数の意見、あるいは社会的地位が上の人の意見を利用して、自分が有能であることを証明し、失敗すると異常に悔しがります。

出典 http://www.bloocre.org

次に木村拓哉さんはこんな性格です。

コンセプト志向(C)の人は、部活動や職場のコンセプトに従い、ストイックに取り組みます。滅私奉公の精神で、疲れていても体調不良でも笑顔で取り組み、その努力を評価してくれると信じています。無理しているとは気づかれませんが、悪意か下心があると誤解されたとき、傷つき、困惑し、怒りをあらわにします。

出典 http://www.bloocre.org

数々の看板番組をもち、看板番組以外のMCもこなしている中居正広さんは性格上、自分の能力を過信してしまう傾向があります。なぜなら実績こそその証拠と考えるからです。
こういった方は成功すればするほど横柄になる傾向があります。

それとは対照的に木村拓哉さんは性格上、実績だけで自分の能力の裏付けとは考えず、日々努力、日々気配りが大切だと考えます。どんなに実績があっても、人として信用されなくなったら終わりだと考えるからです。

ここで根本的なちがいが表れます。
中居正広さんは「中居正広ブランド」的な発想をします。自分が評価されたことによる成功と考えるからです。そこにコンセプトや将来の展望などは含まれません。

一方、木村拓哉さんは今まで積み上げてきた努力の継続を望みます。その努力は自分で勝手に築き上げたものではなく、飯島チーフマネージャーやジャニーズ事務所幹部の方針に沿ったものです。いわゆる「アイドルとしてのSMAP」あるいは「アイドルとしての木村拓哉」というコンセプトを徹底して守ることを使命・仕事とします。

このちがいが近年の「中居正広さんの脱アイドル的活動」に反映されています。
対照的に木村拓哉さんは「アイドルとしての木村拓哉を40代でどのように維持するか」が混迷に入る原因となり「好きな俳優1位」「嫌いな俳優1位」のいずれもが木村拓哉さんになってしまいました。

このランキングは週刊文春によるものですが、心理学的にいえば「好き」「嫌い」はいずれも関心がある証拠です。
かつて「好き」と「嫌い」に分断された郷ひろみさんや松田聖子さんのようなアイドルのほか、ヒロミさん、坂上忍さん、ダウンタウンさんなどの名MCも視聴率を稼ぐ常連です。

結局、芸能界において「嫌い」はマイナス要因ではないのです。
アイドルを貫いた松田聖子さんのように、木村拓哉さんは「絶対的アイドル木村拓哉」「スター木村拓哉」としての地位を確立することは過去の事例からまちがいないでしょう。

いずれにしましても、プライド志向の中居正広さんが謝罪の生放送で、誰かのおかげだとするのは、絶対的権力以外は屈辱ととるのが自然なのです。
コンセプト志向の木村拓哉さんが過去のスターとしてのレジェンドを知らない世代に受け入れられず混迷に陥っていて、若い世代にもおもしろさで受け入れられている中居正広さんは強気になってしまうのはプライド志向である以上、仕方がありません。
ジャニーズ事務所のお陰で中居正広さんの人気があると、中居正広さんは認めても、それを木村拓哉さんのお陰で維持できたとなってしまうと、到底、受け入れられない事態なのです。

性格分析からみる木村拓哉さんの本心

このたびのSMAP解散騒動は、大物芸能人でありながら元のさやに戻るというお粗末な幕引きでした。

木村拓哉さんの裏切りというなら、木村拓哉さんには愛がないということになりますが、その場合、仲間を助ける必要はないのです。
木村拓哉さんは、自分ひとりでも稼いでいける立場でありながら、仲間を助けようとしたことは愛以外にないと私は考えます。

その意味で、木村拓哉さんを裏切り者呼ばわりするのは心が痛みました。
友情って、そういうものではないでしょうか。

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