ずっとやりたくて仕方が無かった、お店(洋楽バー)を持つ夢を叶えて、いざ営業を開始!

出典自店舗筆者撮影

筆者は、中学時代からの夢であった、自分の店を持つという夢を叶え、31歳の時(2003年)に店舗を手に入れ、長いプレオープン期間を経て、32歳の誕生日である9月11日に正式にお店をオープンさせた。
 
定刻どおり19時半に、遂に筆者のお店はデビューした。しかし、看板は付いているものの誰一人お客様が来ない。「まぁ、初日から看板見て入る飛び込みは無いかなぁ、木曜だし」等と思うも、少し寂しい気がした。筆者はこれといった開店イヴェントを企画しなかったので花等の飾りも少なく、今日からオープンとは見えないものであった。

初日の内容は…

出典自店舗筆者撮影

暫く店内に筆者だけが居たが、起業前沢山の人に「僕は、絶対店やるんだ!」と言いふらしたり、「開店準備室」の名刺を配ったりしただけのことがあったのは、開店1時間後の20時半頃、「おめでとう」という来店者が1人・2人と気付けばお店の半分以上を筆者と何処かで接点のあった人々で埋めることが出来た。

洋楽サークルの仲間、洋楽カラオケの仲間、昔の勤務先の関係者…多くの人々に知らせておいたことが功を奏した。とは言ってもある程度盛り上がったその後は、特に目新しいお客様は来なかったが、初日は目標をクリアし、盛況と言える内容だった。

翌日二日目の営業の内容は…

出典自店舗筆者撮影

翌日金曜日。今日は筆者に何の縁も無い方にご来店頂きたい。そんな気持ちで店を開けると、最初のお客様は筆者の全く知らない方が飛び込みで来られた。

「いらっしゃいませ」と筆者はお迎えし、席に着いて頂いた。その方は40歳くらいの男性の方で、お一人で何かの時間調整に1杯だけという気持ちで偶然筆者の店を見つけて入ってこられたようだった。

ここで、筆者は不思議なことを思った。今まではタクシーの運転手だったから、人の目を見て話すなんていうことは殆ど無く、背中若しくはルームミラー越しに接客するスタイルだったが、面と向かって話す…実に照れる。「何か、リクエストは御座いますか?」「し~ん…」接客の難しさを急に感じた。

筆者は今まで接客が無い仕事は殆どしてこなかったから、多少の自信があったが、それは一気に崩れた。筆者のお店第1号の飛び込みのお客様は、1杯飲まれて1曲聴かれ10分滞在で終わった。「詰まらなかったのかなぁ…」筆者はそう思った(後にその方は常連になられ、その時は本当に急いでいたとのこと)。

出典自店舗筆者撮影

また店が筆者だけになったが、「今日は金曜日だから大丈夫!」と自分に言い聞かせた。

その後、徐々にかつて何かしらご縁のあったお客様で店はある程度埋まった。

深夜は予め挨拶に廻っておいた同業者の方も数人お見えになり、開店祝いに車のルームミラーと、玩具のタクシーメーターを貰ったので直ぐに設置していると、「タクシーやってたんだったら、対面の接客辛いでしょう?」と笑われた。

これは凄く有難いものだと思った。結果木曜日同様イメージしていた数値目標よりは売上も上がり、盛況と言える内容だった。

筆者の店は土・日お休みを頂いているので、最初の週はこの2日間で終了した。売上もそれなりに上がり、先ずは順調なスタートを切ったかに見えた。

座り仕事のタクシー運転手から、急に始めた立ち仕事…

出典弊店顧問経営コンサルタント内海透氏撮影

しかし、筆者の体に異変が生じる。「足が物凄く痛い」それもそのはずである。筆者は今まで2年半ずっと座りっぱなしでタクシーの運転しかしていなかった体である。

急激な立ち仕事が体に応えたのであろう。土曜日の深夜、あまりの痛さに救急病院を探し治療を受けた。「開店直後にこれで、これから大丈夫なの?」と院内を車椅子で移動する筆者に付き添ってくれた妻に言われ、「頑張るよ」くらいのことしか言えない自分がいた。今後のことを考えると不安で仕方が無かったし、独立したい筆者をずっと傍で応援してくれた妻にも余計な心配を掛けてしまった。

出典弊店顧問経営コンサルタント内海透氏撮影

診断結果は、学生時代に痛めていた古傷が出てきただけのようで、骨などにも異常が無く、薬等でどうにかなるということで一安心したが、筆者がなりたくて仕方が無かった「一国一城の主」という夢を叶え、何の保障も無いところで自分の力で世の中から直接お金を頂ける立場になったにも拘らず、よりによって古傷再発という情けないことになってしまった。よく「体が資本」という言葉を耳にするが、筆者はその意味を身をもって痛感した。

このように、初日・二日目と順調な立ち上がりかに見えた、筆者の経営者デビューは、残念な週末を迎え少々悲しい想い出となった。

その後は、立ち仕事を徐々に応援してくれるような体質になり、時々整骨院などに行くものの、基本立っていることが辛いと思うようなことは無い状態である。

そうこうしている間に、この話から12年が経つ…。

最後までお読み頂き有り難う御座います。

この記事を書いたユーザー

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東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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