軽い仕切りで区切られた個室居酒屋なんかに行くと、隣のお客さんの会話って嫌でも聞こえてきますよね。一人が愚痴を言い始めると、それに対してアドバイスという名のお説教が始まったり、何かにつけて「わかるー」と理解不十分のまま共感しまくっていたり、いつの間にか聞き手側に主導権が移っていたり。
私が話し手だったら「やっぱり家でおとなしく寝てりゃー良かったぜ」と激しく落ち込むであろうこの状況。しっかり話を聞いてもらえたという満足感を持てなければ、なんだか自分の存在をないがしろにされたような、大切にされていないような、悲しい気持ちにさえなります。

悩んでいる人のために一生懸命アドバイスしたり、経験談を話して勇気づけたり。
良かれと思ってしているはずのソレ!本当に相手の為になっていますか?
その優しい気持ちを有効に相手に伝えるには、どうやらコツが必要みたいです。

何を言われるか、ではなく、誰から言われるか

せっかく耳を真っ赤にして熱くアドバイスしてあげても、あれ?全然響いてない?
そんな反応をされるのは、相手がまだあなたの助言を受け入れる準備が出来ていないから。それまで待ってあげることが必要です。では、どうしたらその準備は整うでしょう?
それは話し手が「この人ならばわかってくれるかも」とあなたを信頼したとき。そう思わせて初めて、あなたの助言は、相手に響くようになるのです。

わかってくれている、と思わせるのはかなり難しい

では、どうしたら「この人ならばわかってくれるかも」と思ってもらえるでしょう。
それは、ひたすら話し手の話に関心を持って耳を傾けること。自分の解釈をいったん横に置き、ひたすら話し手の言葉に集中する。そして聞き手は、相手が訴えたいことを正しく理解できているだろうか?と常に自分自身を疑い続けます。一つ一つ正しく理解していくためには、ひとつひとつ言葉で伝え返して確認していくこと。「それってこういうこと?」と丁寧に確認を繰り返すことで、徐々に話し手が見えている世界を感じ取ることが出来ていきます。このすり合わせの作業が、実はなかなか難しい。
同じ出来事を体験しても、感じ方は人それぞれ。でもついつい、「皆そう思うに違いない」と自分自身のフィルターを通して、物事を見てしまいがち。そして、その先入観をもっていることに人は往々にして無自覚であるといえます。このズレが、大きくなると「そういうことじゃない・・・」と話し手に思わせてしまうのですね。

それから、何かにつけて「それわかるわぁ~」と共感力を発揮する人、たまに居ますよね。話し手の本心:「ほんとかよ。」
こうなってくるともう、わかってもらいたいと願うのを話し手は諦めているかもしれません。前述したとおり、深い共感というのは正しい理解がなければ起こりえないのです。

大切にされている、と感じると思考が深まる

自分の話をしっかり理解しようと、我慢強く集中して聴いてくれていることを感じ取ると、人は深い安心感を覚えます。そして、それまで蓋をして触れようとしてこなかった自分の弱さや本当の課題に向き合う勇気が芽生え始めます。「自分は一人じゃない、この人がこんなにも本気で一緒に悩んでくれている。」
この深い信頼関係が築けたとき初めて、あなたの善意は報われるでしょう。

いかがでしたか?

そうは言っても、難しく考えず、楽しく酒が飲めればそれでオールOKですね!

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人見知りカウンセラー。アラサーで独身。フリーターからキャリアカウンセラーに転身。太宰治先生と武富健治先生リスペクト。SOPHIAを愛して早17年。麗しき90年代後半!元ばんぎゃ。

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