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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。

温泉地に行くと、温泉独特の「硫黄臭」がありますよね。このにおいの原因の物質が火山ガスで、多く吸い込みすぎると中毒になることがあり、非常に危険です!

今回はこの火山性ガス中毒について、医師に聞いてきた話をお伝えします。

火山性ガス中毒の原因は?

火山ガスにはさまざま物質が含まれています。その中でも、中毒の原因として多い物質は、

・硫化水素
・二酸化硫黄
・二酸化炭素
です。

硫化水素、二酸化硫黄は、硫黄温泉の湧き出るところで発生します。火山ガス中毒は命を落とす危険もあります! 楽しい温泉旅行のはずが、中毒で病院を受診するような事態になれば、台無しになってしまいます。

硫化水素中毒の症状

硫化水素は、濃度が低いうちは、卵の腐ったような、独特のにおいを感じます。この、独特のにおいですが、あまりに高濃度を長い時間かいでいると、嗅覚の疲れである「嗅覚疲労」のため、においを感じなくなってきます。「強いにおいが気になっていたけど、なんだかにおわなくなったな?」と感じたときこそ、注意のサインかもしれません!

どのくらいの濃度で症状が出てくるかには、個人差もありますが、

・目の痛み
・まぶたのむくみ

などがあります。さらに濃度が高くなると、

・頭痛や吐き気
・呼吸が苦しくなる
・意識がぼーっとしてくる。

などの症状が起こります。ここまでの症状があらわれると、30分ほどで命にかかわることがあります。

二酸化硫黄中毒の症状

二酸化硫黄が原因となる亜硫酸ガスは、酸度が強く、目やのどの粘膜を刺激するのが特徴です。硫化水素と同じように、違和感が出たら要注意です。低濃度のうちは、

・せきやくしゃみ
・眼の違和感

などですが、濃度が上がってくると、

・眼が痛くなる
・涙が流れる
・鼻やのどの痛み

があらわれます。さらに濃度が上がると、

・呼吸困難
・のどのむくみ

があらわれます。のどがむくみ、気道が狭くなってけいれんを始めると、数分で死亡する事があり、非常に危険です。

火山性ガス中毒の予防法

火山や温泉地で、違和感を感じるにおいがするときは、あまり長居しないようにしましょう。また、冬は積雪により、換気ができず、空気が悪くなりがちですので、注意しましょう。

危険が予測される場所には、柵が立っていたり、看板が立ち、入ったり近づいたりできないようになっています。そのような場所には、絶対に近づかないようにしてください。一定の濃度を越えた場合は、スピーカーや放送で危険を知らせる警報を流しています。警報を聞いた際には、すぐにその場から立ち去るようにしてください。

医師からのアドバイス

「火山ガス中毒かも?」と感じたら、新鮮な空気のある場所へ移動し、すぐに救急車で医療機関を受診してください。目に症状があるときは、流水で目を洗いましょう。また、口移しの人工呼吸は絶対に行わないでください。助けた人がガスを吸い込んでしまいます。

(監修:Doctors Me 医師)


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