強制ではなく期待を伝える

強制するのではなく、期待を伝えるということです。

親御さんには、自分の子どもに対して、こんな大人に成長して欲しい…という希望があると思います。その希望を「それとなく子どもに伝えるには、どうしたらいいのか?」と頭を悩ませている親御さんもいらっしゃると思います。

親が期待とプレッシャーをかけすぎるため、子どもはかえって力が出せなかったり、失敗するケースがよく見られます。

出典 http://hutoukou2ch.web.fc2.com

そんなとき、まず考えたいのは、子どもに自分の期待を押し付けない、強制しないということです。仮に強制しても、上手くいきません。親が強制することにより、子どもは(必要以上にプレッシャーを感じ)失敗しやすくなるからです。

したがって、「こうしなさい」ではなく、「こうしてほしいと思っている」というメッセージが柔らかく伝わるような形で、子どもに期待を伝えることができればベストです。

それは、子どもの自律性を尊重するということです。

まずは具体的に伝える

「ちゃんとしなさい!」とつい口にしてしまうことがありますね。

「落ち着きなさい!」「集中しなさい!」「お行儀悪く食べないの!」無意識に口をついてくるこれらの言葉、毎日言っているのになかなかできない、注意は左耳から右耳へ抜けてしまっています。

出典 http://mon-ey.jp

しかし、子どもに対して、抽象的な言葉で期待を伝えてもダメです。「もっと前向きに頑張って!」、「もっと明るく振舞って!」、「もっとちゃんとしなさい!」と伝えても、抽象的なので子どもにはわかりません。

抽象的な言葉であれば、親が具体的な言葉に置き換えます。筆者は、子どものコミュニケーション能力は、親のコミュニケーション能力と深く関係していると考えていますが、このような場面で、親のコミュニケーション能力が問われるのです。

たとえば、「もっと明るく振舞って!」と言いたいのであれば、「もう少し、(相手が聞き取りやすいように)しゃべる時の声を大きくした方がいいかな?」、「誰かとお話しするときは、うつむかずに相手の目をみて、身体も相手の方に向けてお話ししようね」などと具体的に好ましい行動を伝えます。

もちろん、子どもの年齢や理解度に応じて、期待の伝え方を変えていく必要があります。

価値観を伝える

子どもがある程度成長したら、親の価値観も伝えた方がいいでしょう。

親がはじめは要所要所で外側から枠組みを与え、行為や生活習慣を形作っておいても、やがて外からの規制が不要になり、「しつけ糸」なしに、自分の力でそのような行為や習慣を生み出してゆけるようになることが望ましいのです。

出典 http://www.blog.crn.or.jp

子どもに対する親の価値観の強制ではなく、親である私はこう思っている・こう考えているという価値観を柔らかく伝えるのです。子どもは、そんな価値観は古臭いし、今では通用しないと反発するかもしれません。でも、それでいいのです。

それは、子どもが自分なりの価値観を形成していくために必要なプロセスです。子どもが、何もないところから自分の価値観を形成するというのは、大変な作業になります。親の価値観が目の前にあれば、それと比較して自分の考えはどうか?と検討することにより、自分の価値観を形成しやすくなるのです。

パパとママの期待を一致させておく

パパとママの期待を一致させておくことが大事です。

大切なのは、育児についてパパと気持ちを一致させておくことです。

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簡単な話で、パパとママの期待が一致していないと、子どもは混乱します。

他者の汚物感情を背負わされる2割は『溜め込んでしまうようにされている』ことがよくあります。その方法の一つがダブルバインド(二重拘束)と言います。

出典 http://bright-ms.net

ダブルバインドという状態ですね。「パパはああ言ったけれど、ママはそうは思わない、パパが間違っているのよ」などと子どもに言ってはいけません。子どもは、パパとママのどちらの言うことが正しいのか?と混乱してしまいます。

結果第一主義に陥らないようにする

結果第一主義に陥らないようにしてください。

「うちは歯医者。だから子どもには歯科医になって家を継いでほしい」「私はアイドルになりたかった。でも夢は叶わなかった。娘に希望を託している」

出典 http://itmama.jp

医者だから医者になって欲しい、弁護士だから検事や裁判官、弁護士になって欲しい、または、自分がなれなかった夢を子どもに託すということもあるでしょう。しかし、子どもに○○(という職業に)ついて欲しいと伝えるのは、あまりいいことだとは思いません。

子どもの将来は自分で決めるものです。

また、その職業につくというのは、ゴールではなく、スタートなのです。人生の本来の目標はその先にあるものです。したがって、結果第一主義に陥ることなく、努力の大切さや人の役に立つ喜びなどを伝えることができればいいと思います。

子どもは自分の所有物ではなく、子どもには自分の人生を自分で切り開く権利をもっているのだということを忘れてはいけません。親のエゴを押し付けてはいけないのです。

まとめ

親の期待を子どもに伝える方法をまとめました。

1)強制ではなく期待を伝える
2)まずは具体的に伝える
3)価値観を伝える
4)パパとママの期待を一致させておく
5)結果第一主義に陥らないようにする

以上の5つです。

くれぐれも、親の期待を子どもに押し付けたり、強制してはいけません。親には、子どもの自律性を侵害しない形で、子どもに親の期待を伝えるという、比較的難しいことが要求されます。親のコミュニケーション能力が試される場面だと心して、このシーンに向き合ってみてください。

子どもの将来は、あなたにかかっていますよ。それを忘れてはいけません。

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