昨年夏の終わりに、初めて「立山黒部アルペンルート」と「越中おわら風の盆」を楽しみました。当初は、長野から富山へ抜ける予定で組み立てたが、初日の宿泊先である立山は雨の予報。そこで、ほぼ天気が確定した二日前に全行程を逆転。感動的な「風の盆」、「立山・室堂・黒部」を散策することができました。最も混雑の激しい風の盆の時期に宿を取り直すなど、考えてもいませんでしたが、意外とすんなりいったのには驚きました。パッケージ旅行も楽しいですが、これからの旅つくりの方法としては面白いかもしれません。

今年の9月上旬の天候は晴れのようです。いまからでも、十分間に合います。みなさんの楽しい旅つくりの参考になれば幸いです。

感動のポイントをご覧ください

出典 YouTube

昨年、直前では予約が困難な風の盆と立山黒部アルペンルートを、天候を読みながら、2日前にルートを逆転させて組み立て直した。レンタカーと電車を使った3泊4日一人60,000円の旅を動画でまとめてみました。

最初のプランづくり

ようやく9/2から4日間の夏休みがとれたので、カミさんに「どこへ行きたい?」と聞くと、どこかの旅行会社の記事が記憶にあったのか、「富山へ行って、街並みを見て、新鮮な富山湾の海の幸を食べたい」という。観光旅行ならば、北陸新幹線に乗って、富山の街並みと食を楽しむのでしょうが、旅づくりが好きな吾輩としては、それでは面白くない。おおむね予定通りに進行していく観光旅行もいいけれど、計画通りにいかないのが旅のよさというものだ。

富山は越中八尾にて、毎年9月初めに開催される「風の盆」。以前より、行ってみたいとは思っていましたが、その混雑ぶりは尋常なものではないとのこと。特に、新幹線に乗りたいとも思ってはいなかったので、以前より、行きたいと思っていた「アルペンルート」を使うことを考えたわけです。そこで、とりあえず黒部立山アルペンルートを抜けて富山に行くことにしました。

8月のはじめ、風の盆の様子についてJRのビュープラザにて様子を聴きに行きましたが、案の定「いまごろ予約?」みたいな顔をされてしまいました。念のため、富山駅周辺の宿を聞くものの、つれない返事。「もっと、詳しく探してよ。宿はどこにもないの?」としつこく迫ると、「あー、富山エクセルホテルがありました。でも1名様素泊まりで15,000円ですね。」と“どうよ!”的な感じで迫ってきます。確かに、9月の初めに富山に泊まるのは、難しいことを痛感した、というわけです。

ともかく手作り旅をするには、事前の情報収集が欠かせません。まずは富山県のアンテナショップ探し。主要都市のアンテナショップは、結構いろいろあるンです。ともかく行ったことのないところへ行くには、地元の人に聞くのが一番。富山県のアンテナショップは、有楽町にありました。

予約開始!

越中八尾(えっちゅうやつお)の「風の盆」は、1日・2日に開催されているということは知っていましたが、富山館の案内の方に詳しく聞くと、「大丈夫、3日までやっていますよ」との返事。『ほほう、では2日にアルペンルートの立山に泊まり、翌日富山へ抜け、3日に風の盆を見にいけばいいわけだ。』と旅作りの意欲が湧いてきたのです。

幸いにも「室堂山荘(9/2)」を押さえることができました。翌日9月3日は富山駅周辺の混雑を避け高岡に、4日は富山駅から離れているもののきれいな宿を確保。JRの切符もすべて手配。新しいリュックも購入。とりあえずこれで旅程は決まりました。

旅のルート(立山から富山へー右回りー)

出典Yuji Hasebe

当初は、9/2に室堂に泊まり、9/3と9/4風の盆を堪能するという予定で全てを予約
     ●9/2:東京⇒信濃大町⇒黒部ダム⇒室堂泊
     ●9/3:室堂⇒富山⇒越中八尾「風の盆」⇒高岡泊
     ●9/4:高岡観光⇒富山観光⇒富山泊または帰宅(北陸新幹線)
越中八尾はもちろんのこと、富山駅周辺は宿はとれないので、高岡に宿をとる

雨の立山は最悪、中止も覚悟したんです

ところが、日程が近づくにつれて、天気模様が怪しくなってきたんです。予報は、9/2雨、9/3雨、9/4曇り、9/5やや晴れ、9/6雨。風の盆は、雨が降ると町での流しは中止になるということも以前より聞いていました。こうなると行く気は、次第に低下。

久々の夏休み。
(妄想日記)特急あずさにて、昼前に、中央本線、信濃大町下車。黒部ダムでお昼を食べて、大観峰を経て、立山室堂へ。。。アルペンルートを通って、今晩の泊まりは、立山室堂の山荘だ!満天の星空。。。。「いいなぁ、山って。。。」
翌朝、早めに起きて、壮大な山々を観ながら、エメラルドグリーンの池の周囲を散策。
借り物の写真。。。(:_;)
昼前に室堂を離れ、美女平へ。

