子どものイベントで大人が主役になってしまっている悲しい現実。

ものを作り上げることが様々な成長につながる。

親になってみるとよく気づきますが、ショッピングモールや、公民館、ハウジングセンターなど色んな場所では、お子様を対象としたゲームや工作教室を開催しています。
たとえば何か色をつけるもの、組み立てるもの・・・。
お子様自身の手で作り上げる模型や工作、子どもたちはそれらを通して色んな成長をすることができます。
自分の思うままに色をつける。形をつくる。
これは大人が想像もつかない世界でたったひとつの形ができあがります。
しかし、大人が「これはこうである」という決まった形しか作らせないでいると、自由な発想はだんだん自分で打ち消すようになって子どもの芸術性は消えてゆきます。

色や形からはその時のこどもの感情や興味のあるものがわかりますし、どんな風にそれらが頭の中でつながっているのかを推し量ることもでき、その子を理解するひとつのピースとなります。
全て自分で作り上げると、もすごい達成感が生まれます。そんな達成感を何度も繰り返すことによって、自分で達成できそうな目標を決めることができ、そこに到達するという訓練につながります。
そして出来上がったら「よくがんばったね」「素敵なものができたね」と褒められることで自己肯定感が芽生えます。
自己を否定され続けると、自分に自身がもてなくなってしまいます。自己肯定感がある子は自殺とは無縁の人生を送ることでしょう。
そんなふうに様々な成長ができるイベントが全国各地で無料だったりお値打ちな価格で体験することができるなんて、なんて素敵世の中なんでしょう。
そこに企業がからんでいるのは当たり前です。でも子どもにはなんの関係もありません。楽しい時間を体験させるべくお出かけしてくれるお父さん、お母さん。なんて素敵なんでしょう。
しかし、そういった会場ではほとんどといっていいほど、親御さんがお子様の遊びを取り上げてしまっているのもまた事実なのです。

過干渉の「手出し」と促がしの「手助け」

親御さんにしてみれば

「子どもにやらせたら完成度は望めない」
「きちんとできない」

と、ついつい完成度を求めてしまっているのかもしれません。
または見ているうちについつい

「自分もやってみたくなった!かして!」

となってしまっているのかもしれません。

まあ工作ですから貸したら最後、子どもの手に帰ってくるころには「親が作った作品」になってしまっているのですけどね。
それを渡されて「上手にできたねー」「楽しかったねー」と言われながらなんだか釈然としない表情の子どもや拗ねてしまっている子どもをよく見かけます。そんな感情が積み重なっていくと、親子間の信頼が揺るいでしまうのではないでしょうか?

「無料なだけではなく更に得をするためには完成度のあるものを作り、価値のあるものをつくらなくては!」という気持ちで作ったものは、何日かしたら「無料のイベントだったし子どもが全部つくったわけではないから」といった理由ですぐに捨てられてしまいそうですね。お子様自身が愛着を持たないこともあるかも知れませんね。

でももし子どもが手をかけて一生懸命全部つくりあげたものだとしたら、それはとても価値のあるものになるのではないでしょうか。しかもお子様の内面にキラキラとした何かが残っているのですから、「お得」どころの得ではありません!
全て「手出し」してしまうのではなく、できないところだけ「手助け」して「あとは自分でがんばってごらん」と背中を押してあげると、きっと親子関係の信頼や絆につながることでしょう。

次回お子様のイベントに参加された時、だまされたと思って試しに見守ってあげてみてください。

想像もつかない作品と、心から嬉しそうで得意げな顔をしたお子様に会えると思います。

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旅行記や土地グルメランキングの記事をまじめに作成したかと思えば、オッチョコチョイナーである自身の特性を活かしてパニックエッセイを書いたりもする落ち着きのない大人。それが俺さ!

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