出典Suzie

いまや、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなる時代。しかし、実はその半分近くが予防できることもまた事実。
そう明かしているのは、『がんにならないのはどっち?』(秋津壽男著、あさ出版)の著者。
これまでにも『長生きするのはどっち?』(あさ出版)などのベストセラーを送り出してきた医師ですが、今回はがんをテーマに、知っておきたいことを二択の質問形式でまとめているわけです。
最大のポイントは、正しい情報に基づいた予防法に取り組めば、がんの9割は予防できるということ。
そのためにおぼえておきたい2つのことを、第3章「『がん習慣』のどっち」から引き出してみたいと思います。

■1:「日傘をさす」と「日焼け止めを塗る」皮膚がんになる習慣はどっち?

「太陽からの紫外線を浴びると、皮膚がんになる」、これは正しい情報だそうです。
理由は、紫外線を浴びると、皮膚の遺伝子が傷つくから。遺伝子の傷は通常2日ほどで修復されますが、このとき遺伝子のプログラムが誤って修復され、皮膚がんになることがあるというのです。
また美容面では、「肌の色が黒くなる」「長年大量に浴び続けることによってメラニンが過剰につくられ、シミやソバカスとなる」といったことも懸念されるとか。
そこで美容面を気にして、日傘をさす、帽子をかぶる、日焼け止めクリームを塗るなどの対策をしている女性も多いことでしょう。
しかし、これらのなかで「日焼け止めクリーム」はオススメできないと著者。
なぜならほとんどの日焼け止めクリームは、それ自体に皮膚がんを起こす「酸化チタン」という成分が含まれるから。
最近はこの問題が知られるようになり、自然化粧品のメーカーなどで酸化チタンや化学化合物を使用しないUVケア製品が販売されるようになったといいます。どんな成分が使われているか、しっかりチェックしたいところです。

■2:「ランニング」と「ウォーキング」がんに対する免疫を下げるのはどっち?

健康のため、習慣的に運動やスポーツを行なっている人も多いと思いますが、意外なことにランニングやテニスなどのスポーツは、がんを抑制するNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を低下させる恐れがあるのだそうです。
免疫細胞の仲間であるNK細胞は、体内をパトロールしながら、がん細胞やウイスルに感染した細胞を見つけると攻撃してくれる優秀なボディーガード。
しかしその働きは、激しい運動のストレスによって低下してしまうのだというのです。
たとえば、2時間半のランニング後にNK細胞の活性が50~60%低下したという報告もあるとか。
つまり、激しい運動はからだの免疫力を低下させるということです。
ただし、まったく運動をしない場合もNK細胞の活性は下がるので注意が必要。
自分にとって無理のない適度なペースで、楽しみながらウォーキングする程度が、もっともNK細胞を活性化させるといいます。

このように、がんについての知識がわかりやすく解説されています。予防の意味でも、ぜひ目を通しておきたい一冊です。
(文/印南敦史)

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