16歳の少女秋風は、夏休みになり、中学の塾の先生3人と箱根の旅に出かける。


塾の講師28歳は大学時代の恋愛につぃて夜中まで語っていた。


音楽活動をしてる塾長が時折秋風を呼んだ。


塾の講師の話を聞いて


秋風は恋愛は特別な事ではなく誰でもする物なのだなと思った。


東大の理2から食品会社に勤務して辞めて子持ちの女と結婚した先生が

いたが開成高校の出身で高校生の頃は


on a desk と聞いただけで女を連想して興奮したと話ていた。


秋風はそんな話の数々の未来に夢を持つことはできなかった。


それならばいっそ!エスがネズミだと言った16歳の乞食少年と


遊んでみるのも面白いのでないか?と思い始めていた。


なぜならネズミを知らなかったからだ。



箱根から戻るとエスは運転手の三浦さんとバンに乗って



秋風の家に来た。頭がボンバーの人と茶髪の帰国子女の国田国男もいた。


秋風は再びエスの暮らす工場街にいた。



電気釜をアンプにして加藤という頭がボンバーマンの家で



エアーライブがあった。


加藤の家には何もなく母親がひとり


パートをして生計を立てていた。


加藤はエス17歳と同じ年だったが結婚して子供がいた。


「俺はか~ちゃんを幸せにしたい」が加藤の口癖だった。


しかし自分で育てることができずに児童施設送りとなった。

加藤はワンワン泣いて子供と別れた。


秋風は子持ちの主婦と結婚した開成高校も加藤も


淋しい人生だと思った。人生は虚無感に包まれていると秋風は思った。


国田国男は秋風と付き合いたいと言ったが


英語も日本語もまともに話せないこの茶髪の少年とどう付き合っていいのか?


まったくわからなかった。エスも国田国男を秋風に勧めた。


「どうやって付き合ったらいいのか?わかんないな」と


秋風はエスに言った。



「付き合うということはどういう事なんだ?エス?」と聞くと


「それは僕にもわからない」とエスは答えた。


キューポラの町は秋風には不思議な街だった。


秋風はその数年後アメリカから帰国して


工場街のスナックリーベルがまだあるのか?行ってみた。


久しぶりの日本だった。


エスがいないこの町はこれほどまでに淋しいのか?と


秋風は思った。


店は閉店になっていたが、奥さんが出て来て秋風を覚えていた。


「エスはあの後、アメリカに行って大富豪になって子供が沢山いますよ。


わたしには男の子がふたりいます」と秋風は言った。


スナックリーベルの奥さんはそのことを風の便りで知っていた。


「秋風はすごく幸せになったんだ!と聞いたよ!エスに」と奥さんは嬉しそうに笑った。


「普通に生きてるだけです」と秋風は答えた。


加藤くんのことを聞くと


奥さんは悲しい顔をした。


「あのあとね・・・加藤くんには、目が見えない子供が生まれたりしてさ!


それをエスくんは秋風に見せたくないと言って


自分も辞めたんだけどね・・時折ここに来たよね・・!


「おばさん!!秋風はこの町から出すよ!」ってエスくんは言ったよ!


エスくんは本当に秋風を好きだったんだよな~いい子だったよね!エス!!」と


スナックリーベルの奥さんは秋風を見て微笑んだ。


そうだったんだ・・・だから急にあの時エスはスナックリーベルはやめると


言ったんだ!と秋風は思った。


キューポラの街の夕日がエスのように暖かく感じた。




この記事を書いたユーザー

愛世界 このユーザーの他の記事を見る

こんにちわ 愛世界です。心に止まった事をお届けできたらと思っています。
誰かを忘れられない貴方へというブログをやってます。
http://ameblo.jp/aisekai25/

得意ジャンル
  • おでかけ
  • 育児
  • 料理
  • テレビ
  • エンタメ
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら