心理カウンセラーの佐原幹春さんが書いた、「離婚が子供に与える悪影響を最小限にする7つのポイント」という題名のある日のブログ。


どうしても離婚という選択をせざるを得なくなった時に参考に、また、離婚とは縁遠い親御さんも"夫婦の仲"というものがどのように子供の人生に影響を与えるのかを知っていただける良い機会になればと願っています


というこの記事は、親の離婚を経験した私にとっては非常に興味深いものでしたのでご紹介させて頂きたいと思います。

佐原幹春さん
「うつ」の他、パニック障害、気分障害、いじめ後遺症、恐怖症、脅迫性障害、摂食障害、社会不安生障害・対人恐怖、対人緊張、あがり症、などの方に向けてカウンセリングと心理療法を提供。そのセッション経験は6000を超える

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出典http://free-photos.gatag.net/2013/03/14/080000.html (Nicholas Kennedy Sitton)

■引き裂かれた心

先日10歳の娘に「お父さんとお母さんが別れて別々に暮らしたらどうする?」と意地悪な質問をしてみました。すると悩んだ後、「身体をびりびりっと真ん中で破って2人になってお父さんとお母さんの両方と暮らすわ」と答えました。

この回答は本当にその通りで、私達カウンセラーはクライアントの悩みの中にこの、引き裂かれた心を見ます。

心が2つに引き裂かれた痛みによって無感覚になって表情や情緒が乏しい子供になっていたり、一緒に住む母への忠誠心から離婚した父への愛を無意識に抑圧し、この抑圧によって心の半分が力を失い不登校の原因になっていたりします。

また多くの子供たちは、両親の離婚を無意識に自分のせいだと捉え罪悪感を持ちます。両親が仲違いするという現実を受け入れるより自分が悪いと思ったほうが子供にとっては楽なのです。

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親の離婚を自分のせい。と子供に思わせるのはあまりにも残酷ですね...。

そして私にとっては次の話が的を得すぎていて驚きました。

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■離婚が子供たちに与えるダメージ

例えば30代女性の「結婚したいのに結婚できない」という悩みの原因を紐解いていくと離婚した元夫を恨む母親との絆があり、「お母さん、私も男達と敵対して生きていくね。お母さんだけを1人になんかしない」という無意識の決断に行き着くことがあります。

つまりこの女性にとって男性を愛したり結婚することはお母さんへの裏切りを意味していたのですね。どうりで恋愛は進まない訳です。

こういったケースは悩みに直面するまで本人さえも原因に気付いていません。まさか自分が両親の離婚の影響を受けているとは思ってもいないのです。表面化しないまま「離婚」は子供達の人生に重い影響を与えているのです。

親としてはそれは耐え難いことですね。自分の人生の選択がどうであろうと、子供たちには自由な人生を生きて欲しいと望むのが親心です。

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余談ですが、ちなみに私は結婚したいのに出来ない、幼い頃からずっと父の悪口を聞いていた、もちろん母が大好きで絆が強く母も誰よりも私の幸せを願ってくれていた。という、20代後半までまさしくこのタイプの人間でした。こう分析されるとドキッとします。

ここまで極端に「男達と敵対して生きていく!」とか「母への裏切り」とまでは全く思いませんでしたが、母が大切な分、父のような人を選んではいけない。とかそういった類のプレッシャー的なもの?は確かに強かったかも。と、結婚した今はそう思います。

では、佐原さんの思う、"子供たちに与える離婚の悪影響を最小限に抑えるための7つのポイント"を読んでいきましょう。

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1.離婚の原因はあなとは関係のない事だと伝えましょう

子供には両親は神のような存在であり「正しい人であって欲しい」「愛し合っていて欲しい」という強い望みがあります。そのため「お父さんお母さんが仲違いしている」という現実を受け入れるよりも自分が悪いと思ったほうが楽なのです。ですので無意識にそのように解釈して自己否定感を強めてしまいます。

「これはお父さんとお母さんの2人の問題で(理由は話す必要はありません)二人で決めたことだからあなたは何も悪くない」としっかり伝えましょう。

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2.別れるのは夫婦であって親子関係は永遠に変わらないと伝えましょう

離婚は夫婦のカップルを解消することであって、母子、父子の関係は変わりませんし、それを解消する権利は親にはありません。

子供にとって父子関係、母子関係の絆が壊れることは恐怖であり、身体が裂かれるような痛みを伴います。
解消するのは夫婦のパートナーシップであり、父子関係や母子関係は何も損なわれることが無いということを伝えてください。