しかし、その夜、いいアイデアを思いついたのです。それは、旅の経路を逆転させること。結果的に、楽しい夏休みを過ごすことができたのです。その時の様を、アメブロに書いたのですが、傷心の旅もいいものの、やっぱり家族旅行は楽しい方がいいですね。

今年の夏休みは、9/2(水)から9/5(土)までだった。
カミさんが、富山に行きたいというので、
ならば、未体験のアルペンルートを使って
富山に抜けるコースをプラン。
そして、富山からの帰りは、新幹線には乗らず、

と、楽しかった旅の話題だけでは面白くもなんともありません。
そこで、「旅の組み換えの方法」について、ご紹介しようと思います。この「直前の旅つくり!」の方法が、みなさんのお役に立てば幸いです。いまからでも、風の盆は楽しめるのです。

これまでとはちょっと違う【おわら風の盆】の楽しみ方

■いい旅をするためのプラン作り

楽しい思い出を作るためにも、旅のプラン作りに集中して取り組む。またネットを駆使することで、旅の自由度は高まっていきます。

★自分の行きたい場所の徹底的な調査(グーグルマップで仮想旅行をしてみよう)
★コースを設定して、とりあえず宿と交通を確保する(キャンセル料発生までに時間が ある時には、泊まりたい宿を予約してからキャンセルしましょう)。今回は、この方法で徐々に富山駅最寄りの宿を確保していくことができました。
★週間天気予報から、当日の旅が楽しめないと思われる場合は、中止も頭に入れ、当初に計画したコースを見直す。見直しがなければそのまま決行。

■旅の見直しのやり方

1.これまでに予約した宿は、キャンセル料発生前にキャンセルする。(宿は、離れていることを覚悟すれば、どこでもとれるもの)。
2.新しいコースを設定しながら、キーとなる初日の宿を決め予約を入れる。(今回は、最終日の4日に室堂(立山)の宿:みくりがいけ山荘を確保できた)
3.2日目以降の宿は、目的地から離れてもいいので空室状況を確認しておく。
4.次に、既に購入した切符をキャンセルした上、買いなおす。(今回は、JRビュープラザにて、逆の経路で切符を買い直すとともに、高岡駅から富山駅で乗り捨てできるレンタカーの予約も入れた。キャンセル料は発生せず。)
5.おおむね新たなコースの予約が終わったら、2日目以降の宿の空室状況をネットで探す。気に入った宿であれば予約を入れる(キャンセル料発生時期なので慎重に)。

今回、風の盆に関しては、多少でも晴れればラッキーと考えることにしました。9月4日は立山の室堂に泊まり、5日の「やや晴れ間」にかけることにしたわけです。旅の見直しを始めると、たまたま富山駅すぐそばの宿に、キャンセルがでたのでしょうか、安くていい宿の一部屋を確保することができました。

そもそも初めて行く場所なので、富山や八尾の交通状況も、また室堂の山荘までの道のりや高低差もわからない状態。『まぁ、行けばどうにかなるだろう』の気持ちで、出発の日を迎えたわけです。

旅のルート(富山から立山へー左回りー)

出典Yuji Hasebe

エクセルで作った詳細プラン

出典Yuji Hasebe

旅行代金は、3泊4日で一人60,000円弱。この時期の人気ある観光地を巡る旅としては、安く上がったのではないかと思います。観光地の様子は、どこにでも書いてあるので、ここでは旅の要所のみを書き記してみました。

旅の勘どころ(旅日記)

■1日目(9/2):

早朝、雨模様の東京を出発。北陸新幹線は、当初の人気とはうらはらにガラ空き状態。新幹線新高岡で予定通りレンタカーを借り、高岡市の名所めぐり。その後、富山市街の観光を考えていたが、当日は好天であること、また翌日は雨模様とのヨミから、そのまま越中八尾へ直行。

八尾の街に入ると、案の定、町内の会場には入れず。交通整理をしている担当の人から、「富山市八尾スポーツアリーナ駐車場」に行けば大型バスが会場までピストン輸送している、との情報を得る。早速、車を駐車場に向かう。駐車場は満車に近い状態だが、そのまま運よく入場(1日1,000円)できた。場内には、関西方面から来た常連客も寝泊まりしており、いろいろな情報を入手することができた。しかし、既に時は17時を回っている。この時間からが、風の盆はいい、というが、レンタカーは、19時までに富山駅へ返却(乗り捨て)しなければならない。電話にて延長を申し出るが時節柄無理だという。

