エスは17歳の天才少年だ。

16歳の少女秋風と働いて暮らしている。


秋風はエスの親友の湯川という17歳の少年と交際をしている。


エスの家から秋風はよく湯川に電話をする。


「おまえ!いい加減にしろよ!!俺の家の電話だ」とエスがいうので


秋風は電話を使うのをやめた。


「ちょっと湯川くんと会ってくるわ」と秋風がいうとエスはいつも一緒に来たが

ある日それを拒否するようになった。


秋風はそれを淋しく思った。


「エス?みんな代ゼミに行くってよ!!一緒に行ったほうが


いいんじゃないのかな?」と秋風がいうと


「今更僕はもう代ゼミにはいかないよ!アメリカに行って

アメリカの大学にいく!!実は伝手があるんだ」という。


もうみんなバラバラになるんだ!と秋風は思った。


「それにいつまでもここにいるなよ!

僕も一応男だ!!性交渉をしたいので秋風がいると邪魔なんだ」と

エスは言った。


その日からエスは秋風を避けるようになり


家の鍵が閉まっている。


「エス?鍵がかかってるよ!」と秋風が外から電話すると

「今性交渉をしてるからこないで」という。


「いつごろその性交渉は終わるの?」と秋風は聞いた。


「性交渉は大体10分で終わるよ」とエスは言う。

「わかった!!じゃ~性交渉が終わったころ行くから


鍵開けてね」と秋風がいうとエスは噴出して


「わかったよ!」と言って鍵を開けてくれた。


「秋風?夫婦の離婚の原因の80%は性交渉の不一致なんだ!

性交渉は必要な物なんだよ」とエスは言う。


そこにエスの父親が帰って来た。

秋風がいることに慣れている。


「なに?喧嘩してるんだ?!」とエスの父親は作業着を脱いだ。


「エスが性交渉をしてる間は家に入るなというんですよね」と秋風が答えた。


エスの父親も噴出した。


その顔はエスにそっくりだった。


「わかった!!じゃ~こうすればいい!!昔は15でねぇやは嫁に行った。

今日から秋風は僕の妻としてこの家に来なさい」とエスの父親は言った。


とても親切で優しい親子なのだ。


「正直言うともう行くところがなくてね!!


ここにこないでもひとりでなんとか生きれるようになるまで


この家において頂けると幸いです」と秋風は言った。


エスは心配そうな顔をした。


「僕はこれから仕事をするからもしよかったら秋風も勉強するといいよ」と


エスの父親は言った。


エスの父親はとっくに離婚していて長野のダムの水の調整をしている。

秋風はエスの父親が製図を書く傍らで勉強をした。

「エスのところに来てることが原因で


キミの居場所がなくなるのはよくないからね!!きちんとここで

勉強もしなさい」とエスの父親は笑った。


優しい親子なのだ。

「キミがいないとエスもたぶんとても淋しいんだと思うよ」と

エスの父親は悲しそうに笑う。秋風はそうだといいな~と思った。


「性交渉はちょっとまだしたくないんですよね!!


でもエスは性交渉をしたいのでそうできる人と付き合いたいみたいなんですよね」と


秋風はエスの父親に述べた。


「キミは本当にかわいくて面白いよ!!エスはキミが好きだと思うよ」と

エスの父親はクスクスと笑った。


秋風がエスの父親に教科書の英語を朗読してあげると


エスの父親は幸せそうに笑って目を閉じた。

「僕は妻にも娘にも嫌われて出て行かれたから


こうしてキミが懐いてくれるのが嬉しいよ」とお酒を飲んでないのに



酒飲みみたいに笑う。


「ま~ひとつ言えてることは

エスがカギをかけても必ず10分で開けると思うから

10分待つことだな!」とエスの父親は照れ臭そうに笑う。


「エスはたぶん!こんな!胸のでっかいホルスタインみたいな

女と付き合ってると思いますよ!!」と秋風が笑うと


「キミは天性で面白いよね!!!」とエスの父親は堪えきれずに


噴出している。エスの生活費は学費込みで8万円だ。


父親がエスに生活費を渡してるのを見て秋風は電話を使ったことを

後悔した。

「すいません!!ちょっと電話を使ってしまったんですけど


もう二度とここから電話しないですから!ごめんなさい」秋風は謝った。

すると!

「エス!!」と父親はさらに2万円くれた。

「これでたまにはふたりでもっと美味しいものを食べなさい」

いつまでもここにいたいけどそれも無理だろうなと秋風は思った。

ある事をしないともうそこにはいられない関門や関所が人生にはある事を知る。


それがなんであるかわその時折時折で違うのだと秋風は思った。


求める物が食い違って来た時だろうなと秋風は思った。

関所で引っかかったら人はまた別のところに行かないといけない生き物で

その時ちょっとだけ淋しいのだ。と秋風は思った。

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