秋風は16歳の少女だ。


担任の先生の指導に必ず従うという条件で家から独立した。


先生の指示で人よりかなり遅く演劇部に所属した。


夏休みの後半は合宿があり参加した。


夏合宿をしてると担任の先生から校内放送で呼び出しがあり、


「秋風さん!秋風さん」となぜか?名前だけの呼び出しだった。

放送を聞いた生徒がみんな笑っている。


夏休みの英語準備室で先生はTシャツとジーパン姿でとてもラフにしていた。


秋風は椅子が空いていたので


社長椅子のような椅子に腰かけ、

続いて担任教師が生徒の椅子を持って来て対面に座った。

秋風は椅子をくるくる回して

「なんですか?先生」という。

教師は噴出した。

「なんでおまえが教師の椅子で俺が生徒の椅子なんだよ!」と


秋風の担任は言った。



「まず夏休みなのでいくつか?注意ね!」先生は言った。


「秋風はよく校内放送で呼び出されるけど?学校の電話は、家の電話ではない!!わかるね?」と教師は言った。

秋風には隣の男子高校の生徒会長のエスからよく学校に電話があった。

エスは6歳からひとりで育ったので所々非常識だったが

進学校に通い始めて17歳だった。秋風も担任の支持で生徒会をやっている。

「話てる内容がね・・明らかに生徒会の要件を越えてる上に?

毎日毎日電話があるだろ?それは実は学校始まって以来の珍事だ」と教師は言う。

「他の先生の目に余る前にそれはやめなさい!」と先生は言った。

「他の先生が秋風は電話を私用に使っていちゃいちゃしてるというのでまずそれをやめることが一点ね!!!」と担任の先生は言った。

「でも僕も一度やってみたかったんだ!夏休みだしな!やってみた」と教師は笑った。

担任は生徒会の顧問だったが同じく顧問をしていて

勧められた落語研究会には秋風は入らないで

演劇部に入った。演劇部の顧問もエスの高校の先輩のおじさん先生で英語の教師で

秋風の担任とは仲がよかった。


秋風は生徒会長のエスと演奏のドサ周りをしていたが

現在はエスと交際相手の湯川の学園祭を楽しみにしていた。


「学園祭の音楽室の一日目の午後の枠が一個余ってるからでろ」と担任は秋風に言った。


秋風の学園祭の日はエスの学園祭よりひと月早かった。


「時間は25分の枠で一日目ね!」と教師はいう。

秋風は突然の話に驚いた。一橋大学の音楽サークルには最近行ってない事と

エスがヤマハの大会に出た事と

エスが作った曲が学園祭で演奏されることを告げると教師は頷いた。

「でも!わたぼうしの手伝いは行ったほうがいいぞ!!」と教師はいう。

わたぼうしは一橋大学の社会福祉活動で埼玉テレビと繋がっていた。


担任は28歳でエスの高校の先輩だった。

「わたし?ひとりでですか?」秋風は聞いた。

エスがひとりからバンド編成になったので秋風もバンド編成をやってみたかったのだ。


「わたしも4人か?5人で演奏してみたいんですよね」と秋風は言った。

「そうか・・・」教師は言った。

「でも今回は今まで通りひとりで出ろ!!それとこれなんだけど・・・」

教師は自分の詩を出した。


「エスくんの曲は一生懸命演奏するのに一橋大学の学生の曲はなぜ?演奏しないのか?僕にはよくわかんないけど??

今回は秋風が僕の詩に曲をつけて演奏してくれ?」と先生は言った。

秋風は差し出された詩を読んだ。先生は照れた顔をした。

「秋風?僕はキミと約束したから約束は守る・・・親には連絡しないよ!!それにいつか?4人でバンドができるようにしてあげるよ」と先生は笑った。


秋風はその言葉を聞いてこの曲を演奏しよ~と決めた。

「どう思う?」先生はとても恥ずかしそうに聞いた。

「先生はとても忘れ物の多い高校生だった?」秋風はひねって言った。


先生は怒った。

「おまえってほんと失礼な奴だな?じゃー秋風は忘れ物しないのかよ?」という。

「わたしはご覧の通りしませんよ!!だって教科書ほとんど全部学校にオキッパですもん」

秋風は入学当時に本山という官僚の息子に言われてからずっと教科書をほとんど学校においたままだった。

話はとぼけると・・・思いのほか逸れていく・・。

「でも・・・とても優しくていい詩だと思います・・」秋風は話を軌道に戻す。

先生はすぐ笑顔になった。「そうか?」

「じゃー先生に質問です。今青春を振り返って自分は何を忘れてきたのか?わかりました?」秋風は聞いた。


「バ~カ!!わかんないからこの歌を作ったんだろ?秋風をみてたら浮かんだんだよ」

先生は笑う。


「忘れ物っていうのは、そこにいる時はわかんないので忘れ物っていうんです!!」

わりと当たり前のことを秋風は述べた。

「じゃ?俺?なに?忘れた?」先生がオチを期待してるみたいな顔で言う。

・・「そうですね~先生が高校に忘れて来たものは恋ですね!」

秋風は述べた。


秋風は話を膨らまそうとしただけなのに先生はまた怒った。

「俺だっておまえみたいな女の子がいたらもっと恋してるよ!当時はいなかったの!!」と28歳の教師は言った。


「悩みもなく幸せそうだな・・」先生は秋風を見て笑う。

「先生は教師失格ですね!!わたしは凄く悩んでます・・」秋風は言った。

「なに悩んでるんだよ?」って先生は聞く。

秋風は全てを相談する気がなかったので

「どうして男はカチカチカチカチするのかな?って」と笑った。


「はぁー????意味がわかんねぇよ!!カチカチ山のたぬきさんに聞け!」

先生も笑う。


「先生もたぬきもカチカチかぁー」と秋風は笑う。



過ぎ去りし青春の日々に

僕はなにかを忘れて来た

葉末にきらめく水玉のように

優しく儚い何かだけれど

僕は思い出せない




過ぎゆく人たちの中に


僕はなにかを忘れてきた

空に流れる綿雲のように

遠く白い何かだけれど

僕は思い出せない





愛してやまない書のなかに


僕はなにかを忘れてきた


どこかに無くしたしおりのように

もういらない何かだけれど

僕は思い出せない


秋風はこの詩にあと3週間で曲をつけて歌う

「先生?この曲とあと3曲歌えるんですよね」秋風は確認した。


秋風はエスと湯川の学園祭よりはやく!ステージに立つ。

しかもひとりで・・・大丈夫かな?と思ったけど・・・ワクワクしてきた!!

エスに教えよう!!


学校の電話を私用に使うのはやめよう!!秋風は思った。


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誰かを忘れられない貴方へというブログをやってます。
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