見た目ではわからないけれど・・・

電車に乗っていると、空いている座席があれば誰でも座りに行きますよね?
空いている時間帯はそれで全く問題無いのですが、混んでくるとちょくちょくツライ状況に陥ります。

それは、吊革を持っている少しお年を召した方々からの・・・視線。
「あなた若いんだから年配の私に席を譲りなさいよ」と言わんばかりの視線と溜息が、目の前で無言の主張として始まります。時には、直接言われる事もありました。
私だって出来ることなら席を譲りたいのですが、譲りたくても譲れない理由が私にもありまして・・・。

私は、幼い頃からクラシックバレエを習っており、高校生の頃に右膝の内側外側半月板を損傷し、成人後にも左膝の内側半月板を損傷しました。当時は診察費用とリハビリ費用を維持するだけで精一杯で手術費用まで確保出来ませんでした。高校生の頃はまだ左膝が残っているからとリハビリにも通っていましたが、左膝を痛めてドクターストップがかかりバレエを諦めざるをえなくなった時、身内の不幸も重なって挫折してしまいました。
その後、放置していた私も悪いのですが、膝のキャッチングやロッキングだけでなく、膝の力が急に抜けて(誰かに後ろから膝カックンされる様な感じ)階段から転げ落ちかけたり、電車での揺れに足が踏ん張れず立っていられない様になってしまったのです。

それからというもの、電車に乗ると出来るだけ座席に座るようになりました。
とはいえ、普段ロングスカートやズボンを履くとテーピングやサポーターをしていても位置的に見た目には何ら分かりませんから座席が埋まっていた時は席を譲られる事はまずありません。優先座席にも行きづらく、その場合は、ひたすら吊革を両手で握りしめて立っているか、手すりにしがみついているかのどちらかです。
ようやく座れても、後から乗ってきたご年配より少し若めで気の強い方々がいらっしゃると、他にも空間があるにも関わらず私の目の前にピッタリと張り付いて見つめて来るのです。(全ての方々がそうではありません、一部です)
お連れの方がいらした場合は、+αで聞こえるように嫌味を言われます。

「〇〇さんの座るスペース出来たらいいのにねぇ。」
「この年になると足腰に支障が出ちゃって困るわぁ。最近の若い子ってすぐ座るじゃない?若いんだから譲ってくれてもいいのにねぇ。」

えぇ・・・スミマセン。それって私に言ってますよね。分かりますよ、譲れるもんなら譲ってますよ(苦笑)

見た目に判断がつかないからって、若者が全てが健常者とは限りません。
酷い後遺症に悩まされながらも、うまく付き合って生活をしていこうとしている方だっています。怠けているわけでもないし、善意が無いわけでも無いんです。
譲りたくても譲れないんです。
譲れない事で心を痛めてる若者だっています。そこにさらに追い討ちをかけられると、程度にもよりますが心の傷になる事だってあります。
全ての若者がそうでは無いにしろ、そういう若者もいるんだという事をどうか心の隅にでも留めておいてほしいのです。

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イベントコンパニオンをしながら生活してます。
2歳半から21歳までクラシックバレエをしていましたが、両膝の半月板を割ってドクターストップをかけられ、夢半ばで諦めました。今は後遺症というのか、膝の力が抜けたり、ロッキングになったりするので、気を遣いながら生活しています。

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