ストーカー規制法が制定された後もストーカー被害はあとをたちませんね。
そのきっかけはほとんどが些細な事で、愛情、嫉妬、憎しみ等様々です。
ですから、いつどんなことで自分が被害にあうかもわかりませんし、気が付いたら自分がストーカーになっていたなんてこともあるかもしれません。


ストーカーの種類
愛憎型
①精神病系の愛憎型
 精神病による妄想恋愛・妄想関係の結果のストーキング。現実には何もかかわりのない相手に付きまとう。有名人へのストーキング行為をするものがこれに当てはまるが、最近ではSNSの配信の多い一般人へのストーキングも増えている。

②人格系の愛憎型
 精神病ではないので、性格は外交的・社交的な場合が多い。しかし人格が未熟で、自己中心的、他人の立場になってものを考えられないタイプ。つまり中身がお子様なので、わがままで、相手を支配したい気持ちが強くなりすぎてしまう。ほとんどが孤独を感じやすいがための現実逃避でストーカーを行っているよう。このタイプが最も多く、そして厄介なようです。

③ナルシスト系愛憎型
 元から自信過剰・プライドが高く、自分は愛されて当然の存在だと思っているタイプなので拒絶された相手にストーキングする場合が多い。このタイプも拒絶されればされるほど執着していくので、厄介です。

④サイコ系愛憎型
 一方的に自分の感情を押しつけるタイプ。このタイプが一番危険で異常な性欲を満たすための道具として相手を支配したがるものが多いので、凶悪かつ冷血で強引。
犯罪を犯すことで性欲が満たされるので、殺人事件まで発展することが多く、また、後悔もしない。

以上取り上げたものは様々あるストーカーの種類のほんの一部ですが、これらは主に恋愛感情に関連したものです。

他にも交際相手や元交際相手の身近にいる人にとりつく嫉妬型、仕事先などで被害妄想がひどくなり、リベンジのためにストーカーする憎しみ型など、ストーカーと被害者に恋愛感情がなかったとしてもストーカーされてしまうケースもあります。


もしかしたら一番怖いかもしれない
『憧れ型』

ここからは実際にあった話を紹介します。

Aさん(24歳・女性)は学校でKさん(20歳・女性)と出会いました。
同じ時期に入学したので、先輩後輩関係はなかったのですが、Kさんは年下だからといって、敬語でAさんに接していました。

Aさんは友達B君からの紹介でその学校にはいったので、初日が終わり、電話でB君と学校について話をしていたら、Kさんを偶然知っていたようでした。学校のお友達同士で色々繋がりがあったようで、以前学校のお友達の食事会で会ったことがあったようです。ただ、気になることに、Kさんの下の名前がB君の知っている名前とAさんが聞いた名前で違いました。

翌日、AさんがKさんに名前の事について尋ねると、学校には本名で登録しないといけないのでAさんには本名を名乗ったが、自分の名前が嫌いなので、普段は別の名前で友達によんでもらっているというのです。
あだ名とは違い、全く普通の名前を名乗っていたので、少し不思議に思ったAさんですが、そこまでするのにはよほど自分の名前が嫌いなのだろうと、彼女の呼んでほしい方の名前で接するようにしました。事実、多くの彼女の友達が彼女の本名では彼女を認識していませんでした。

数日後、B君と共通の友達何人かと食事をしていたAさん。そこで友達全員がKさんの話をしはじめました。皆Kさんから「Aさんのお友達ですよね?私Aさんの親友なんです」といわれ、連絡先を交換したということでした。実際、まだ数回しか会っていないのに「親友」とは、少し違和感を感じたAさんでしたが、別にわざわざ否定するのも変な感じがしたので、そのままにしていました。

学校へ通うにつれて、何度か食事や買い物にKさんと一緒にいくようになり、すっかりKさんと仲良しになっていったAさんでしたが、丁度その時、遠距離恋愛中の彼氏と別れることになりました。さすがに気分が落ち込んだAさんはKさんにそのことを話すと、Kさんは「Aさん、自分のキャリアの為に彼氏と別れたんですよね!?」といつもより異常に食いついてきて、「私もAさんのように彼氏と別れます!」と言い出した思ったら、翌日Kさんは彼氏と別れてしまいました。

少しズレている気がしながらも、慕ってきてくれているKさんに信頼をよせてしまったAさんは、Kさんが「私化粧の仕方も全く分からないし、化粧品ももってないんですよね」というので、Aさんの自宅で化粧の仕方を教えてあげました。するとKさんは翌日Aさんの持っている化粧品を全て買いそろえました。自分がKさんに化粧の仕方や必要な化粧品を教えたのだから、当たり前かなと思いつつも、Aさんは少し違和感を感じました。

Kが私になっていく・・・

数日後、学校でKさんを見たAさんは驚きました。ショートヘアだったKさんがAさんと同じ腰までのロングヘア―になっていました。Kさんは「Aさんみたいにロングヘア―じゃないとだめだと思って、エクステしましたー!」と明るく答えていましたが、Aさんはだんだん恐怖を感じ始めました。時が経つにつれ、化粧や洋服、髪型もコピーのように自分そっくりになっていくKさんをみて、周りも「KさんとAさんは双子みたいだね」と言っていました。「似ている」といわれるほど、Kさんは嬉しそうでした。

しばらくしてAさんは新しい彼氏ができました。彼氏と付き合い始めたことも、Kさんと少し距離をとりたいと思っていたことも重なり、Aさんは学校でKさんとなるべく会わないようにしていましたが、Kさんから電話がかかってきました。「Aさん彼氏できたんですか?私は彼氏と別れたのに…。」と少し怒っているような声でした。でもすぐに明るい声になり、「今度Aさんの彼氏紹介してくださいね!」と言い、その後は他愛もない話をして電話を切りました。

