臭気判定士という国家資格をもち、ニオイの仕事をしていると、
「嗅覚がいいんですね~」と言われながらも、
じゃっかん、自分の周囲に微妙な空間、微妙な距離を置かれているケースがある。

自分のニオイに自信がない人が多いのかな。と思ってしまう。
ニオイはある意味、常識的な範囲であれば、「個性」じゃないかなと
考えている。

さて。究極のモテ臭を考えてみると、どうしても嗅覚の特性という事を
考えに組み入れていかなくてはならない。

例えば、世界中の老若男女の誰もが、
「このニオイが好き!」というニオイは・・
残念ながら「ない」と思われる。。

なぜなら、あるニオイを嗅いでも、そのニオイへの感覚は、
「快」か「不快」か、大きく個人差があるものだから。

以前、筆者がラジオ出演した時。
加齢臭の原因であるノネナールというニオイ物質を持参し、
パーソナリティの女性に嗅いで貰った事がある。

その時、その女性パーソナリティは、
「このニオイ、結構好きかも」と全く不快感を示さなかった。

この出来事一つとっても、同じニオイを嗅いだ時の
快・不快は本当に個人差が大きいという事がお分かりいただけると思う。

嗅覚の特性の話に戻ろう。
嗅覚の快・不快は、育った環境に大きく左右すると言われている。

外国人の方が日本に旅行にくると、
「味噌のニオイがする」とか「醤油のニオイがする」
と言われる事がある。しかし我々日本人にはわからない。

逆に海外へ行くと、我々日本人は、その国特有のニオイが気になる。
場合によっては心地よいし、場合によっては不快である。

それくらい、育った環境に左右されるのが、嗅覚の面白いところだ。

それからもう一つ、プルースト現象も忘れてはいけない。
いわゆる「ニオイの記憶」というやつだ。

街中でふっと、香水の匂いを嗅いだ時、
昔、付き合っていた異性を思い出す。
それが楽しい思い出なら、その匂いは快。
それが悲しい思い出なら、その匂いは不快。
そんな感情にも左右されやすいものだろう。

では、究極のモテ臭とは何か。

筆者は、「万人に受けるモテ臭は存在しない」と思っている。
それがもしあったら、それは上述した「個性」を消すという事になってしまう。
それではニオイの意味がない。

しかし、「特定の個人に受けるモテ臭」はあり得ると思っている。
そのターゲットの育った環境や、好き・嫌いの好みをリサーチし、
「モテない臭」を遠ざけ、「モテ臭」を近づける。
生活環境や好きというカテゴリの中から、ニオイを選んでいく事で
特定の個人へのモテ臭は、実現していけるのではないだろうか。


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南山大学経済学部卒業後、一般企業を経て2003年10月(当時27歳)に、祖父が寝たきりだった病室の「ニオイの記憶」と、大学時代に専攻した環境経済学を生かし、有限会社共生エアテクノ(現:共生エアテクノ)を起業。
「深呼吸空間の創造」をミッションに掲げ、「ニオイ」に特化した専門企業として毎月100件以上のお問い合わせに対応する「クサイに挑むプロフェッショナル」である。
臭気判定士(国家資格)として、大きな工場の臭気対策から日常に潜む身近なニオイのトラブルまで、大手デベロッパー、設計会社、国立・私立病院、さらには一般家庭まで網羅し、特に産業工場には詳しい。
一方で「におい刑事(デカ)/商標登録済み」というブランディングを確立し、テレビやラジオ、雑誌等でも幅広く活動する事で、ミッション遂行や臭気判定士の社会的地位向上にも貢献している。

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