2人のおじいちゃん

出典イラスト

父方と母方の2人のおじいちゃんがいる。
もう、会えないけれど、私の心の中に存在する。
2人とも孫の私をとても可愛がってくれた。
多くの人にあるおじいちゃん像。

出典足成

母方のおじいちゃんは「筆職人」をしていました。
私が幼い頃、おじいちゃんちに泊まりに行くと。
もう「定年」を迎えたのに、休まず仕事へ行っていました。

豪雨の中仕事へ向かうおじいちゃん

出典ぱくたそ

豪雨の中、自転車に乗りカッパで仕事に行く姿を今でもよく覚えています。
その時は幼いなりに「今日は雨だからお休みしたらいいのに」を心配しつつも
「おじいちゃんってかっこいい」と思っていました。

おじいちゃんの孫は5人。
みんな同じ年ぐらいで、よく私たちを連れて「お散歩」へ連れて行ってくれました。
きっと、幼かった私たちは寄り道したり、はしゃいだり。
でも、記憶の中にあるおじいちゃんはいつも「笑顔」です。

月に1度おじいちゃんとおばあちゃんが泊まりに来てくれていました。
でも、天気が悪いと来ません。
いつも天気予報とにらめっこしていました。
夜寝る前に、私に絵本を読み聞かせてくれたおじいちゃんのイメージが強く残っています。

私たちがおじいちゃんちへ車で行くと。
いつも途中の道まで迎えに来てくれていて、私たちを待っていてくれました。
それは、ずっとそうでした。
いつも同じ場所に。
きっとたくさん待ったんだろうなって今思います。
待っていてくれるおじいちゃんをよく覚えています。

ひとつ残念なのが、おじいちゃんの「筆職人としての姿」を見たことがないことです。
おじいちゃんはどうやって筆を作っていたのだろうと思います。

私も人間です。
ツラくて苦しくて、もうダメだ・・・と思った時に会いたい人はこのおじいちゃんです。
優しく、穏やかだったおじいちゃん。
むしょうに会いたいと思います。

入院しているイメージのおじいちゃん

出典足成

父方のおじいちゃんは私の中では、入院してベッドにいるおじいちゃんです。
おじいちゃんの世代にしては背が高く180センチ以上ありました。
出かける時は、オシャレで、いつも帽子とステッキ、それにネクタイじゃなくルプタイをしていました。
いつも、病院へお見舞いに行くと、孫が来てくれたと泣いて喜んでくれて。
私たちが来るとわかると前日に、病院の中にある床屋さんで髪をカットしてオシャレをして待っていてくれる人でした。

私が中学生の頃、剣道部に入っていて、胴着姿の写真を送ると枕元に置いて、毎日看護師さんに、「うちの孫は剣道している」と言っていたそうです。
剣道の初段に合格した時には、おじいちゃんから「おめでとう電報」が届きました。
今でも大切に持っています。

とにかく入院しているおじいちゃんがいつも私は心配に思っていました。
おじいちゃんと文通をしていました。
おじいちゃんはもう字が書けないので、おばあちゃんが代筆してくれて。
おじいちゃんとの1番の思い出は、文通です。
普段の学校であったこと、剣道のこと、何気ない日常を書いた手紙に、とてもたくさんの優しい言葉を送ってくれました。

私は、おじいちゃんをずっと「俳句の先生」だと思っていました。
現に教室で生徒さんに教えていたからです。
でも最近になって、おじいちゃんは「通訳」の仕事をしていて。
なんと「本」も出版していました。
しかも、まだ孫の私はそれを読めてません。
もう古くて手に入りません。

ビックリしたのが、あの吉田茂の通訳もやっていたと。
しかも、おじいちゃんは「東京大学」卒だったのです。
おじいちゃんの口癖は「世の中、名前が書ければ大丈夫」で。
それを真に受け得ていた子どもの私の記憶が強く、まさか東大卒とは思ってもみませんでした。

これは意外な共通点として。
おじいちゃんは「獣医師さん」を目指していたこと。
私も同じ夢を持って育ちました。
でも、おじいちゃんが獣医師さんを目指していたと知ったのは大人になってから。
似ているのかなと思います。

孫は可愛いとよく聞きます。
私はまだ孫のいる年齢ではなくて、どんなに可愛いかは、まだわかりません。
でも、この2人のおじいちゃんは私に「無償の愛」をたくさん注いでくれた。
どんなに幼くても、大人になった今でも、それはわかります。

もう2人のおじいちゃんに会うことはできないけれど。
思い出は色あせないで、むしろ時間が経つにつれて、色濃くなっていく気がします。

「愛」は永遠に色あせないのだと2人のおじいちゃんから教わりました。

もしも、できるなら、もう1度おじいちゃんい会いたいです。


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