はじめに

「残念ですが あなたの息子さんは100回書いても 複雑な 漢字は覚えられないですね。」

専門機関で 検査結果の話を聞かされた日、親である私は大きなショックを受けました。元々は意味のある発語がなかった事から発達障害と診断され 2歳という大変幼い時期から 家庭療育に子どもと取組んで来ました。その頃の事については 2012年に学研教育出版より「ママと呼んでくれてありがとう」と言う手記を出版しておりますので ご興味を持って下さった方には 合せて読んで頂けたら幸いです。療育に反応する息子自身の潜在能力もあったのか沢山の方に 支えられながら IQも社会性も回復し 不器用さなど不安はあるものの お友達も出来て 元気に 小学校に行くのを 安心して 見届けられる様になっていた矢先の出来事でした。

長男が 就学後 時間が経ってから 学習障害の1つである ディスグラフィア(書字障害)と診断された事は 文字を書く事に不自由なく育ち 暮らしてきた自分にとって 学校に頑張って通いながらも 勉強そのものは理解出来、本も読めるのに 文字が上手く書けない為に 人からふざけている、やる気がない、などと誤解されたり 自分に自信を失い辛い思いをしていらっしゃるお子さんがいる事を知るきっかけにもなりました。

 1人でも目を留めて頂いた方に この障害の事を知ってほしいと言う願いを込めてこの記事を書いております。
この記事は 同じタイトルで連続記事となっておりますので ③番目です。合わせて①,②もご覧頂けたら 大変嬉しく思います。

「母さん。ぼくには 何か障害があるんじゃないの?」

出典 http://www.photo-ac.com

子どもがはじめて 自分の障害に気が付いてしまう その時...

子ども達は いつ頃 自分に「発達障害」があると気が付くのでしょうか?

これを読んで下さるみなさんは 「発達障害」全般についてどんなイメージを持っておられるでしょうか?もしかしたら 「自分の世界にこもっている。」「空気が読めない。」「他人の行動に関心がない。」「自分勝手な行動を取る。」「悪気はないけれど思うと口に出さずには いられない障害で人を傷つける様な事を言ってしまう。」そんなイメージを持っていらっしゃる方も もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

 実際に、私は子どもが発達障害と最初に診断されたてから6年7か月が過ぎ 沢山の公的相談機関に相談に行く経験をしてきたのですが 将来 子どもが自分の事に気が付くのではないか?とふと話していた際に 専門家である相談員の先生から こんなことを言われた事があります。

「こういうお子さん達(発達障害があるという意味)は、人の事をあまり気にしませんから 集団に入って ちょっと気まづくなってもそれに気がつかないから 傷つく事もないし 心配は いりませんよ。」

しかし、私の子どもにとって この未来を予想したアドバイスは当たりませんでした。実際は 例えば診断名は同じでも 1人1人困難や認識する力に個人差は大きいので 発達障害=物事のとらえ方は全ての人が同じという訳ではないことを ぜひ知っておいて頂けたら幸いです。

相談員の先生からこの話を言われた時は まだ子どもが4歳過ぎたばかりと幼かったので わずが 数年後の7歳代に 正面切って息子から 突然「自分には 何か障害があるのではないか?」と 聞かれる日がやってくるとはさすがに想像していませんでした。

 精神科のお医者さんの本を 読んでみると 子ども自身に診断説明をする時期は 年齢で決められるものではないと書かれてありました。お医者さんでも この問題についてはかなり悩む部分の様です。子どもの発達年齢 医師などからの説明への理解力 誰にでも自分の障害の事を話すことはしない能力など 様々な事を考慮する必要があるそうです。それをふまえた上で あるクリニックでの調査として 自分と周りの違いについて気づき始める年齢のひとつの目安になる可能性として 知的障がいをともなわない自閉症スペクトラムのお子さん達ですと 8歳位の可能性が示されているそうです。※注① 参考文献図書 吉田友子氏 著書  自閉症・アスペルガー症候群「自分のこと」のおしえ方ー診断説明・告知マニュアルー 2011年5月2日第一刷発行 学研教育出版

 今、まさに 毎日学校で書く事に苦労している事、本人も文字を書ける様になりたいと切実に思っており 療育を工夫して頑張ってもなかなか 効果につながらない事から いずれ 言わなくてはならないかもしれない、と思っていましたが 私の告知のイメージはあくまでも 信頼出来る息子の主治医からして頂く・・・だったのです。

 しかし、ある日突然 息子に こう切り出されたのは 病院の診察室ではありません。いつかその日は 必ず力になって貰いたいと思っていたお医者さんがいる訳もなく 室内にいたのは母親である私 たった1人でした・・・。

学習障害「読めるのに 100回書いても文字が覚えられない!」ディスグラフィア(書字障害)で苦しむ子ども達のこと。④へつづく・・・

★もし この記事で 興味を持って頂けた方は 合わせて
私のブログも 読んで頂けたら幸いです。↓

HAPPY DAYS-ABA早期療育を家庭でやってきたママのつぶやき





 


この記事を書いたユーザー

杉本美花 このユーザーの他の記事を見る

小学生の息子と幼稚園生の2児の母です。長男が2歳の時、発達障害を診断されたのをきっかけに 家庭でABA(応用行動分析)を 中心とした療育を始め6年半が過ぎました。息子が療育手帳を 卒業したのを機に 2012年に家庭療育の手記をまとめ 学研教育出版より「ママと呼んでくれてありがとう。」自閉症の息子と歩んだABA早期療育の軌跡が出版されました。2014年には 韓国にて同手記が「엄마라고 불러줘서 고마워」というタイトルで翻訳出版され多くの方に読んで頂き 幸せに思っております。その後 長男は 社会性、認知面など大きく成長し 付添なしで普通学級に就学しました。 友達も出来 楽しい小学校生活を過ごしていたのですが、1年生の後半に視覚認知不良と 先天性の書字障害(ディスグラフィア)と第二の診断が下されました。 息子と家族ともに 新たな困難と向き合い 将来への 自立の 方向性を探しながら 家庭療育を続けています。日々の事は HAPPY DAYS-ABA早期療育を家庭でやってきたママのつぶやき♪南の島編http://ameblo.jp/emy-taro-happydays/というブログに 時々 書いております。

得意ジャンル
  • 育児

権利侵害申告はこちら