世界中で影響力の大きいスポーツ“サッカー”。ファンは熱狂的で欧州では国をあげて応援することも珍しくありません。
貧困や災害、子どもたちなどへの支援でチャリティマッチも度々開催されています。最近ではユニセフ慈善大使であるデイビッド・ベッカムの呼びかけで英国選抜vs世界選抜のチャリティーマッチが11月に行われました。日本でも東北を応援・支援するためのチャリティーマッチが開催されています。(これらの活動が日本ではさほど大きく取り上げられないことが残念)

このように影響力があり、人々の為に戦う偉大なスポーツ“サッカー”が、過去に戦争を止めたことがあることを知っていますか。
サッカーファンなら知らない人はいないであろう有名なこの伝説を、あえて今また改めて広めたいと思います。

ディディエ・ドログバ

出典 http://the18.com

元コートジボワール代表で国民から“神様”と呼ばれる選手がいます。彼の名はディディエ・ドログバ。彼こそがコートジボワールでの内戦が終わるきっかけを作った人なんです。

“コートジボワールでは2002年、与野党政治家や軍部が入り乱れる権力争いから内戦が勃発し、政府派の南部と反政府派の北部に分裂。北部の住民は真の国民(Ivoirité=イヴォワリテ)ではないなどという南部の政府派がまき散らす分断の思想に反発して、南部出身のドログバが、みんな同じ「Drogbacité=ドログバシテ」なのだと主張する運動を開始。”

出典 http://news.goo.ne.jp

南部ー政府派、北部ー反政府派に分かれて戦争が勃発しました。“反政府派”は真の国民ではないと“政府派”の国民が言うのに対し、ドログバ選手が立ち上がったのです。

“2005年10月、06年ドイツ大会の本大会進出を決めた試合の後、マイクを手にしたドログバは、更衣室でチーム全員と一緒に、生中継のテレビカメラに向かってひざまずき、内戦をやめるよう訴えたのです。”

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ちなみにドログバ選手は、コートジボワール出身ではありますが、幼い頃からフランスで生活していた為にフランス代表に入ることも可能であったそうです。それでも母国であるコートジボワールを選び、代表選手としてコートジボワールをワールドカップ初出場へと導いたのです。
カッコイイですよね!そしてそのワールドカップ初出場を決めた試合後のインタビューで終戦を訴えたんですよ。スーパースターが試合に勝って国に訴えかける、説得力ありますよね。これが出来る勇気が素晴らしいです。

“カメラに向かってドログバは、「コートジボワール市民の皆さん、北部出身の、南部の、中部の、そして西部出身の皆さん、私たちはこうやってひざまずき皆さんに懇願します。許し合ってください。コートジボワールほどの偉大な国がいつまでも混乱し続けるわけにはいきません。武器を置いて、選挙を実施してください。そうすれば全てが良くなります」と訴えた。”

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それから約1週間で戦争は停戦となったそうです。更にそれから2年後、サッカーの代表試合が南部(政府派)で予定されていたところを、ドログバ自らが大統領に直訴し、北部(反政府派)にある反政府軍の拠点で開催するよう懇願したといいます。
南部出身者(政府派)でしめられていた政府も、敵対する北部(反政府派)の街を訪れ、南北がひとつとなって「コートジボワール」を応援したそうです。
そしてドログバ率いるコートジボワールは試合に勝利しました。

“反政府軍の元指揮官は「ドログバにそんなことができるとは思ってもいなかった。しかし彼の行動のおかげで、国は再統一への道を前に進んだんだ」と話しています。”

出典 http://news.goo.ne.jp

このことがあり、ドログバ選手は国民のヒーローとなり神様と呼ばれるようになりました。更にアメリカ『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されるなど国外でも注目されました。

また、ドログバ選手は「お金がある人しか病院に行けないのはおかしい」と言い、貧困層の為の病院や女性・子供の為の施設を“自費で”建設し続けているといいます。建設費用は500億円以上とも言われています。

国連開発計画の親善大使としても活動するドログバ選手は、世界的な成功を収めていますが、自らの原点を忘れることは決してないと言います。「私は人生で成功する機会を与えられました。しかし、成功するチャンスを得ることのできなかった人々のことを常に考えています」と述べたうえ、「努力して状況を変えられるかどうかは、どのような職業に就いていようと私たち各人の手に委ねられているのだ」と言います。

成功したからといっておごり高ぶらない謙虚な姿勢にとても好感が持てます。誰しもが彼のように出来るわけではありません。彼の勇敢な行動や慈善活動はただただ素晴らしく賞賛に値します。

『戦争を止めた男』として知られる彼が世界中で敬愛されるのはこの為なんですね。
初めに述べましたが、戦争を止めなくとも困難な人々の為に立ち上がる素晴らしいスポーツがサッカーです。日本でももっと多くの人にサッカーに興味を持ってもらいたいと思います。チャリティーの為に集まり試合をする選手が海外にも日本にも沢山いること知ってもらえると嬉しいです。

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海外かぶれ✈︎のコテコテ大阪人ライターです。まだ日本では伝えられていないような海外ニュースを中心に、育児ネタ、雑学ネタを記事にしたいと思います。多くの人に感動を、そして様々な問題を考えるキッカケを与えていきたいと考えています。やんちゃな2児の育児に奮闘する傍ら、執筆活動を頑張っています★よろしくお願いします!

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