私は満員電車に乗っていました。しかし吊革につかまり、何となく目の前の窓の外をぼんやりと眺めていると、ある違和感に気が付いたのです。視線を落とすと、二十代前半くらいでしょうか、小柄で黒髪の美しい可愛らしい子が座席に座っていました。

そして私は、ふと気が付きました。その子は、何かを私に言っています。なんだろう?私はその口の動きを見て、驚愕しました。

「ファッ○!」

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えええ!?私は目を疑いました。なぜって、知らない女性が明らかに私に対し、侮蔑的なスラングを吐いているのです。私は見間違いと思い、連呼する女性の口の動きに注視しました。

「ファッ○!ファッ○!」

やはり、その女性はそう言っているのです。困惑している私の様子を見て、女性は視線を落としました。その視線を追い、私はさらに驚愕しました。

なぜなら、彼女は私の股間を見ているのです

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私は困惑しました。しかし間違いなく私の股間を見ているのです。どうしてでしょう?誘われているんでしょうか?考えれば考えるほど、混乱の渦にのまれていきます。

そして、女性はついに声に発しました。電車の中で、あのスラングを・・・と思った瞬間、彼女はこう言ったのです。

「チャック!」

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その声が車内に響いた瞬間、乗客は一斉に彼女を見て、次に私を見ました。そうです。

私の社会の窓が全開だったのです。


そして数分後。
降りる予定のない駅で降りた私が、ホームで呆然とたたずんでいたのは言うまでもありません。



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東京在住のライター。日常の出来事で考えさせられるすこと、興味を引く面白スポットなどをとりあげています。

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