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3.子供に「どっちと暮らしたい?」と聞かないで下さい

これは非常に大切なことです。「お父さんとお母さんのどっちと暮らしたい?」と子供に聞くことは子供の意志を尊重することにはなりません。どちらを選んでも、子供は自分で選んだという事実によって、もう一方の親を裏切った…という重い罪悪感を背負うことになります。これは心を深く傷つけます。例え子供が激しく嫌がったとしても選択は親が行ってください。

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4.別れた相手を否定しないでください

子供はお母さんとお父さんの半分ずつを併せ持って存在しています。ですので例えばお父さんを否定する事は子供の半分を否定する事になり、子供自身が傷を受けるのです。お父さんの血を半分持っている自分を自分で嫌うようになります。

「お母さん、お母さんが可愛そうだから私は私の半分を嫌い否定します」自己否定感に悩まされたりリストカットするクライアントの心にはしばしばこういった想いが隠れています。

また、もし母親が別れた夫の悪口を言ったり心の中で嫌っていたりすると、子供は母親への忠誠心から一緒になって父親を嫌うことに。その子自身も気づいていないのですが、その子にとって『父親を愛する権利を奪われた』ということに他なりません。子供は親から愛されないと心に悲しみを背負いますが、親を愛せない(愛することを禁止される)こともまた子供の心を深く傷つくのです。

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これは2番の「親子関係は変わらないと伝えましょう」につながる話じゃないかなと思うのですが、やはり母としては父がイヤで別れているので、"強い憎しみ"とまでいかなくても実際嫌いな訳ですよね。なのでずっと父の愚痴や悪口は聞かなければいけないハメになるパターンがほとんどだと思うのですがどうでしょうか。

そこで言わずに我慢するのも母も人間として壊れてしまいそうな気がするから聞いてあげたいんですけど、我が家のように幼い頃の離婚だと意味が分からないのでどっちにしろ傷つきます。そういう細かい本音の気持ちが伝わってくるのはもう少し大人になってからですものね...きっと。

出典http://free-photos.gatag.net/2014/09/09/160000.html (Jerome Chi)

5.子供が別れたパートナーを慕う権利を尊重する

別れた相手がどんなに酷い人だったとしても、子供にとってかけがえのない親であることには変わりありません。

子が親を思う愛は非常に深く強いものです。真の意味で無条件な愛。それほど強い愛の表出を禁止されると子供の心は行き場を無くした愛によって歪みます。

何度も言いますが、親から愛されないことのみならず、"親への愛を捧げられないこと"もまた子供の心にダメージを与えます。その子に親を愛する自由を与えてください。会える機会は減っても構いません。心のなかでお父さん(お母さん)を慕うことができれば子供の心はバランスが取れます。

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こちらも厳しい...。親は頭では分かっているでしょうけどやはり自由にさせるって難しいでしょうね。厳しい...。

6.子どもと暮らすのは別れたパートナーを肯定できる方

もしかしたらこれは受け入れ難いかもしれませんが、心理学的な法則として真実なのでそのまま書きます。

お父さんとお母さんのどちらと暮らすとその子の心は健康でいられるのか?その答えは、『離婚後も別れた相手のことを否定せずに尊重できる方の親』です。

この問題はそれ以外にも様々な要因を考慮して考える必要がありますが、心理学的に子供の心の健康という観点から見るとここが重要になります。

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ちょっとこれはとても理想だとは思うのですが...離婚しても相手を否定しないというのはとても大変なことですよね。

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7.子供をパートナーの代わりをさせないでください

子供に別れた妻の役割をさせたり、別れた夫の代わりをさせないでください。

もちろん精神的な意味においてですが、パートナーのポジションに子供を置くことは一見、家族としてとても調和が取れているように感じられるかもしれません。ですがそれは、子供の『子供として存在する権利』を犠牲にしています。それによって子供の心が発達するプロセスが阻害されるのです。

「あなたは子供。私は大人。」というメッセージを暗に込めながら、子供は子供のポジションに置いて育てるように意識してください。

出典 http://ameblo.jp

出典http://free-photos.gatag.net/2014/05/23/080000.html (StephaniePetraPhoto)

いかがでしたでしょうか。

「言わなくても分かってるだろう」と思わず、きちんと「伝える」事がとても大事なんですね。そして私は自分の経験に当てはめると納得できる部分も多い話でした。離婚で子供が犠牲になるのは本当に辛く、負担が大きすぎます。


そして佐原さんは最後に、「離婚へ向けてのまっただ中にいるとご自分の心の痛みに耐えることに精一杯になっているかもしれません。無理もないことです。親であるあなた自身の心も子供の心と同じくらい大切に尊重してくださいねとおっしゃっています。

本当にその通りですね。子供だけでなく自身の心も尊重しながら未来のための選択をしていけば、心から笑える日も近いのではと思います。

とても興味深い話、ありがとうございました。

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