その日に限って…

主人と付き合っていた頃の話です。
ある秋の水曜日、忘れもしない弟の誕生日の出来事です。
その日は不燃ゴミの日でした。朝出勤する時に片手にバッグ、片手にゴミを持ち外に出ました。そしてゴミを床に置き、間違いなく鍵をかけて、かかっているかをノブをガチャガチャして確認しました。その後いつもと変わらず仕事をして帰宅しました。夜8時頃、生理現象か体が冷えたのか自宅近くに来てトイレに行きたくなりました。

一瞬で異変に気づく

マンション5階の自宅に着き、鍵を挿したところ鍵をかけるときは左に、鍵を開けるときは右に回すのに右に回らなかったのです。「え?」一瞬戸惑い、左に回すと鍵がかかってしまいました。あれ?おかしいな…と思いました。今朝、間違いなく鍵をかけたことを思い出したからです。
普段なら鍵のかけ忘れかと疑うのですが(前に1度鍵をかけわすれたことがありました)、この日はゴミのこともあって鍵をかけたことは揺るぎない事実でした。
トイレにいきたいとふと冷静になり、彼に連絡しようと思ったところ携帯電話を忘れていたことを思い出します。その日に限って携帯電話を家に忘れていってしまっていました。
家に入らなきゃ…。
そうは思うものの胸がソワソワします。そこで、自分の家なのにインターホンを鳴らし5階から1階へダッシュしました。しばらく1階から我が家の玄関ドアを見上げていました。もし、犯人がまだ中にいて鉢合わせるのが怖かったのです。
10分ほどしても様子が変わらなかったので覚悟を決めました。
自宅のドアを開けました。

玄関を開けて真っ先に異変に気づいたのはドアの突き当たりにあるベランダのカーテンが開いていたことです。普段は用心のため閉めて仕事に行っているのですが、そのカーテンが開けられていました。また、揃えて出たはずのスリッパが互い違いになっていました。
確信に変わった瞬間でした。空き巣に入られたのです。

彼の一言に救われた

空き巣に入られ、家の中といっても一人暮らしの1LDKですが、全てどこもかしこも荒らされていました。タンスは一段残らず開けられ、クローゼットもぐしゃぐしゃ、何より今までバイトしては購入していたバッグやアクセサリーが全てなくなっていました。また、家電製品も盗られてしまいました。
とにかくどうすればいいのか冷静に考え、彼より先に警察へ通報しました。そして彼に電話で事実を伝えると仕事中にも関わらず話を聞いてくれ職場からすぐに駆けつけてくれました。

私はとにかく恐怖と物を盗られたショックで泣き続けていました。なぜこんなことになったのか。犯人が許せなくて腹立たしくて仕方ありませんでした。
そして彼が到着。彼は着くなり家の中を見渡し「大丈夫?〇〇(私の名前)が無事でよかった。命があってよかった。」と言ってくれました
。大丈夫?とは言えても命があってよかったは想像もつかない言葉だったので私はキョトンとしました。不思議そうにしている私に彼はこう続けました。
「下手すれば犯人と鉢合わせて殺されていたかもしれない。怖かったね。」と。
この一言にとても大きな安心感を得ることができ、ホッとしたことは今でも忘れません。

それから約半年後、犯人は捕まりました。4人グループによる犯行だったようです。盗られたある家電製品の製造番号が一致し、私が被害者であることを警視庁の方が突き止めてくださいました。奇しくも私の誕生日の前日に連絡がきました。
この人になら一生ついていける。私が彼との結婚を決めた出来事でもありました。

この記事を書いたユーザー

Ecco このユーザーの他の記事を見る

3児の母です。子どもたちの通う保育園がよく署名活動をしたり、市や県に嘆願書を提出するなど活発に活動していることに感銘を受け、保護者としてできる限りのことをしたいと協力しています。親目線で我が子の受ける保育や教育について日々勉強中です。趣味は楽器演奏、韓国ドラマ、韓国旅行、食べること、流行りを追いかけることが大好きです。

得意ジャンル
  • 音楽
  • インテリア
  • 話題
  • 海外旅行
  • 国内旅行
  • おでかけ
  • 育児
  • 恋愛
  • 美容、健康
  • ファッション
  • ニュース

権利侵害申告はこちら