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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
むくみとは身体の中の細胞に必要以上に水がたまってしまうことによって起こります。その原因としては、心臓や腎臓、肝臓の機能低下やホルモンバランスの乱れ、さらに癌や特殊な慢性の病気、栄養障害なども考ええられます。

今回は、そんなむくみについて、詳しく見ていきたいと思います。

なぜ、むくむの?  その原因・4つ

1:心臓の機能低下
心臓は体の中でポンプとしての機能をもち、血液を体のすみずみにまで運びます。この心臓の機能が低下すると、血液が体内を循環しなくなり、体の様々な部分に溜まるようになるのです。この溜まってしまった血液から、水分が細胞にしみ出してきてしまうと、むくみが起こります。

2:腎臓の機能低下
腎臓は体内の老廃物や不要な水分を体の外にこし出す機能があります。この腎臓の機能が悪くなると、老廃物や不要な水分を体外に排泄できなくなり、むくみが起こります。

3:肝臓は機能低下
体の中で栄養を作ったり蓄えたりする働きのある肝臓。この機能が悪くなると、栄養素の一部が合成できなくなり、特にアルブミンというたんぱく質のひとつが減少傾向に。この影響で、体内の水分浸透圧に狂いが生じて、血液から水分が細胞に染み出してしまい、むくみが生じてしまうのです。

4:ホルモンバランスの崩れ
体内には腎臓に働きかけて尿を作り出すホルモンがありますが、このホルモンが減ると水分が体に溜まり、むくみが発生。また、甲状腺や副腎、卵巣から出るホルモンのバランスが崩れることもむくみの原因です。

※1〜4が原因で生じるむくみに対しては適切な治療を行えば、改善します。

栄養障害の可能性も視野に入れて!

肝臓の働きが悪くなってむくむ場合に減少するアルブミンはたんぱく質から合成されます。従って肝臓に異常がなくても、たんぱく質を極端に摂取しない栄養障害では、原料となるたんぱく質が減って、合成されるアルブミンが減少してしまいます。そのため、たとえば過度なダイエットなどで極端にたんぱく質を制限するとむくみが起こることがあります。

いっぽう、慢性の下痢や潰瘍性大腸炎などの病気で下痢が続くとたんぱく質が吸収されずに栄養障害が起こって、むくみを生じることもあります。その他、免疫異常などで体の中に慢性の異常が起こることでも、たんぱく質が必要以上に消費されてむくむことがありますし。さらに癌でも、癌細胞が体に必要な栄養を横取りしてしまうので、むくみが起こることがあります。

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【医師からのアドバイス】

むくみを引き起こす病気に対しては、それぞれ適切な治療をすることが必要ですが、たんぱく質が足りない栄養障害によって起こるむくみに対しては、単にたんぱく質だけを過剰に取れば効率良く治るという訳ではありません。たんぱく質は数種類のアミノ酸からなっていますが、体に必要なものは20種類あります。その中の9種類は体の中で作ることができませんので、これらのアミノ酸を取る必要があります。

しかも9種類の中でもバリン、ロイシン、イソロイシンという分岐鎖アミノ酸という3種類のアミノ酸を多く取ることが肝臓でのアルブミンの合成に対して効率が良いことがわかっていますので、これらのアミノ酸を食べ物からあるいはサプリメントで積極的に取って下さい。

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