増加し続ける子どもたちのネットいじめ

全国の小中高校などが2013年度に把握したいじめは18万5860件だったことが16日、文部科学省の問題行動調査で分かった。このうち小学校は11万8805件で、2年連続で過去最多を更新した。
(中略)

いじめの内容(複数回答)は「からかいや悪口」が64.4%で最も多かった。「パソコンや携帯電話での誹謗(ひぼう)中傷」は過去最多の8787件(4.7%)。文科省は「交流サイト(SNS)などが関連する新たな形態が増えている」とみている。

出典 http://www.nikkei.com

最後の一文を読むと、インターネットを通じたいじめが増えていると文部科学省が認識していることが分かります。

「いじめ=犯罪」という意識が低い理由

犯罪とは、一言で言えば他人の人権を損う行為だと私は思っております。人の命を殺めてしまう行為も金品を奪い取る行為も人を欺く行為も、被害に遭った方が人として幸せに生きていく権利を阻害する行為だからです。

そして、いじめも被害者が人として幸せに生きていく道を奪い取り絶望感を与える最悪の行為です。しかし、なぜいじめが犯罪として今まで扱われにくかったのかと言えば、子どものいじめは学校内で起こることが多く、社会的にもそれは教師が対応するのが望ましいと自然に考えられているからです。

警察がいじめを犯罪として扱うのは人の命に危険が及んだ、またはその後という訳です。教師は警察官ではありませんのでどうしても「犯罪」と子どもたちが認識することが難しい状況なのです。そして、学校のウエイトが大きい日常を過ごしている子どもたちにとってはプライベートの時間も学校と切っても切り離せない関係にあります。

そのため、ネット上でも「つい出来心で」投稿しようとする内容が時には社会的規範に大きく反れてしまっていることに気づかず投稿してしまう、という場合往々にしてあり、時はそれが他人の手によって人権を侵されてしまったり、良識のある人々によってなされた批判があっという間に世間へ広がってしまったりするのです。

人間の脳は25歳頃に完成する

子どもたちの誤った、または誤りそうな行動を阻止することができるのは、物理的に傍にいる良識のある大人です。「物理的」といいましたが、実際にすぐそばにいる場合でなければ大人も阻止することが不可能になってしまいます。つまりネットに投稿する際は大人が傍にいても、結局はその送信直前の場面に立ち会う必要があります。

しかしながら、それはなかなか実現しにくいことです。ですから「これは大丈夫なのか」と言う判断を下すのは子ども自身であるというのが現状なのです。人間の脳は身体的な発育に比べて成熟が遅いそうです。日本の法律で言えば私たちは20歳で成人になりますが、脳が「成人」になるのは25歳ごろだそうです。

成人式シーズンになるとワイドショーなどで荒れた成人式の報道がなされますが、彼らもまた脳が未熟なためにセルフコントロールが難しいゆえの行動のエスカレートだと言えるでしょう。

ネット犯罪を未然に防ぐ必要な工夫は「直前に自分自身に問いかけること」

SNSを利用することで昔より簡単にコミュニケーションをとれるようになりました。しかしその容易さゆえに、インターネット上での誹謗中傷、個人の写真の不正使用、個人情報の暴露などトラブルも起きやすくなり、特にまだ精神的に成長しきっていない子供たちにとってこれらツールは大きなトラブルの種になることがあります。

しかし、現状その対策はほとんどなされておりません。この社会問題の解決を目指し、悪口などトラブルの元となる情報を発信しようとした際に注意を促すアプリ「アンカー」の実現に取り組んでいます。

出典 https://readyfor.jp

例えば、悪口などの禁止ワードや画像をメールやSNSなどからインターネットを通じて発信しようとしている利用者に、
「この発言や画像を公開することによって何らかの問題が起こる可能性があります。本当にこの発言や画像を世界中に公開してもよろしいですか?」
と、その場の勢いだけで情報を発信しようとしている利用者に問いかけ、冷静に再度考えさせることにより、利用者の考えなしの言動を抑制させます。

出典 https://readyfor.jp

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幼児から小学生までのお子様の個別指導の療育の教室を開いています。
私自身、2人の子どものママです。育児はもちろん、教育や福祉にも興味があります。
Yahoo!知恵袋で専門家として回答しています。

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