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大人になると、学校で習った数学って忘れがちですよね。でも、数学的センスって意外と大事。
これ、お金が絡むと、実感できるものなのです。そこで今回は、そんな数学の問題を出題したいと思います。数学が苦手な人も、クイズだと思って軽い気持ちで挑戦してみてください!

■数学的センスがわかるクイズ・問題編

3人連れの女性がリゾート地でホテルに入りました。ホテルのオーナーが、「空いているのは総額一晩3万円の部屋だけだ」と言ったので、この3人の女性は1万円ずつ出して泊まりました。
しかし翌朝、ホテルのオーナーは「女性のみのグループは2万5,000円に割引キャンペーン中」だったことを思い出しました。そのため、間違えて多くもらってしまった5,000円を返すよう、ボーイに言いつけて手渡しました。
しかしボーイは、「5,000円は3人で割り切れない」と考えて、自分の懐に2,000円ネコババしました。それで、3人の女性には「女性割引です」と言って1,000円ずつ返しました。
さて、3人の女性は最終的に部屋代を1人9,000円ずつ出したことになります。
計2万7,000円です。それにボーイがネコババした2,000円を足すと2万9,000円。あとの1,000円は、どこに消えたのでしょうか?

■数学的センスがわかるクイズ・解答編

宿泊代2万7,000円に、ネコババ2,000円を足して「2万9,000円」と言っていますが、そもそもこれが間違いの元。2万7,000円の内訳は、「サービス宿泊代2万5,000円+ネコババ2,000円」です。
2万7,000円の中に最初から含まれているんですね。それなのに、さらに足すから計算がおかしくなります。
これが、間違いやすい計算方法。2万7,000円(宿泊費+ネコババ2,000円)+2,000円(ネコババ)=2万9,000円なのです。
ネコババを2回計算しているのが分かりますね。それでは、本来足すのは何でしょうか?
そう、本来足すのは女性に返した3,000円です。3万円=宿泊費2万5,000円+ネコババ2,000円+返却3,000円になります。
これ、元は夏目漱石の弟子の小説家・内田百閒さんが小説の中で出した数学問題です。設定もホテルでなくて宿屋で、値段も3万円でなくて30円でした。
でも、その秀逸な構造から今でも形を変えて数学問題として、よく使われます。私たちはお金には敏感だけれども、数字構造にはちょっと弱い所がありますよね。そこをうまく突かれた問題だと思いませんか?
知らず知らずのうちに、日常生活の中で、誰かが仕掛けた数字構造に騙されてしまっていることが私たちにはあるかもしれません。
微分積分など学校のお勉強以上に、こうした数学的センスは生きていく上で大事なものだと改めて感じる問題のご紹介でした。
(文/シール坊)

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