出典Suzie

人間誰しも、忘れたいことはあるもの。嫌なことはきれいに忘れ、前を向いて進んでいきたいものです。
とはいえ現実的に、忘れることはそれほど楽ではありません。そこで、忘れるための方法を多角的に捉えているのが、『忘れたいことを忘れる練習』(植西聰著、フォレスト出版)。
第1章「忘れてはいけないこと、忘れていいこと」から、要点を引き出してみたいと思います。

■いい思い出は人生の励みになる!

著者によれば、いい思い出をいつまでも大切に心のなかにしまっておくことは、幸せに生きていくためのコツのひとつ。
いい思い出はこれからの人生を歩んでいく励みになるので、いつまでも記憶にとどめておいた方がいいということです。
ただし、楽しいことばかりではないのが人生。悔しいこと、心が傷つくこと、落ち込むことなども少なくないだけに、嫌な思い出はできるだけ早く忘れることが大切だというわけです。

■いい思い出は嫌な思い出を消し去る

つまり、いい思い出はいつまでもおぼえておき、嫌な思い出はできるだけ早く記憶から消し去ってしまう。それは、幸せに生きていくために大切なこと。
もしも嫌な思い出が頭に浮かんできたら、意識していい思い出を記憶に蘇らせてみる。そうすれば、いい思い出が、嫌な思い出を消し去ってくれるといいます。

■がんばった経験は忘れないでおこう

つまり、人にはおぼえておくべきことと、忘れた方がいいことがあるということ。そしてひとつの経験のなかにも、そのふたつの要素があるそうです。
「一生懸命がんばったのに、いい結果が出なかった」というのがいい例。こういう場合には、「一生懸命打ち込んだ」という過程をいつまでも記憶にとどめておくことが大切だということ。
それは、これからの人生を生きるための勇気になり、生きる力を与えてくれる記憶に変化すると著者。

■思いがけない結果は忘れ去ればいい

しかし、「うまくいかなかった」「失敗した」「裏切られた」などの結果は、いつまでもおぼえておく必要なし。
なぜなら、失敗した経験をいつまでも忘れられないでいると、結局は「自分はダメな人間だ。どんなにがんばっても成功できない」と落ち込んでいくだけだから。
いい換えれば、自分を最良の状態に置くために、経験をコントロールするということでしょうか。
だから、「これだけ私はがんばった」という過程での経験は記憶として取っておいていいということ。しかし、うまくいかなかった結果の経験は忘れ去る方がいいということです。
そう考えることを習慣にできれば、たしかに気持ちは楽になりそうです。
(文/印南敦史)

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