秋風は16歳の少女だ。


本山という幼馴染と高校に通いだした。


最初は3人で通っていたが本山が太宰にくるなと言ってふたりになった。


来るなと言われた太宰は元気がない。


秋風がこんにちわ!!って言ってもあ~ってすーっと消えてしまう。


太宰と本山は同じ男子高校の生徒だった。秋風は女子高校の生徒だった。


秋風は太宰を少し不憫に思ったが仕方ないと思った。


秋風には新しい環境が眩しく


秋風のおかげで高校に受かったと言ってくれる本山も輝いて見えた。

祖母が木更津自衛隊の官舎で亡くなり和光の官舎の祖母の部屋で秋風は暮らしていた。

官舎はどこも同じ作りだが窓から見える風景とヘリコプターの音が違った。

秋風の年子の兄は中学からひとりで暮らし始めたが元々一緒に暮らしていなかった。

秋風は実家の二階の倉庫を部屋にもらった。兄の16畳の部屋は兄のものがそのままあったのだ。つまり・・・秋風には家がふたつありよって兄も家をもうひとつ欲しがったのだ。「これでみんな家がふたつだな」と笑って秋風の父が帰ってこない。

「川越に行ってみないか?」と本山は言った。川越は小江戸と呼ばれていて城下町だった。
「大宮とかも行ってみたいんだよ」と本山は新しい土地にワクワクしている。
「秋風はなんでいつも教科書全部持って歩くの?」と本山は聞いた。まだ居場所が定まらないからだ!「秋風の教科書みせて!!これからは僕たち!違う教科書だね」と本山は秋風の教科書をパラパラと捲った。

「へぇ~僕は文部省は行きたくないから」と本山は笑い教科書を戻した。

本山の父親は外務省だった。「とにかく重いから学校において来なよ!!もう学校も違うし僕は助けてあげられないんだよ」と本山は言う。秋風がいじめに合ってる時も察して本山は助けに来てくれた。違うクラスなのにどこで知ったんだろうか?と秋風は思った。

「それとカバンを床に置いちゃ駄目・・下が汚れるからね」と本山は秋風に言う。

秋風は中学のままのスヌーピーのカバンだった。

「学校指定のカバンあれ・・教科書入らないから」って秋風は言った。

「全部!!置いてくればいいんだよ!」って本山は笑った。秋風には本山の生活指導が心地良かった。秋風の父からリーガルの靴とYAMAHAのギター伯父からモンブランの万年筆が届く。「その万年筆僕のと一緒!」本山も色違いの同じ万年筆をヨーロッパにいる父親から贈られて持っていた。

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