ふとしたきっかけで、息子たちに投げかけた一言。

「ねぇ、ママ、恋してみてもいいかな?」


その頃の私は、いろんな部分でバランスを崩し始めていて、
母との関係性も悪化。

ずっと続くと思っていたパートナーは、
理由も告げることなく私の前から急に姿を消した。


子ども達は、私が責任を持って育てる。
彼の耳元でそんな決意を伝えた直後、別世界へと旅立った。


仕事も変えた。

周りの目にもすごく敏感だった。


あわよくば、事故を装って……。
なんてことを何度考えたことだろう。


このままじゃ、本当にダメになる。


難しいかもしれないけれど、
きちんと話せる人がいたらいいなと、思って息子に告げた一言。






思いがけない返答。ちゃんと伝わってる。



「いいよ。

 っていうか、居てくれないと俺たちが困るよ。

 だって、俺たち大人になったら、出ていかなくちゃいけないでしょ?

 そうなった時のためにも、ママは恋した方がいいんだよ」


当時3年生だった長男が、

たまたま母の日につぶやいた一言への返答。



子どもは、いつか手元から巣立っていくから、

いつその時を迎えてもいいようにって、

私は、物心ついたときから、

二十歳になったら、自分で生活できるようにするんだよって。

伝えてきた。



でも、私のぽろっとつぶやいた一言の先で、

自分たちが旅立った後の私のことまで考えて、

その上で背中を押してくれるなんて、想像もしていなかった。


正直、「恋してもいいかな?」の言葉だけで、

その時、子ども達との関係性があるなんてことを、

私には考えることすらできてなかった。





大人の想像をはるか越える。



時は流れ、

大人の感じている時間よりも、

子ども達は長い時間を感じていく中で、

長男は、自分の中にある感情をようやく話せるようになってきたし、

次男は、知りえなかった父の姿を、どこかでまだ探しているようにも感じる。


恋してもいい?


その言葉はきっと、恋がしたかった訳でもなく、

こんな状況だったからこそ、理解してもらえる人が欲しかったんだと思う。



そして、そんな母の想いも汲み取り、

いつか来る自分たちの巣立った後の心配すらしようとする。


「パパは、いつまでもパパだけど、

 ママにも、傍にいてくれる人がいるといいね。」


そんな息子。



今は、100%の愛情を私に注いでくれている。

それがわかっていて、

他に目を向けようとしている私は、やっぱりズルいのかなぁって、

正直思う部分もあるけれど、

だけど、

息子たちには、私のことなんてほったらかしにしてもいいから、

自分のやりたいことを貫いてほしい。


だからやっぱり、

恋しなきゃって思ったシングルマザーのつぶやき。


もちろん、子ども達は最優先で。

そんなことも丸ごと理解してくれるような、

そんな関係を築けたらいいな。



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小学4年生と2年生の男の子を育てるシングルマザー。絵本作家。セラピスト。
ピースを失った家族の中で育ったことより、親子関係について独学で学び続け、
ループを断ち切るためにできることを実生活の中で取り入れている。

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