「返信がこない事を気にしていた17歳の秀才佐々木の物語」


2015年12月04日(金)NEW !テーマ:小説2

エスは17歳の天才少年だ。ある事をきっかけに学校にこなくなった。

秋風という16歳の少女が人を操作してることに気づいてしまったからだ。

しかしエスには悪気はなかった。

エスの代わりに裸足の貧乏少女にされて歌を歌わされた秋風は

傷ついてはいたがエスから多くの事を学んだ工場街での日々を忘れることはなく、

飛んでいたような日々も、ひたすら踊っていた楽譜もそこにいざなくなってみると空虚でそしてなによりエスの周り全員がひっそりと沈まり帰ったのだ。


エスがいなければこの環境はどこにでもある進学校の味気ない風景にすぎないと秋風は思った。


エースの石原も湯川も佐々木もエスに対する怒りと驚愕で成長していた。

秋風は家に帰りオレンジ色の電灯を灯して、英語の勉強を始めたが進まず、エスが連載してくれた漫画の数々を読み返してみた。

滑稽ではあるが内容が過去になってみると泣けてくる。


この手紙がこなければ今広げている英語の文章もただの勉強だったのだろうと秋風は思った。

漫画の中では4人の秀才がエスの周りでそれは面白くファンタジックに動いている。

♪ファンタラマーファンタラマー!みんなのファンタラマー♪

秋風は子供の時に見たおとぎの国のガリバーの歌を歌って英語を読むとそこにはガリバーみたいにイギリスの風景が広がった。

元々みんなを連れて来たのはエスだったし。


エスの親友の湯川くんはニコって微笑むけど、最近顔色がよくなぃのが秋風にはわかった。


エスが学校にこない事を一番気にしてるのは湯川くんだ。


広川という17歳の少年がエスの代わりに輪の中にいるがエスが嫌いでこのグループには近づかなかったらしく

「ほらみろ!いい事なかっただろ!エスと話すと漫画のネタにされるから僕はこなかったんだ。」と広川は秋風に告げた。


「僕はあんな奴学校にこないほうがいいや!」と広川は締めくくった。

みんなエスの悪口を言ってる。



湯川くんは悲しそうにそして優しい顔で秋風を見る。

首を傾げて微笑むのは実は湯川くんが秋風にやって移ったと秋風は気づく。

気づくとふたりして首を傾げて微笑んでいた。

湯川くんは無理にふたりきりになろうとしなぃ。

佐々木が書いた、秋風への英語指導のルーズリーフはエスがいなくなっても少しづつ溜まっていく。


ある日佐々木が秋風とふたりきりになると

「秋風はなんで?僕の手紙に返信しないの?」と聞く。

秋風は返信を書くモチベーションをあげたのはエスの手紙だったことに気づく。

湯川くんはエスが学校にこなくなって様子が激変したことを修復するのに必死だ。

「秋風にしかできないよ!僕には無理だから」と湯川くんは秋風に言う。

間になにが起こったのか?秋風にはわからなかったが


「秋風!湯川くんに許可を取ったのでふたりでどこかへ行こう」と佐々木が言う。

湯川くんは行くべきだと言う。

「どうして佐々木に返信してあげないの?佐々木気にしていたよ」

と湯川くんは優しく笑った。

「だって返信しようがなくない?全部英語だし」と秋風が言うと


「それも佐々木の気持ちなんだよ!答えてあげないと」と湯川くんは秋風に微笑む。


「僕はひとりでエスの家に行ってみるから秋風は佐々木の話を聞いてあげてね」と湯川くんはいう。

三人で食べた即席ラーメンとニャンニャンのラーメンを秋風は思い出した。

「そっか!また三人で即席ラーメン食べたらエスは学校にくんじゃないのか~!」秋風が元気にいうと

「そうだね!!サッポロ一番みそラーメン!卵だけ入り」と湯川くんは笑い。

「サッポロラーメンと普通のラーメンの違いってなんだか?知ってるか?湯川くん?」と秋風が聞くと


「知ってる!!札幌は寒いから冷めないようにメンが太いんだよ!!エスが言ってたよね!!」と湯川くんは笑った。

「佐々木と遊んだら湯川くんに報告するよ!」と秋風がいうと

「わかった!!これで佐々木は悪さはできないな!」と湯川くんは嬉しそうに笑う。

「ねぇ?湯川くん?ニャンニャンのラーメンには一度も上からゴキブリが降ってこなかったよね??」と秋風が聞くと

「信じたの?全部エスの作り話だよ!」と湯川くんは笑った。


湯川くんはみんなのことをよく把握してるんだな!と秋風は思った。


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