掲示板の投稿

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インターネットの海外掲示板Redditに、匿名ユーザーからある訴えが投稿されました。

「友人が亡くなってしまい、どうしたらいいのかわかりません。」

この投稿に多くの人がコメントを残しましたが、その中で、ある老人の残したコメントが多くの人の目を引きました。死別後の悲嘆について、素晴らしく分かりやすい言葉で語られています。

大切な人との死別について

私は年を取ってます。私が愛した人達は皆亡くなり、そして、私は生き残ったという事です。親友、同僚、祖父母、母、親類、恩師・・・みんな亡くなりました。私には子供がないから、子を失う悲しみというのは想像がつきません。だけど、大切な人を失ってきた私からあなたに言える事があります。

『大切な人の死』には慣れてくるものだと言ってあげれたらよかったんだが・・・、私は慣れたくはない。毎回、大切な人が亡くなると心は引き裂かれます。だけど、私は、人生における死別というものを、【ただの通過儀礼】にしてしまいたくないんです。

私の傷跡は、私がその人を愛し、共に生きた証です。
そして、傷が深ければ、愛もまた深かったという事なのです。

だから、それでいいんです。傷跡は人生の証。深く人を愛し、意義のある人生を生きる事が出来るという証です。心を切り裂かれ、えぐられても、また癒されて、生き続ける事、愛し続けることが出来るという証です。 

死別後の悲嘆について

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大切な人を失ったあとの悲しみは、寄せては返す波のようにやってくる。


船が難破したら、直後、君は周りの残骸と共に溺れ始める。君の周りに浮かんでいる全てのものが、かっては美しく壮大だった船を思い出させるだろう。

だが、君に出来る唯一の事は、ただ浮かんでいることだけだ。

残骸の一部を見つけ、しばらくの間はそこにしがみついているしかない。それは幸せだったころの思い出や、写真かもしれない。それらにしがみついて、しばらくは浮かんでいるしか出来ない。ただ、頑張って生き続けるんだよ。

最初のうち、【悲しみ】の波は、情け容赦もなく100フィートの高さから君の上に襲い掛かってくるだろう。10秒ごとにやってきて、君に息をつく暇さえも与えてはくれない。何週間、何カ月と経つと、波の高さは100フィートのままだが、襲ってくる間隔が少し長くあいてくる事に気づく。しかし、波はまだ君に襲い掛かり、打ちのめすだろう。だけど、波と波の間、君は呼吸が出来るようになってくる。何がこの【悲しみの波】を引き起こすのかはわからない。歌であったり、写真、交差点、コーヒーの香り、どんなものも引き金になる。波はどんどん襲ってくるだろう。

だけど、その波の合間には君の人生がちゃんとあるんだよ。

この先も・・・

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この年寄りの言葉を信じてほしい。

波は決して止むことはない。
そして、どういうわけか止んでほしいとは思わないものなんだ

君はその波を乗り切る術を学ぶだろう。

もし君が幸運なら、君はこの先もたくさんの人を愛し、そして、その証としてたくさんの傷跡も手に入れるだろう。

まとめ

私も、一年前に大切な夫を亡くしました。この老人の言葉が心に響きます。もしかすると、死別を経験したことがない人には、この人の言う事の意味が何もわからないかもしれません。だけど、きっと、いつの日か理解する日が来ます。生きている限り、別れは避けられません。愛した人との永遠の別れは、深く癒えない傷を残します。しかし、この傷は、老人の言葉にあるように、愛した事の証。そして、人生の証です。傷を負って、人は強くなるのだと、私も思います。


死別の悲嘆というものは、乗り越えるものではありません。悲しみを抱え、共に生きていく術をまなんでいくものです。心に刻まれた深い傷跡が、愛した証であり、自分の人生の証だと言い切る老人の言葉は、とても温かく力強いものです。この質問を投稿したユーザーの心にも届いている事を願います。

この記事を書いたユーザー

Maria このユーザーの他の記事を見る

オーストラリア在住。息子が生まれて一年半後、夫はアスベストが原因の悪性中皮腫という、これといって有効な治療法もない、強烈な癌を発症。そして、二年の闘病を経て他界しました。今は、5歳になった息子と二人、夫の眠る地で、毎日を大切に生きています。中皮腫の闘病記・アスベストの事・死別後の息子との二人三脚の毎日をブログに綴っています。http://ameblo.jp/maria1428

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