お笑いコンビ・くりぃむしちゅー。

その昔、くりぃむしちゅーというコンビ名になる前は海砂利水魚というコンビ名で、タモリのボキャブラ天国を始めとしたバラエティ番組で活躍されていました。

この当時、ボケの有田哲平さんは今のようなキャラクターではなく、クールなキャラクター。

有田さん自身もインタビュー記事で…

「ホントは誰よりも笑いを取りたいのに、前に出て行くヤツらを邪道だと言って、クールを決め込んでました」

出典 http://r25.yahoo.co.jp

このように語っており、計算で一歩、周囲から引いたスタンスを取り、活動していましたが…

彼らのキャッチコピーは「邪悪なお兄さん」。有田は、緻密な〈ボケ・マエストロ〉たらんとしていた。時折、切れ味鋭いボケを発し、あとはニヒルに微笑んでいる。が…「思いつかなかったから、黙ってただけ」。

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しかし、有田さん達は仕事はあるものの、他のボキャブラ世代に比べて、イマイチ波に乗り切れず…

そこへある転機が訪れます。

欽ちゃんとの出会い

そんな折、有田は、萩本欽一が演出する東八郎十三回忌公演に出演する。

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それは大衆演劇的な舞台で、実はあまり乗り気じゃなかった。

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同時にアンタッチャブルやアンジャッシュと「ゲバルト一族」という仲の良いコンビ同士でユニットを組み、最先端の笑いを意識し、ライブをしていたことも乗り気じゃない理由だったようです。

台本は東MAXなんですが、“そんなベタじゃなくて!”って戦ってたんですが、途中から面倒になってふざけるようになったんです。オレだけ毎回ヘンなテンションで。

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普通に“おじゃまします”でいいところを、“オジャアァシメアアアアア~ッス!”とか言って、ひたすら稽古場でのウケを狙ってました。あるとき萩本さんの前でのリハーサルで、普通のやり方に戻したんです。こんなの本番でやるつもりないですから。

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そしたら“ダメだ有田くん、ちゃんとさっきのをやりなさい”って。“あれは楽屋オチなんで”ってお断りしたら、萩本さんが言いました。“キミはもともと適当な人間なんだから、真面目に考えてやると魅力なくなるよ”

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「有田くんはそのままでいいよと言い出したんです。」

出典太田出版 クイックジャパン

そんなのぼくの芸風じゃないから不安でしたよ。でも、その指示通りやってみたら、圧倒的に「ゲバルト」よりも評判が良かったんです。

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徐々に浸透していって、最後には“オマエだけだな、おいしかったのは”って言われてました。いろんな関係者の方が楽屋に来てくれて“よかったよ”と。それでレギュラーが何本か決まったりもしたんです。

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有田さんの考えが変わったきっかけ

萩本さんのアドバイスやこの大衆演劇的な舞台の経験が有田さんの考えを変えていきます。

要は受け手のことを考えないといけないんですよね。そのときは何のギャグも言ってません。でも観た人が面白いと思ってくれた。

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僕はボケ至上主義でした。面白いボケがあれば言う。なければ黙ってる…それって何なんだろうって思いましたよ

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「あれの有田はすげえ良かった」と言われて、すげえ気が楽になったんです。それ以降ですね。「この面白さがわかるか?」と、他人に押し付けるのではなく、まず自分が楽しむこと、自分が弾けることを考えるようになったのは。

出典太田出版 クイックジャパン

たとえそれで皆に「サムイ」と言われようと、自分が楽しくなれたらいいじゃん、周りが楽しくなれたらいいじゃん、と。自分が他人の目にどう映るかなんてことより、皆と楽しくやることが大事だと切り替わりましたね。

出典太田出版 クイックジャパン

この変化を周りも感じいたようで、ほぼ同期の土田晃之さんはラジオ番組で…

やっぱベタじゃなきゃダメだと、だから今のアリペイ(有田さん)のキャラって、その舞台の時のキャラクターなの。

(舞台の後)『明石家マンション』とかでアリペイはあんな感じになっちゃったから、『どうしちゃったの?』と思って言ったら、『ツッパってる感じなのは受け入れられない』と。

出典TBSラジオ バナナマンのバナナムーンGOLD

これが自分の素

自分のキャラクターやスタイルを確立し始めた有田さん。

早速、テレビに出始めると…

MCの方がすぐに絡んでくれました。やっぱりねグワーッと、むちゃくちゃにまで振り切った方がいいです。中途半端じゃダメですよ。このままでいいんだろうかって思うようなことがあったら、だましだましではなく、とことんダメになればいい。

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ボケがポンポン出てたなら、もっとしゃべってたと思う。今にして思えばしゃべりながら思い浮かぶタイプだったんですよ。学生時代がそうでした

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テレビに出るにあたって、先輩たちの番組にはダメだと決めてました。そこに出たら、負けになるから(笑)。そんなしょうもないプライドとか戦略とか、どうでもいいんですよね。呼ばれたら“ハーイ!”。また呼んでほしいからがんばる、それだけなのに(笑)

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有田さんの変化、そしてテレビ番組をきっかけにコンビ名を海砂利水魚から、くりぃむしちゅーへの変更。

これらの転機により、トントンとブレイクをしていき…その後はもう皆さんご存知かと思います。

元々、面白いと評価をされていた有田さんでしたが、変にキャラクターを作ることなく、力を抜いて素のままで勝負したことが良かったんでしょうかね。

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