潰瘍性大腸炎・クローン病

腹痛・下痢軽く考えてませんか?
Gさん(仮名)は新卒で就職してしばらくして、
腹痛と下痢が多くなってきました。
病院で見てもらったところ、問診による診察では
就職したばかりということで、精神的な要素が原因でしょうと
整腸剤がだされただけでした。
ところが、薬を飲んでも一向に改善されることはなく、
それどころか悪化していきました。
腹痛と下痢はますますひどくなり、
夜中にもトイレに起きるようになりました。
いくらなんでも、これはおかしいとべつの病院で、
胃カメラをやりましたが、異常は見られず、
「精神的な要素が原因」という結論でした。
内科ではなく、精神科に通うことになり、
精神安定剤が処方されることになりました。
それでも症状は改善されることはなく、
体重は10キロ以上減少し、あばら骨がはっきり
わかるほど痩せてしまいました。
このころGさんは「就職したくらいで、
そんな腹痛や下痢をするなんて、精神的に弱いからだ。
ぜいたく病だ!!」と両親から言われるようになり、
自宅にいるのが苦痛でした。
しかし、下痢が心配で外出もはばかれる状態です。
外出もできない、自宅にいるのも苦痛の日々を送っていました。
別の大病院に行き、大腸内視鏡でようやく病名が
判明しました。

出典筆者撮影

ネットの情報だけでなく、病気について書かれた本も読んでみてください。

病名は「クローン病」でした。
口から肛門までの広範囲にわたり潰瘍ができる病気です。
似たような病状で間違えやすいのは「過敏性腸疾患」が
ありますが、大きな違いは過敏性は就寝中は腹痛・下痢が
ないということです。ところが、クローン病は
就寝中も容赦なく腹痛・下痢があります。
潰瘍性大腸炎もクローン病も原因不明なので難病といわれますが、
治療方法などが改善され、普通に日常生活を過ごすことができます。

経腸栄養剤いろいろ

出典筆者撮影

「難病」というとそれだけで人生を悲観し、
またまわりの人も距離をおいてしまうのはナンセンスです。
わざわざ、自分は難病ですといちいち説明する必要は
ありません。残念ながら、偏見をもっていて、
無責任なことをいう人はどこでもいます。
「腸の病気ってことは、きっと
ジャンクフードばかり食べていたのね」という人が
います。
けれど、間違った情報に振り回されて不幸になっては
いけません。
医者に相談したり、病気に対する知識を高める努力をして
前向きに過ごしてください。

最後に「ぜいたく病」という病気はありません。
なりたくて病気になる人はいません。
不摂生だから病気になるとは限りません。
どうか病気イコール不幸にならないでください。

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ペットボトルのドリンクが好きです。B級スポットに訪れるのも始めてみました。

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