結局、「明日、雨で中止になっても会場の雰囲気を知っただけでもヨシ」とあきらめ、翌日にかけることにした。レンタカーを返却後、富山駅に寄り情報収集。電車で行った場合、八尾の駅から会場までは徒歩なのだが、膝を痛めているカミさんには辛い道になりそう。当日は、予定通り「富山マンテンホテル」へ宿泊。

■2日目(9/3):

翌日の天候はどんよりした曇り空。予定もたたないまま、富山マンテンホテルのバイキング形式の朝食を食べていると、隣の席でレンタカーを予約している女性二人連れがいた。聞いてみると、当日であっても富山の「駅レンタカー」(富山駅徒歩1分)は借りられるとのこと。早速、電話をするとすんなり予約できた(12時間5,400円だったような)。朝10時、車を借りまとめた荷物を積み込み会場まで駆けつける。

ところが町は静まりかえっており、交通規制すらない。今日は9/3の最終日。中止になるような天気でもない。あまりの不思議さに付近にいた人に尋ねると、最終日は、それまでの疲れをいやすこともあり、開始は夜の7時だという。「なんてことだ、それはないぞ!せっかくレンタカー借りたのに」と嘆いたのはもちろんのこと。しかし、ふと考えてみた。カミさんは、膝の具合から長い距離は歩けない。つまり、この9/3は、好きなだけ会場を車で走り、くまなく会場を見ることができるわけだ。これほどの幸運はないだろう。ものは考えようだ。

八尾の駅を回り、会場周辺の様子もジックリ観ることができた。昼過ぎになると、家の人々がちらほら現れる。話を聞いてみると、風の盆で町衆は夜どおし踊ることから、人によっては明け方まで会場にいて、朝の一番電車で帰る人もいるとか。当初、夜までいる予定はなかったことから、レンタカーの返却時間の22時が気になる。念のため電話をすると、翌日の朝一番の予約が入っているので、朝一番に返却してくれればいいとのこと(12時間➡24時間への変更は+1,000円)。

夕方、前日駐車したアリーナに車をおきバスで会場へ。昼にじっくり探索したので、見どころは心得ている。午後八時ころから雨がパラパラ降ってきたものの、大いに風の盆を楽しむ。明るい時に街全体を徘徊できたのは、不幸中の幸いだった。当日は、23時に宿である「和休」(駅近のレンタカー屋より徒歩3分)へ宿泊。小さいながらもこぎれいな温泉にゆっくり浸かった。

■3日目(9/4):

翌朝、朝食を済ませ富山電鉄富山駅(富山駅となり)へ。時刻表を確認し、空き時間でお土産を知人に送る。立山で食べるお菓子も購入、そして10時発の立山駅行き電車に飛び乗った。立山駅からはケーブルカーで美女平へ。美女平からはバス。弥陀ヶ原経由で霧の中の室堂へ。

室堂へ到着したのは13時頃。室堂一帯は重い雲が立ち込めるものの、いかにも明日は晴れるぞ!的雰囲気である。郵便局で久々の絵葉書を書く。室堂にあるホテル立山の1階では、山用品のバーゲンセール真っ最中。買い物しているうちに時間が過ぎてしまった。

15時過ぎに、みくりが池温泉に向かって歩く。室堂からは緩やかな下りで思ったより歩きやすい。みくりが池温泉はいかにも山小屋という感じ。お湯はまったりしており、とても気持ちいい。

■4日目(9/5):

翌朝は、午前5時に起床。外に出て散歩していると、すぐ足元に雷鳥が餌をついばんでいた。そばにいること自体、奇遇だと思ったが、人を怖がらないことに驚いた。快晴ではないが、予想通りの晴れの天気。雄山へ登る人々は朝食を済ませると早々に出発。

朝食後、室堂一帯を歩き高原の爽やかさを満喫した。室堂では、「立山黒部アルペンフェスティバル」が行われ、富山県の山岳救助隊が救助デモを実施していた。

11時に室堂から雄山を貫くトンネルをくぐり大観峰で風光明媚な黒部湖を眺め、ロープウェイで黒部ダムへ。ダム上を歩きながら雄大な瀑布を体感。さらにバスに乗り、扇沢には15:00に到着。扇沢から諏訪までは各駅停車。意外と時間がかかってしまった。

ところが何が幸いするかわからない。諏訪の駅より少し遅めの電車に乗ったのが良かった。特急あずさが上諏訪を通過するころ、諏訪湖では大きな花火が上がっていたのだ。あずさから眺める花火を楽しみながら、旅の余韻を味わっているうちに深い眠りに落ちてしまった。。。。。

今から間に合う感動の旅(再掲)

出典 YouTube

思いついたらすぐ出かけるのが「旅」というもの。偶然の出会いが、楽しい旅を増幅してくれます。この記事が、みなさんの旅つくりの一助となれば幸いです。

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