出典Suzie

部下を叱るのは大切なことですが、とても難しいことでもあります。でも、『部下がついてくる人、離れていく人の叱り方』(齋藤直美著、あさ出版)は、部下を叱ることについて悩んでいる人を救ってくれるかもしれません。
著者は、外食チェーン本部の人材育成部署で約8,000人の教育・研修を担当した実績を持つ人物。
現在もさまざまな業界のリーダー教育に携わっているといいますが、そうして培われたノウハウが、ここでは明らかにされているのです。
第3章「伝え方・言葉編 すぐに実践できる“差”がつく叱り方とは」から、叱り方についてのポイントをひとつ引き出してみましょう。

■ 「Iメッセージ」と「YOUメッセージ」

まず意識すべきは、メッセージには「Iメッセージ」と「YOUメッセージ」があり、部下が離れていく人は「YOUメッセージ」のクセを出しがちだということ。
つまり、話の主題が「YOU(あなた)」になっており、知らずのうちに相手を責めているということ。例を見てみましょう。
(1)「こんなふうになるなんて、いったいなにをしていたんだ!!」
(2)「何度いったらわかるんだ!?」
(3)「そんなこともわからないのか!」
相手を責めている印象があるとは思わないでしょうか?
(1)は、「あなたが悪い・あなたのせいだ」「なんとかしろよ!」
(2)は、「あなたはダメな人・理解できない人」「何度もいわせるな」
(3)は、「あなたはわからない人・できない人」「自分で考えろ!」
というニュアンスが伝わってくるはず。相手を責めたいと思うと、主語がYOUメッセージになりやすいのだそうです。

■YOUからIに変えると責める印象がなくなる

では同じ内容を、YOUからI(私)に変えてみましょう。
(1)「この状況を見て、(私は)とてもびっくりしたんだ」
(2)「大切なことだから、しっかり理解してほしいと(私は)思っているんだ」
(3)「(私は)とても期待しているんだ。だからこそ自分で考えてほしいと(私は)思っている。
このように主語をIにするだけで、責めている印象はなくなります。

■要注意な相手を責めるようなIメッセージ

ただし、「相手を責めるIメッセージ」もあるのでご用心。
相手を責めないように努めても、心のなかに相手を責めたい気持ちがあると、そうなってしまいがちだということ。
(1)「ちゃんとやってくれないと(私が)大変になるじゃないか」
(2)「遅刻するなんて、社会人失格だと私は思うよ」
(3)「こんなミスをして……、私がなんとかしなきゃいけないな」
どれもIメッセージですが、なんとなく相手を責めている印象があります。
「あなたに~されると(あなたが~してくれないと)、私は~と思う(~になる)といういい方なので、「相手に問題がある」というメッセージになってしまうわけです。
この点は注意したいところです。

このように実例が豊富なので、とてもわかりやすい内容。読んでみれば、部下との接し方がきっと変わります。
(文/印南敦史)

この記事を書いたユーザー

Suzie編集部 このユーザーの他の記事を見る

女性が「こんなの知らなかった」と思える、数字のお話をお伝えしていくWebメディア。お金や時間の記事を中心に、カロリー、給料、残業、IQ、慰謝料、体温、人数などの数字トリビア記事を配信中。普段気付かない、意外な発見と驚きの数字が満載です。

権利侵害申告はこちら