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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
著名な方ががんで亡くなる——そうした訃報を新聞やテレビを通して、耳にし、目にする機会は非常に多いと思います。中には、若くしてがんで命を落とされている方もいます。

がんと聞くと、多くの人が高齢者の罹る病気であると感じるかもしれません。もちろん、高齢者のほうが、発生率は高くなりますが、必ずしも高齢者だけの病気とは限らないといいます。がんの種類によっては若い世代でも気をつける必要があるとのこと。そんな、「がんと年代」の関係について、医師に伺いました。

代表的な「がん」と、罹患年齢

以下は、「がんの疫学」という統計より代表的ながんをピックアップしたものです。ちなみに日本でもっとも発症率が高いのは、肺がんと胃がん、といわれています。

<肺がん>
発症率も死亡率も40歳代後半から増加しはじめ、高齢になるほど高くなります。20代前の発症は極めてまれです。

<胃がん>
胃がんの発生率は20歳代半ばまでは10万人あたり1人以下とごく限られた割合ですが、これ以降は年齢が5歳上がるごとにほぼ2倍に増えて、50歳代では10万人当たり100人以上になります。

<膀胱がん>
膀胱がん40歳未満の若年では、発症はごくまれで、男性のほうが女性より約4倍発症する可能性が高いようです。

と基本的には40歳以下での発症はどのがんも基本的には珍しいとされています。そこで中でも20代付近に発症リスクの比較的高いがんの種類を挙げてみましょう。

若い世代でも注意したい、「がん」とは…

出典 https://doctors-me.com

<精巣がん>
精巣がん年齢別にみる特徴として20歳代後半から30歳代にかけてピークがあります。そして40歳未満での発症が全精巣がん患者数の約3分の2を占めるほどであり、数万人に1人くらいの割合で若年発症が多くみられます。発症の症状としては精巣が痛くはないが、固く腫れてくるというものが特徴的です。リスクは停留精巣などが小さい頃にあった人に多いようです。

<子宮頸がん>
子宮頸がんは、ここ20年くらいで若年発症が増えてきている癌であり、20歳代後半から30歳代後半までがその発症のピークであり、再度70歳代後半から発症率が再び増加します。

以前は「出産をした後の女性の病気」とされていた子宮頸がんが、出産年齢の上昇ともあいまって、現在では「これから妊娠や出産を迎える女性の病気」へと変化しており、その若年化は世界的にも話題にされています。具体的には1万人に約2人の割合で発症するとされており、それは前述の胃がんと比べると桁が違うことが見てわかると思います。原因としてはヒトパピローマウイルスとの関与が指摘されており、若い年齢での病態は多くの場合で初期がんであることが多いので検診を受けることを我々は強くお勧めします。

<骨軟部がん>
骨軟部がんは骨や筋肉に発症する病気で10歳代後半が発症のピークですが、そもそも100万人に1人の頻度ともともと稀な病気です。

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【医師からのアドバイス】

ここまで挙げてきましたが、その割合を高いとするか低いとするかは個人の見解とはいえ、精巣がん・子宮頸がんに対しては若い人も注意をすべきことであり、子宮頸がんは再度検診をお勧めしたいところです。そしてがんについてはやはり40歳を超えたら気にし始めてもいいのかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)

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