教室にいるのが辛い!

出典 http://www.photo-ac.com

ワクワクしたはずの小学校生活が・・・

はじめに

 私には 幼稚園児の娘と 小学3年生で 普通級に通う元気な息子がいます。今はこうして 普通学級に親が付き添う事もなく 1人で通っている息子ですが その成長は だいぶ発達が順調なお子さんとは 異なったプロセスを経て 現在に至ります。

 生後1歳ごろから 自己刺激や 何かにつけ暴れる癇癪が酷くなり ついに 意味のある言葉が 理解出来ていない 発語がないまま 2歳になった時、広汎性発達障害 中度の精神遅滞 自閉傾向ありと 診断されました。その後、ABA(応用行動分析)を中心に 家庭で早期療育を開始し保育園の先生方や 家族で協力し合いながら 息子を育てて来ました。息子は 少しずつ課題を乗り越え  IQは正常域に達し 社会性も大きく伸びて 自閉傾向は あまり困難として 感じられなくなりました。 (もし この記事を読んで ABAによる早期療育等について 興味を持って頂けた方は 学研教育出版より「ママと呼んでくれてありがとう。」自閉症の息子と歩んだABA早期療育の軌跡という手記を 出版しておりますので 合わせてお読み頂けたら幸いです。)

 就学にあたり  まだ心配な事がありました。
それは 息子は 絵が上手く描けず 文字を習得するのにもとても時間がかかった事です。
 
 私の不安をよそに 元気に学校に通い出した息子ですが
1年生の後半に 新たな診断が 下されました。

その診断名は 学習障害LDの1つである 先天性のディスグラフィア(書字障害)です。ディスグラフィア(書字障害)とは 読む事は出来るのに 文字を書く事がスムーズに出来ない障害です。この障害を持つ子ども達は、言葉も話し 文字も読め 学習そのものは 理解出来ているのに 字が覚えられなかったり 思い出せない為 上手く書けない事が多く、学校で自分の実力を 発揮することが出来ません。しかし、本人も障害だとは思わず、周囲の大人も「もっと 頑張れば 書ける様になる。」と励まし 子どもも頑張るのですが 結果につながらず 自己肯定感が下がってしまいがちです。

 なかなか周囲に理解されにくい この障害を 感心を寄せて下さる読者の皆様に ぜひ 知って頂きけたら・・・と思います。
そして 同じ様な困難を持つご家族にも 「私達 親にも 子どもの為にやってあげられることが ある。」と言う事をお伝えしたいと思います。
 

ディスグラフィア(書字障害)って知っていますか?

 ディスグラフィア(書字障害)について お話するにあたり、まず学習障害(LD)について書きたいと思います。

学習障害とは 文科省のHPでは 「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。」と書かれています。※注1

ディスグラフィア(書字障害)は その学習障害(LD)の中の1つであり、やはり 知的には遅れはありません。診断される基準となる発達検査による 知能指数は70以上で 視力、聴力、生活環境や受けている教育には関係ない 先天性の障害です。※注2

 読む事に関しては 大きな困難が見当たらない為、多くの親御さんは「うちの子は 平仮名がまだ上手く書けないが 就学すれば書ける様になるだろう。」と幼児期には この障害に気が付かない事も多いかもしれません。

 学校ではノートに何度も 文字を書いて覚える事をやりますが、書字障害がある場合 沢山書く=字を書く事が出来る になりません。

 しかし、まさか障害があるのだと 周りが気づけない場合 何度も繰り返し 子どもに「普通に頑張りなさい!」「どうして 出来ないの!」と 余計書かせようとし、子どもも頑張ってしまうケースも少なくないかもしれません。

※注1 文部科学省 HP 学習障害の定義よりhttp://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm
※注2 参考文献 読み書き障害のある子どもへのサポート
河野俊寛氏 著書 有限会社 読書工房 発行 2012年11
月30日初版 P16より
 



息子の幼児期の様子で気がついたこと

 私の息子の場合は 文字を覚える力は強く 3歳から文字を覚えると どんどん文字の読み方を習得し 単語から長い文章へと本を自分で読む様になりました。そのころ、まだ息子の保育園のお友達の中では こんなに文字を読める子がいらっしゃらなかったため「凄いねぇ。」と皆から褒められて いつも嬉しそうにしていたのを思い出します。

 しかし、他の子とこの時点で大きく発達が 違っていた事は「絵が全然描けなかった。」ことです。他の子が人の顔や胴体、お花や動物をカラフルに楽しそうに描くのに対し、息子はクレヨンを持たせても描く事に関心を示しません。数字を書かせたところ、簡単に書ける様になったので、お絵かきの時間は数字かぐちゃぐちゃな線を描いて 何とか過ごしていましたが クラスのお友達からは 「変なの。ぐちゃぐちゃ。」などと言われたりしました。

 私の心の中では 「何故 絵を描かないのだろう?嫌いなのかな?」と疑問に思っておりました。(この理由が 息子の口から語られたのは まだまだ数年後のことです。)

 そして、就学に向けて 平仮名の習得を目指します。
なぞり書きなどは 少しずつスモールステップで進めました。しかし、お手本を取ってしまうと 文字を書く事が出来ないのです。
私は心の中で まさか この子にはLD(学習障害)があるのではないだろうか?いや、ちゃんと読めるんだから違うに決まっている、と不安と葛藤が渦巻く様になっていました。文字を書く療育を 家庭で続け息子が平仮名を全て書ける様になったのは6歳の誕生日を過ぎた頃でした。
 ああ、まだ幼いし ただ文字が覚えにくかっただけなのに違いない、結局時間は かかっても 平仮名が書ける様になったんだもの、大丈夫!私は 息子に書字障害があるのではないか、と言う疑いを一端 頭の隅におしやりました。

読めるのに 100回書いても文字が覚えられない!」ディスグラフィア(書字障害)で苦しむ子ども達のこと②へ続く・・・

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HAPPY DAYS-ABA早期療育を家庭でやってきたママのつぶやき



この記事を書いたユーザー

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小学生の息子と幼稚園生の2児の母です。長男が2歳の時、発達障害を診断されたのをきっかけに 家庭でABA(応用行動分析)を 中心とした療育を始め6年半が過ぎました。息子が療育手帳を 卒業したのを機に 2012年に家庭療育の手記をまとめ 学研教育出版より「ママと呼んでくれてありがとう。」自閉症の息子と歩んだABA早期療育の軌跡が出版されました。2014年には 韓国にて同手記が「엄마라고 불러줘서 고마워」というタイトルで翻訳出版され多くの方に読んで頂き 幸せに思っております。その後 長男は 社会性、認知面など大きく成長し 付添なしで普通学級に就学しました。 友達も出来 楽しい小学校生活を過ごしていたのですが、1年生の後半に視覚認知不良と 先天性の書字障害(ディスグラフィア)と第二の診断が下されました。 息子と家族ともに 新たな困難と向き合い 将来への 自立の 方向性を探しながら 家庭療育を続けています。日々の事は HAPPY DAYS-ABA早期療育を家庭でやってきたママのつぶやき♪南の島編http://ameblo.jp/emy-taro-happydays/というブログに 時々 書いております。

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