別の日、AさんはB君の誕生日パーティーに友達と参加していました。そこにはKさんもいました。彼氏と約束があったAさんが早めにパーティーを抜けて彼氏の迎えを待ち、車に乗った時、Kさんがやってきて、「私、Aさんの親友なんです。私これから別のお友達のところにいかなきゃいけないんで乗せてもらえませんか?」と半ば無理矢理乗ってきました。Aさんの彼氏はKさんがAさんの親友だというので、親切に会話をしていましたが、Aさんは胸騒ぎがしていました。早く目的の場所でKさんを降ろしたいと思っていると、携帯をいじっていたKさんが「あ、友達のところに行く用事がキャンセルになっちゃいました。すいません。せっかくだし、ご飯3人で食べませんか?」と言ってきました。

Aさんは断ろうとしましたが、彼氏が「僕はかまわないけどどうする?」と言ってしまい、そのまま食事へいくことに。食事中も気が気でなかったAさんは、食事後にKさんがもう一軒別のところへ誘ってきたとき、さすがにはっきり断ってしまいました。その様子をみて変だと思った彼氏はAさんに事情を聴きましたが、結局彼氏からは「考えすぎじゃないか」と言われてしまいました。

それからは、まるで見張られているのではないかというぐらい、彼氏がAさんの家に来る時に限ってKさんが必ず家に突然来たり、電話がかかってくるようになりました。一緒に食事をした時に聞き出した彼氏のアルバイト先にもやってきたそうです。

彼氏もさすがにおかしいと思い、「KさんがAに興味をなくすまで、関わらない方がいい」と言ってくれたので、Aさんは学校でなるべくKさんを避けて過ごしました。電話もでないようにしました。そしてしばらくは連絡が来なくなったので、効果があったのかと思っていました…。

しかしある日、学校の友達が「なんでKさんをいじめるの?」とたずねてきたので、ビックリして何のことか尋ねると、Kが泣きながら、『先日Aさんを友達の誕生パーティーに連れて行ってあげたのに、みんながAさんよりKさんに注目したので怒って帰ろうとした。それを追いかけたら彼氏が迎えに来ていて、その彼氏もKさんに興味があり誘ってきたので激怒したAさんが冷たくKさんをあしらって、それから学校でも無視をされ辛い。』と学校の皆に話していたと告げられた。

話が色々曲げられていて、混乱したAさんは事情を聞く為Kさんを捜したが、Kさんは学校を休んでいて、電話にも応答しない。それから何日もKさんは学校に来なくなり、とうとう学校ではAさんがKさんをいじめたせいでKさんは学校へ来られなくなってしまったという噂が信じられてしまった。

悔しいやら、わけがわからないやらで、混乱したAさんだったが、学校と関係ない友達に相談しようと電話をすると、友達から「Aのフェイスブックになんで私を友達承認してくれないの?」ときかれ、わけがわからなかった。なぜなら、Aさんはフェイスブックをやっていなかったからだ


KさんがAさんになりすまし、フェイスブックを開設


友達から指摘され、わけがわからないまま、自分と同姓同名のフェイスブックページを友達にみせられたAさん。写真がなにも載っていないので、偶然の同姓同名の別人物かもしれないと思ったが、承認されている友達はなんと全員学校の友達。

全身から血の気が引くような気分になったAさんだったが、事情を知ってくれた友達や彼氏の支えもあり、まず、自分のちゃんとしたフェイスブックを作り、他にはとにかく何をされても「気にせず無視」をするように徹しました。
実際、そのことが発覚して、タイミングをはかったかのようにKさんは学校を辞めて二度とAさんの前に現れることもありませんでしたが、学校の皆はメール、フェイスブック等を通して、Aさんの悪い噂を信じてしまいました。中には「Kさんが彼氏と別れたのはAさんが無理矢理Kさんの彼氏を奪ったからだ」等メチャクチャなものもありました。

他人がだんだん自分になり代わっていく恐怖
この話の場合は、憧れの対象をストーカーしてしまうというパターンでした。
恋愛関係にない女性同士の間で以外とよくあるストーカー事例のようです。
女友達の間ではよく、あえてお揃いの服を着たり、同じような趣味のものを追いかけたりと、「仲が良いことを周囲にアピール」することがありますよね。
物を盗んだり、不法侵入したりするわけではないので、この「憧れ型」は事件になりにくく、とても厄介です。

また、悪い噂を消そうと、否定をし続ければし続けるほど、周囲は信じてくれません。
社会的に自分が抹殺される恐怖は耐え難いものがあるでしょう。

Aさんはそれでも彼氏や理解してくれる友達がいたので、なんとか乗り越えられましたが、実際に失ったものはかなり大きく、彼女自身も精神的に追い詰められたことでしょう。

誰かに憧れることはよくあることですし、悪いことではありません。しかしだんだんその人に近づきたくて真似をして、いつのまにか現実との区別がつかなくなり、その人になりきってしまう。。。そして遂には本人を消してしまい、自分がなり代わる。。。

最近はSNSがあるので、有名人でなくても対象の家族、友達、知人、恋人、出身地、出身校、なんでもわかってしまいます。

いつ狙われてしまうかわからない恐怖も踏まえて、用心することも必要ですが、日頃から本当に信頼できる友人や家族を大切にしていくことも大事ですね。

この記事を読んでくれた方々、こわ~いと思って終わりでなく、こんな事態が起こらないよう、もし被害にあっている人がいたら寄り添って支えてあげてくださいね。

この記事が少しでもお役に立ちますように。

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猫漫画ブログを掲載していますが、学習塾塾長でもありますのでアート、教育、ペット、等々様々なジャンルに対して執筆していきたいです。

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