携帯電話は、世界中の人々の暮らしに欠かせないものとなりました。最近はスマートフォンとWi-Fiの普及に伴いどこでもインターネットが使えるようになり、本当に便利になりましたよね。ただこれだけ増えると、電波の影響は大丈夫なの?という不安も…

そこで今回は、携帯電話に関する基礎知識とその安全性についてまとめてみました。

携帯電話はどうやって繋がるの?

とても初歩的な質問ですが、意外に知らない人も多いのではないでしょうか?(著者もその一人です…)
携帯電話は、私達の会話、メッセージの文字や画像を電気信号に変え、それを電波に乗せて相手まで届けます。自分の携帯電話→近くの電話基地局→交換局→相手の近くの電話基地局→相手の携帯電話の順で繋がります。

Wi-Fiとは?

パソコンやテレビ、スマートフォン、タブレット、ゲーム機などの機器同士を無線で接続する技術のこと。ケーブルを接続するわずらわしさがないこの技術は、今や至る所で重宝されています。屋外では、駅やカフェ、ショップなどでパソコンやスマートフォンを簡単にネット接続できる「Wi-Fiスポット」が設置されたり、屋内でも「Wi-Fi親機」を設置して家庭や職場で使われるようになってきたのは、ご承知の通りです。

携帯電話やWi-Fiに使われる「電波」とは?

周波数が3THz(テラヘルツ)以下の電磁波のことを総称して「電波」いいます。人類が使うようになったのは約120年前のことですが、それまでも自然界に存在していました。周波数によって違う性質を持つ電波は、その性質の違いを利用して、通信や放送、GPS、気象レーダー、電子レンジ、医療分野など、さまざまな用途に使われています。

電波は、人類誕生以前から自然界に存在しました。例えば、雷や摩擦電気の火花放電でも電波は発生します。また、太陽や宇宙空間からも、様々な周波数の電波が地球へ届いています。

出典 http://www.arib-emf.org

電波の人体への影響は?

自然界に存在する電波ですが、次のような人体への影響が確認されています。

1.ピリピリ・チクチク感じる「刺激作用」

電波があたっている金属にさわると、人体に電流が流れます。また、電波の影響によって体内で誘導電流を生じる場合もあります。

出典 http://www.arib-emf.org

2.体温を上昇させる「熱作用」

電波が人体にあたると、その一部は反射され、一部は人体に吸収されます。吸収された電波のエネルギーは熱となり、全身又は局所的に人体の体温を上昇させます。

出典 http://www.arib-emf.org

携帯電話の使用に関しては、2の「熱作用」の影響が考えられます。そのため、国によって電波の安全基準「電波防護指針」が設けられています。

国は携帯電話などに使われている電磁波が健康に影響を与えないように、基準値を定めている。日本の指針は国際的なガイドラインを策定している国際非電離放射線防護委員会と同等だが、スイスやイタリアのように10~150倍厳しい規制をしている国もある。

出典 https://kotobank.jp

携帯電話を買うときに確認したい「SAR」とは?

SAR(Specific Absorption Rate、比吸収率)とは、人体が電波にさらされることによって単位質量の組織に単位時間に吸収されるエネルギー量のことで、「全身平均SAR」と「局所SAR」の二つの測定方法があります。
携帯電話の測定には「局所SAR」が用いられ、任意の10g当たりの組織に6分間に吸収されるエネルギー量の平均値を測ります。その値が2W/kgを超えないことが電波防護指針の中で定められています。

●Samsung Galaxy S6 Edge+ 0,216W/kg
●HTC Desire 620       0,362W/kg
●Samsung Galaxy Note4   0,366W/kg
        ┋
●Sony Xperia Z3 Compact  0,862W/kg
●Apple iPhone6s       0,87W/kg
●Apple iPhone6       0,972W/kg
●Apple iPhone 5s      0,979W/kg
●Huawei P8        1,72W/kg

出典 http://www.cnetfrance.fr

上記は、機種によるSARの値です。フランスでは携帯販売の際必ずこの数値が明記されています。基準値内とはいえ、機種によってこんなにも違うことがおわかりいただけるでしょう。人気のiPhoneも残念ながらやや高め…。頻繁に使う方、お子さんには、なるべSARの値が低い機種を選んだ方が安全かもしれません。

ほかにも気を付けたい6つのこと

電波の安全性はWHOなどいろんな機関で調査・研究され、癌のリスクについては否定する機関がほとんどのようです。ただ、「電波が人体に全く影響がない」とは言えず、なるべく浴びないように注意するに越したことはありません。そのための注意点をご紹介します。

1.携帯電話はなるべく頭から離して使う。
電話機を耳に当てて会話するのをやめ、スピーカーをオンにしたり、イヤホンマイクを使うようにして、頭部が電波を吸収するのを防ぎます。

2.電波が届きにくい場所では使わない。
電話機の出力レベルがアップして、より多くの電波を浴びてしまいます。

3.外出時、電話機はポケットに入れない。
身体がなるべく電波を吸収しないように、バッグに入れてください。

4.就寝時、電話機を枕元に置かない。
会話してなくても電源を切らない限り、電話機は電波をキャッチしています。

5.必要ない時は、Wi-Fi親機の電源を切る。
家庭内でのWi-Fiは必要な時だけオンにして、余計な電波は飛ばさないようにします。

6.子どもにはなるべく触らせない。
小さな子ども達は、電波の影響をより多く受けてしまいます。

いかがでしたか?

毎日使っている携帯電話ですが、まだまだ知らないことがありますよね。さらに詳しい説明は、下記のサイトでご覧になれます。専門的な用語が多くて面倒かもしれませんが、特に健康に関する情報はチェックしながら上手に付き合っていきたいものです。

この記事を書いたユーザー

mama chempy このユーザーの他の記事を見る

渡仏してから17年、パリ郊外在住。趣味は料理とお菓子作り、旅行、芸術鑑賞、ヴィンテージ雑貨などなど。パリの観光バス会社で勤務後、現在はブログにてパリ情報を発信しています。
「レシピと雑貨とパリ案内」http://taneko39.blog.jp/

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