17歳の少年湯川くんと16歳の少女秋風の野外数学講習会は

あうんの呼吸で進んでいった。


湯川は秋風がどこまでわかっているのか?どの壁を越えると

その先に進めるのか?把握できている。



会うと自然に秋風はノートとクリア数学を出す。


「今日はここからね」湯川の顔は真剣だ。


秋風はその横顔と切れ長の目に吸い込まれたが

それを手に入れようとは思わなかった。気づけばそこにあったからだ。


天才少年エスはふたりの間に入れなくなっていく。


「ねぇねぇ!!ふたりはそういうことねぇ!!」


と邪魔をするが湯川は数学を解くことをやめない。

秋風も目を反らさなかった。



するとある日のこといつもの待ち合わせの場所に

ぞろぞろと人が増えた。

みんな2年生で17歳だ。

「こんにちわ~!!」みんな元気がいい。湯川は落ち込んでいる。


天才少年エスは張り切っている。つまりエスが連れて来たのだ。

よく見ると秋風はあることに気づく。


エスが毎日描いてくる一日の漫画の登場人物が

勢ぞろいしている。


漫画の世界がリアルにそこにある事の寓話性に秋風は驚いた。



秋風は一人づつ漫画の登場人物に当てはめて

エスが描いた連載漫画を思い出して笑った。

これが佐々木だ!!!間違いない!!秋風はそう思ってクスクス笑った。


「この人は東大を受ける佐々木です」秋風は佐々木を指でさして笑った。

「エス!!なに書いてんだよ!!ちくしょうーそれに秋風ちゃん僕は先輩なのね一応ね!!佐々木じゃなくて佐々木先輩もしくは佐々木くんね!!」


佐々木は連載漫画の通りに落ち着きなくエスを怒った。秋風は漫画の通りだと思ってクスクスと笑った。


またこの漫画の登場人物たちは秋風がエスに返信で描いた連載漫画の

愛読者らしくて


秋風の事情に詳しい。


「どれどれ!!まず!!クリア数学出してみてよ!」


学年5位の石原が上から目線で秋風に言う。


「あ~この人は学年5位の石原くんです」


秋風は漫画の中の石原を思い出して答える。

「え?!!俺学年5位じゃない!!学年8位!ね」

石原はいずれにしても漫画の通りに上から目線だ。


エスは嬉しそうに笑っているが、湯川くんは淋しそうだ。


秋風は湯川を見た。うしろの方で淋しそうに笑っている。


「秋風!!これからはみんなが家庭教師ね!!


僕は保健体育しか教えないけど」エスは生き生きとしている。

「あ~!!これなら!!僕は全問解けるな・・・僕が数学を担当する」

石原がいう。


湯川くんは寂しそうに笑う・・・。エスは生き生きしてる。保健体育の家庭教師はいらない秋風は思った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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