朝の連続テレビ小説「あさが来た」毎朝見ています。

「あさ」の姉「はつ」一家は家の経営状況が悪くなったことで夜逃げをし、今までとは違った貧乏のどん底生活を強いられることとなりました。

「はつ」の義母で山王寺屋の「菊」は意地悪なお姑さんで、「はつ」のことを「疫病神だ」と言います。

それを見た「白蛇はん」こと「はつの夫・惣兵衛(そうべえ)」は、「疫病神はお前だ!」と叫んで、実の母を刃物で斬りかかる場面がありました。

ところがその時、いつも冷たい仕打ちを受けている「はつ」は、自分の夫とお姑さんの間に入り、お姑さんをかばって自分が切りつけられてしまいます。

実の親子であっても殺意を抱く複雑な親子関係。

また、よくありがちな「嫁いびり」をするお姑さんでしたが、この命がけの「はつ」の行動には、さすがの「菊」も「惣兵衛」も心が溶かされていくのでした。

出典PHOTO;牧師の妻

ドラマを見ていて、一つ思い出したお話がありました。

子どもの頃、私の母がよく読んでくれた本の中に「ベッドタイムストーリーズ」(福音社)という本があります。

その中の「しろべえのなみだ」というお話です。

昔、教会で「この劇をしよう」と言ったら、却下されたことがあります(^^;)

「しろべえのなみだ」概要

昔、ある峠(群馬県と栃木県の境)に、「しろべえ」という名の山賊が住んでいました。

しろべえは奥さんを早く亡くし、小さい娘「おきく」と二人で住んでいました。

毎日、夕方になると、長い刀を腰に差し、出かけていっては人を脅し、切りつけては金品を奪っていました。

こんな生活を続けているうち、娘の「おきく」は心の優しい娘に成長し、父親が人を殺したり、ものを奪ったりしていることに心を痛めるようになりました。

目に一杯涙をためて父親である「しろべえ」にいくらお願いしても、「しろべえ」の心は変わることはなく、いっこうに改まる様子はありませんでした。

ある秋の夕方、いつものように峠に潜んでいると、若い女の人が美しい着物を着て、菅笠(すげがさ)を深くかぶり、急ぎ足でやってきました。

「しめた!」と思った「しろべえ」は、いきなり飛び出すと、「やい、金を出せ!」と脅しました。

驚いた女の人が、元来た道に向かって逃げ出したので、「待て!待たぬと切るぞ!」と言って、女の人に追いついた「しろべえ」は、後ろからばっさりと切ってしまいました。

そして倒れている女の人から財布を奪い、谷底へ蹴落としてしまったのです。

平気な顔で家に帰ってきた「しろべえ」は、家の中が真っ暗で、いつもいるはずの「おきく」の姿がないことに気付きます。

「どこに行ったのだろう。」と思いながら、とにかく財布の中身を調べることにしました。

財布を灯りに照らしてみたとき、「しろべえ」は「おや?」と思いました。それは「しろべえ」の奥さんが使っていた見覚えのある財布だったのです。

「どうしてあの旅の女がこれを持っていたんだろう?」

不思議に思い、中を開けてみると、お金の他に小さくたたんだ紙切れが入っていました。

紙切れの文字を読み始めた「しろべえ」の顔色がサッと変わりました。

「お父さん、どうぞ山賊をやめて下さい。私が命をかけてお願い致します。きく」

「しまった。あれはおきくだったのか。」

「しろべえ」は裸足のまま飛び出して、真っ暗になったさっきの峠に駆けつけました。月の光に照らされて、岩陰の「おきく」を見つけることができましたが、もう冷たくなっていました。

おきくは自分の命を投げ出して、お父さんの行いをやめさせようとしたのです。

「しろべえ」は声をあげて泣きました。

「おきく、許してくれ、わしが悪かった・・・。」

鬼のような「しろべえ」の心は、命をかけた娘の真心に溶かされ、それから「しろべえ」が峠に現われる姿は見られなくなったということです。




・・・意地悪な義母をかばい、身をもってかばった「はつ」の行動に感動し、思い出したお話でした。

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