「お金をたくさん持っている人は、政治の世界から追放されるべきだ」

これは、ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領の言葉。彼は自分の給与の90%を慈善事業に寄付しており、「世界一貧しい大統領」とも呼ばれている人です。

この言葉の意味するものはなんでしょうか?それは例えば、お金持ちの人には苦しんでいる人の気持ちが分からないとか、苦しんだ経験をした当事者でないと、本当に必要なものが実感できないとか、そういうことなのでしょうか?

この問いかけはとても重要なもののように思われます。なぜなら現在、世界を見渡すと、多くの政治的指導者が世襲であったり、最初から裕福なエリート層の人たちによって占められているからです。

つまり、今のままの世界で全く問題なく豊かに暮らしている人たちが、様々な問題を抱えた社会のリーダーとしてふさわしいのか、ということ。

民主主義社会にふさわしいリーダーとは?

民主主義社会における多数派の当事者でない人たちがリーダーであるということ。それは、様々な問題を解決して行く上で、もしかしたら、あまり効果的ではない側面があるのかもしれない。ムヒカ大統領も、別に裕福な人を嫌っているわけではなく、彼らが多数派の人々の利益を代表するという仕事に適していないと考えているようなのです。

もちろん、今の世界のリーダーたちはとても優秀な人材たちです。それは疑うべくもないこと。けれども、もっとも重要なのは、そこにある人々の日々の暮らしなのです。

「noblesse oblige」(富めるものの義務)。そういったものが形骸化しつつあるようにみえる現代。豊かな民主主義社会を形成しようとする時、彼のスピーチに耳を傾ける価値はあるように思えます。

出典 YouTube

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