保育の規制緩和が話題になっていますが、どうやら本来の目的が伝わらず、無資格でも働けるという点のみ独り歩きしているようですので、問題点も踏まえて解説させていただきます。

規制緩和その1 小学校の教員免許保持者に保育を…。

現在、保育所で子どもを保育できるのは、保育士や看護師などに限られる。これを新たに幼稚園や小学校の教諭でも保育できるようにして、深刻な保育士不足に対応する考えだ。 ただ授乳やおむつ交換は保育士以外が担うのは難しい。このため幼稚園教諭に3~5歳児、小学校教諭には5歳児を保育させる計画だ。教諭の活用で幼・保・小が接続して保育や教育を提供する効果も期待できる。

出典 http://www.nikkei.com

保育士さんには乳児など小さい子供の面倒を優先的に見てもらい、乳児ではない幼児を年齢別に幼稚園教諭や学校の先生に見てもらおうという案である。

もちろん、問題点もある。元々幼稚園教諭は3~5歳を見ているのでまったく問題なく、ただ単純に幼稚園ではなく保育園で子供を見るというだけだが、小学校教員にとっては普段見ている子供よりもちょっと小さいので少々かってが違うのではないかという点と給与の面である。小学校教員に比べると保育園は薄給である。そう考えるとネットでも言われている通りできるけどしないという人の方が多いと事になる可能性が高いという点です。

この案は私立の小学校などが乳幼児を見る保育所を併設して、空いている時間にそっちに回して一貫教育を目的にしているのだと思う。
しかしながら、そのような絵に描いた餅が出来るかどうかは謎である。
もしかしたら公立小学校に保育園が併設されるという事もあるのかもしれないが…。

規制緩和その2無資格の人間を活用

保育所にいる子どもの数が少ない朝夕の時間帯は保育士を1人に減らせるように配置基準を緩和することも提案した。両案に強い反対意見はなく、同省は年内に緩和策をまとめる。省令を改正し、来年度から認可保育所などでの適用を目指す。

出典 http://www.nikkei.com

無資格者というこの響きがアレルギーを引き起こす原因になっているのだと思うが…。
実はこれ無資格者ではない…。

保育士1人に加え、自治体の研修を受講した保育ママや子育て支援員などの保育業務経験者で運営できるようにする

出典 http://www.nikkei.com

具体的な用件はこちら

「保育士 資格を有し ない一定の 者」について は、
質の確保観点から
・保育士資格を有しないが当該施設等で十分業務経験する者
・子育て支援員研修を了した者
・家庭的保育者
など、適切対応が可能者に限ることする。

出典 http://www.mhlw.go.jp

研修を受ける必要があるのである。要するに保育士の下位版の資格を取得する事が必要なのです。

薬剤師の代わりに一部の薬を売ることの出来る登録販売者というものが出来る時も薬剤師の方から猛反対を受けていたが、現状そこまで問題にはなっていないように私は感じている。

この下位版の資格がどの程度のものになるかにもよるが、そこまで問題にはならないのではないかと思う。

むしろ問題点は保育士でさえ給与が低いのに、その下位版…。
という点である。今でも潜在保育士などの保育士として働いていない保育士が多く存在しているというのが社会問題になっている…。

なのにも関わらず、その点を放置して、下位版の資格を作ってなり手があるかという問題である。

薬剤師と登録販売者や介護福祉士と介護職員初任者研修(ホームヘルパー)の用にうまく共存できればいいのだがと言う点である。
薬剤師と登録販売者はどちらも給与が良いので今回は参考にはならないだろうけど、介護福祉士と介護職員初任者研修(ホームヘルパー)の例の様になれば良いのですが、今回の案を見る限りでは、残念ながら介護職員初任者研修(ホームヘルパー)ほどの資格の価値はなさそうですが、保育士は実務経験から受験資格を認められます。

学校に通わずに実務経験で保育士資格を取得する道

実務経験から保育士を取得する道

ケース1中卒で5年以上かつ7200時間以上児童福祉施設で働いた場合
ケース2高卒で2年以上かつ2880時間以上児童福祉施設で働いた場合
ケース3学校教育法に基づく大学や短大、専修学校を卒業している場合

保育士の受験資格が与えられます。自分で勉強して取ることができるのです。
ケース3の学校在学中や中退の場合でも条件によっては受験資格がある場合もありますので、詳しくは全国保育士養成協議会のWEBサイトをご覧ください。

保育士の仕事は奪われない。

付け加えて言っておきたいことは保育士資格を持っている人の仕事は奪われないという点である。

朝や夕方などの人が少ない時間帯にこの補助の人を使うという事なので、日中は基本的に保育士が働くのである。要するに小学校などの子供のいる保育士資格を持っている人が、日中だけ働いて、子供が帰ってくる頃には家に帰るという働き方も可能になるのではないかと私は期待している。

簡単にいえば資格持ってる補助員さんがいれば保育士の人数少なくしても良いよ。朝夕のコアタイムじゃない時間だけだけどね。というのが今回の緩和の正体なのである。

問題点と改善点

今回の制度で働くことが出来る椅子が確実に増えます。
なので、中卒高卒などの人でも受験資格を認められるようになるケースが増えると考えられます。しかし、働いているから取れるというようなものではありませんので、資格取得への研修などの充実など対策は必要だと思います。

また、今回の取りまとめでは処遇改善て手当を3%増額するということですが、基本的には数千円程度しかあがりません。
そう考えると介護業界もそうですが、更なる改善が必要なのではないかと思います。

そして、今回の改善は抜本的改革にはなっておらず、あくまでも応急処置にしかなっていないのです。

デマに流されずしっかり調べるという重要性

いつも言っていますが、しっかりと調べデマに流されないことが重要なのです。
今回の保育士無資格問題もそうですが、原発や安全保障など社会問題のあるところにはかならずデマや憶測が流れます。デマに流されずしっかりと自分で調べて正しい情報を仕入れる事が重要なのです。

下に厚生労働省の会議の内容へのリンクも有りますのでしっかり調べましょう。

詳しく用件を見たい方は…。

こちらの厚生労働省のWEBサイトから見ることが出来ます。

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