「おたふく風邪=子供の病気」と思っている人もいるんじゃないんでしょうか?実は大人もおたふく風邪にかかる可能性がありますし、かかってしまった場合は子供よりも症状が重い場合がほとんどです。ただし、おたふく風邪と良く似た風邪の症状もあるので、なかなか判断し難いこともあるそうです。

風邪とおたふく風邪はどう違うの?

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おたふく風邪とは

おたふくかぜ(=流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスに感染することで発症します。ムンプスウイルスに感染し、症状があらわれるまでの期間は約2~3週間です。感染力が比較的弱いため、感染しても症状がでない場合もあります。これを不顕性感染とよび、感染者の約2~3割にみられます。とくに1歳以下の乳児では、不顕性感染が多いといわれています。

感染する年齢では、1~2歳の乳幼児には少なく、3~10歳の小児にもっとも多くみられます。ムンプスウイルスは、くしゃみや咳などでウイルスが飛び散る飛沫感染(空気感染)、接触感染でうつるため、保育園、幼稚園、小学校など、子どもがたくさんいる場所で流行する傾向があります。

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報告患者の年齢は4歳以下の占める割合が45 ~47%であり、0歳は少なく、年齢とともに増加し、4歳が最も多い。続いて5歳、3歳の順に多く、3~6歳で約60%を占めている

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おたふく風邪の特徴と風邪との違い
おたふく風邪の一番の症状は耳下腺に強い炎症を起こし耳の下から顎の辺りが腫れることです。風邪でリンパ腺が腫れるという人もいるかもしれませんが、この耳下腺の腫れが風邪とおたふく風邪の違いの一つと言えるでしょう(腫れない場合もあり)。

そして最大の違いは、おたふく風邪は一度感染すれば免疫ができるため再感染することがほとんどないということ。これはおたふく風邪感染の有無については両親にしっかり聞いておくか、母子手帳で確認してみてと良いでしょう。

また、日本では任意となっていますがワクチンの予防接種を受けることができ、ワクチンの接種で約9割以上の人に有効な抗体ができると言われています。

おたふく風邪の予防接種はいつがいいの?

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おたふく風邪の感染しやすい4歳までに予防接種を受けると良いと言われています。また保育園や幼稚園で流行すると感染する可能性が非常に高くなりますので、入園前に受けるのも良いでしょう。予防接種の副作用としては、接種後の2~3週間後に一時的な発熱、耳下腺のはれ、せき、鼻水などがあることを覚えておきましょう。

安心できない!大人でもかかるおたふく風邪

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幼少時にかかる場合が多いおたふく風邪ですが、大人になってからももちろん感染の可能性はあります。しかも、40度近い高熱や合併症など大人になってからの方が症状が重いと言われています。合併症の例としては難聴、髄膜炎、心筋炎、肝炎などが挙げられます。

男性の場合
大人になってから男性がおたふく風邪に感染すると、約25%という高確率で睾丸炎となってしまいます。睾丸炎から精巣炎や精巣上体炎などの合併症を引き起こしてしまうと、無精子症にになる可能性があります。両方の精巣が炎症がかかってしまう可能性はそれほど高くはないものの、おたふく風邪の合併症として無精子症による不妊症も挙げられます。

女性の場合
大人になってから女性がおたふく風邪に完成すると、約7%の人が下腹部に痛みを伴う卵巣炎を引き起こしてしまいます。男性と同様に両方の卵巣が炎症とならなければ不妊症へとなる可能性はそれほど高くないでしょう。ただし、妊婦さんがおたふく風邪に感染してしまうと流産の可能性が高まるということをしっかりと頭に入れておいてください。

おたふく風邪の治療&対処方法を教えて

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おたふく風邪に感染してしまったら、まずは内科か耳鼻科へ相談に行きましょう。おたふくかぜ用の薬というのは現時点ありませんが、痛み止めや炎症に効く薬を処方してくれることもあります。自宅では栄養のある食事をしっかり摂り、水分補給を心がけましょう。また症状の発症から10日程度が潜伏期間と言われていますが、医師としっかり相談をした上で会社や学校などへの復帰を決めましょう。

まとめ
おたふく風邪は子供だけの病気じゃないということがおわかり頂けたでしょうか?大人になってからの感染を避けるためにも、副作用についてもよく考慮しつつ予防接種を検討すると良いでしょう。

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