17歳の天才少年エスの父親は時折家に戻るようだ。


親が離婚してるので日頃はエスはひとりで工場街に暮らしている。


2歳下に妹がいるが、父親もエスもまったく会ってないんだな!と


16歳の少女秋風は感じた。エスの父親にこの日初めて会った。土曜日の夜だった。


エスの父親はエスが秋風に話かけて来た時のように


話かけてくる。明るく、馴れ馴れしく、しかも少し無礼者だった。

エスの父親は長野のダムの水量調節をしてるらしくて行けば長く帰ってこない。

長野のダムの話が16歳の少女秋風には新鮮で面白かった。

「山に行きたいです。ダムみたいです。日本アルプスか~~!」と秋風はこころを躍らせてエスの父親の話を聞いた。

「そのうち連れて行ってあげるからね」エスの父親はエスに似てとても親切で無礼者だ。そんな事言って!どうせ連れて行ってくれないよ!エスにそっくりだこの父親わと秋風は思った。


設計図のような緻密な方眼紙を秋風に見せてくれた。秋風はそれを見て、エスの漫画や字をはやく!正確に書く才能はこの東大を出た土方の父親の血だと思った。


「うまいですね!!そして綺麗だ・・エスの描く絵に似てます。つまりおじさんも天才だと思います!」秋風は素直な感想を述べた。


「そうかい?ありがと~!キミはエスが天才だと思うか?」と父親が嬉しそうに聞いた。「天才ですよ!!」秋風がそういうと「ふ~~ん!それに気づいたキミもたぶんかなり頭がいいな!エスは天才だから100か?0か?だから0になると思ったら逃げればいいし!ちょっと離れたところから俯瞰して時折近づくといいと思う。
これから彼はどうなるか?親の僕にもわからないからとりあえずやりたいようにやらせてるんだ」と父親は言った。


100か?0か?と思っていたのを秋風が天才と言ってくれたのでエスの父親は嬉しかったのだ!子供のことをよくわかっている!いい父親だと秋風は思った。父親はエスを差し置いて 秋風に夢中だ。内原 茂 40歳 東京大学 工学部卒 職業 ダム事業=エスの父と秋風は思った。

茂は娘に会いたいんだろうなと秋風は思った。茂は秋風の父親について聞いて来た。土曜日の夜だったのでそろそろ帰ろうと秋風は思った。家には誰もいない事に気づく。制服のままだった。「お風呂用意したのでお父さん先に入ってください」と秋風は言う。

「あ~そうか!ありがと~!僕が車で送ってあげるからキミもお風呂に入って帰るままにして家に帰ったらすぐ寝れたほうがいいだろうね」と父親は言う。

茂はエスに似ていて情況把握能力があった。秋風の家に風呂が沸いてないことを把握している。エスの家と秋風の家は国道17号線で繋がっていて一本だった。「ドライブがてら僕が送ってあげるから」エスの父親はエスに似てとても親切だ。

それに車が好きだ。車で長野から帰って来たし。エスは父親が東大なので東大は入れるものだと思い込んでいる。東大か?社長しか選択肢が今のところない。

「ドライブはわたしは大好きなんです」秋風は満面の笑みだ。秋風は最初からエスの父親に懐いたがエスが最初に言った「秋風は僕たちに懐いてる」という言葉もあながち嘘ではないと思った。秋風はキューポラの街に暮らし始めた。






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