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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
社会人になれば、お客さんの接待、会社の付き合い等、飲みの席が多くなってくるでしょう。そんなときには、しっかり肝臓を休める休肝日を設けることも大切になってきます。

また、2007年に厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」が2007年に行われた調査によると、「飲酒量によって死亡率が変化をする」ということが明らかになったようです。

そもそも休肝日とは、日常的にお酒を飲んでいる方が自身の健康促進を目的として設ける、お酒を全く飲まない日のことです。細かく言えば、日頃の飲酒量が適量を超えている(1日当たり日本酒換算で2合以上)、かつ、毎日飲酒するという人へ注意を促すことが目的。つまり、適量以内の人や連日飲酒しない人は特に休肝日を設ける必要はありません。

要は適量飲酒を守れない人に1回当たりの飲酒量をセーブさせるのは難しいから、それなら飲む日数を減らしましょうということが第一の趣旨なのです。

肝臓に負担のかからない飲み方とは?

良質のタンパク質を摂取し、ビタミンの豊富な食事をとりながら、日本酒であれば1日に1〜2合(180〜360ml)までの飲酒量にすることが好ましいと考えられます。

さらに休肝日として、1週間に1~2日間、休肝日を設けて肝臓を休めることも必要です。 特に適量(1~2合)を越える超える酒量を毎日飲まれる方には、週に2日連続した休肝日が必須とされています。

アルコールの多量摂取は、各種臓器の病気に繋がる……

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1. 肝臓
脂肪がたまる脂肪肝、次に肝炎になり、最後には肝硬変へと進行していきます。

2. 消化管
食道炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらに咽頭がん、食道がん、大腸がんなどになる危険も増加します。

3. 心血管系
飲酒は血圧を上昇させ、高血圧を引き起こします。また、多量の飲酒を続けると、心臓の筋肉が障害を受け、心筋症になります。

4. 脳
多量の飲酒を続けると、血圧が上昇し、脳卒中にかかりやすくなります。また、アルコールは、脳に対して直接の障害を与え、アルコール性認知症などを引き起こします。

5. その他
アルコールはカロリーが多く含まれており、肥満や中性脂肪上昇の原因となるほか、痛風、糖尿病にかかりやすくなります。いっぽうで、飲酒量が過量になると、かえって栄養吸収障害をきたすようになり、脳の病気や貧血にかかりやすくなります。そのほか、女性特有の問題として、生理周期や妊娠出産の異常が起こりやすくなります。

医師からのアドバイス

上記のように、さまざまな病気を引き起こすだけではなく、毎日飲んでいるうちに飲まずにはいられなくなり、その結果アルコール依存症になってしまう危険性もあります。休肝日は、そんな危険性から身を守るためにも有効なのです。 自分自身で休肝日を決めることで「今日は自分の意思で飲酒をしない」という気持ちを自己確認できるため、精神的な意味でも重要なのです。

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